2009年9月28日月曜日
ブックマークを共有するために
Xmarks(foxmarksから改名)
Del.icio.us(deliciousに改名)
Google Bookmark
しかし無意味に増殖していくブックマークのリンク切れなどを自動でチェックできないもんかねと思っていたら,CheckPlacesと呼ばれるFirefox用のアドオンがありました。ブラウザごとに似たようなもんがあるみたいです。「リンク切れ チェック」などで検索すると幾つか出てきます。
と訳の分からない人には全く分けの分からない自分用の覚え書き。
2009年9月25日金曜日
シルバーウィーク
2009年9月20日日曜日
出前
そしてシルバーウィーク突入。シルバーというネーミングがどうも腑に落ちないけど、学期が始まる前の最後の連休を楽しみましょう。
追記:(09.10.2)何とEX-ICで購入すると通常の切符より高くなってしまう場合があるらしい。その際には「EX-IC運賃ナビ」が便利らしいよ。って何のこっちゃ。
2009年9月17日木曜日
ALC NetAcademy 2ワークショップ
日時:10月24日(土曜日)13:00~16:30
会場:未定(アルク教育社福岡支店周辺)
参加費:無料
申し込み〆切:10月9日(金曜日)
タイトル:e-learningで仕掛ける英語教育改革とサポート体制の構築
講演内容:
「東海大学九州キャンパスにおける英語教育とe-learning
-ALC NetAcademy2の習熟度別必修科目への導入と活用事例-」
磯田隆啓(東海大学 外国語教育センター第一類 熊本教養教育センター)
「語彙力・文法力の向上をめざして
~目標設定,学習状況管理,評価システム,学習支援体制の構築~」
武方壮一(宮崎大学 教育研究・地域連携センター)
櫛山桐加(アルク教育社 英語学習アドバイザー)
「新潟県立大学におけるeラーニングの最新事例
~ペアワークを利用したPowerWordsコース プラスの有効活用~」
茅野潤一郎(新潟県立大学 国際地域学部)
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NetAcademyは高いというイメージがあったのだけれど,確かに初期導入費用(1コース350万円)はとても高い。が,買い取り方式ということでユーザー無制限しかも買い取った後はずっと使い続けられるという意味では初期導入費用,そしてサーバーの設置(学内)の問題を解決さえ出来れば価値があるのかもしれない。そして最近では教員との棲み分けで英語学習アドバイザーなるものの派遣もあるらしい。こちらも値段的には安いとは言えないのだけれど,導入している大学がどのように感じているかは興味津々。eラーニングとは言え,結局は費用対効果。どれだけの費用をかけてどれだけの効果が生まれているのだろうか。
2009年9月16日水曜日
TIMEに見られる日本
1983年No.31,Special Issueとして日本特集が組まれている。時代が時代だけど,非常に面白い。その中の記事,“The Language: The Devil’s Tongue”は日本語について書かれた有名な記事。
1962年にも第2次世界大戦についての記事が出ているらしいのだけど,探せていないけどとりあえずメモ。
インターネット上ではこれも見ることができます。日本の常識,世界の非常識。逆もまた然り。
2009年9月15日火曜日
最近気になるものの覚え書き〜Gadgetやら何やら〜
携帯型で動画が撮れるSALとかiPod nanoとか。我が家のビデオカメラがおんぼろででかいのでちょっと気になる。携帯型で2万円以内という価格を考えると画質は期待できないんだろうけど,ちょっとした記録媒体には良いかな。欲しい,欲しすぎる。でも写真が撮れないので保留。
無料で使えるMacのウィルス対策ソフト
ClamXavとかiAntiVirusとか。
オンラインで使える無料アプリケーション
mindmeister
最近日本語対応になった思考マップ作成アプリ。無料版だと機能は限られるけど,ちょっとした思考の整理には便利かも。
Evernote
わざわざブックマークするほどではないものはここに投げ込む。無料なのに検索機能も優れている。
ちなみにブログの記事はMacJournalというソフトで書いています。そうするとブログ上だけでなく自分のコンピュータ上にも記録が残せる(しかも双方向に同期可)ので便利。但し相性の良い/悪いブログがあるので要注意。
2009年9月14日月曜日
夏休みの宿題
後期は担当授業科目が減る分,何かと他の仕事量が増えていきます。カレンダーは年末に向けて着々と埋まっております。自分のやりたいことが出来るのは夏休みしかないはずなのに!!夏休みが始まる前にはあれだけ目標掲げてたのに!!何だか夏休み終了前に慌てふためく小学生の気分。そう言えば小学校の時に絵日記毎日書かされてましたけど,天気だけはいつも最後に適当に記入してたなぁ。っていうか小学校の先生もそんな所までチェックしないよね。今となっては「あっ!夏休みの絵日記書いてない!天気はどうだったかなー。ネットでチェックしてみよ。」なんてことができる時代。そんなことで時の流れを感じます。
さっ!話はまとまらないけど後期も頑張りましょう!!
2009年9月6日日曜日
第48回JACET全国大会覚え書き
Mark Warschauer, Teaching for Global Literacy
この分野においては超有名人のWarschauer氏がカリフォルニア大学アーバイン校からの遠隔中継で講演された。日立のテクノロジーすごい。ここまでストレス無く映像および音声が送れるのはすごい。おそらく日立の威信をかけていたのではないだろうか。けれどもいつも思うのはこういったテクノロジーはまだまだ発展途上だということ。学会発表でパワーポイントを使うのでさえ未だ100%問題が起きないとは誰も保障できない。今回もスタッフが数多く張り付いてトラブルを未然に防ぐべく待機していた。もしかすると直接講師に来てもらったほうが安かったりして。
それはともかく非常に話の上手な人でした。日本人が聴衆ということで日本のことについても多く触れられていた。話をあまりにも簡潔に要約するとICTを用いることによって英語学習が促進されるということ。
Simple English Wikipediaなんてあるの知らなかった。
Shin’ichi INOI(猪井新一・茨城大学). A discourse analysis of JEFLLs’ English narrative texts in terms of referential distance.
JEFLLと英語母語話者の指示詞およびその距離の関連を探る研究(Wash and core six cooking apples. Put them into a fire proof dish. Halliday & Hasan, 1976より)。Givonのtopic continuity scaleによれば、more continuous / accessible topicsからmore discontinuous / inaccessible topicsの順にzero anaphora, unstressed/bound pronouns, stressed/independent pronouns, full NP’sがある。英語母語話者は距離によって使い分けることが出来ているのに、日本人英語学習者はできていないということが明らかになった。
こういう研究は個人的に好みです。
Chiho KOBAYASHI(小林千穂・天理大学). Comparing electronic and printed dictionaries in word retention.
過去の先行研究をもとに、電子辞書と紙媒体の辞書を使った場合の語の記憶保持(word retention)の差異について調査したもの。Word retentionについてはVocabulary Knowledge Scale (VKS) (Paribakht & Wesche, 1993; 1997)を採用した。被験者は大学生37名。英語専攻でTOEFL平均348.75。そして上位(413.89)、下位(279.41)グループに分けた。リーディングのテキストはGrade Level 8程度の週間STの記事2つ。13語のターゲットワードが選択された。また自由記述式の読解テストおよび2つのタイプ(多肢選択、自由記述)の語彙テストを作成した。1週目にターゲットワードと幾つかのダミーを提示。4週目に30分ずつ2種類のテキストをそれぞれ2つのグループが紙、電子辞書を用いて、わからない単語に印をつけ読解テストを受けた。そして5週目に2種類の語彙テストを受けた。結果、EDの方が辞書をよく引く、電子辞書と紙媒体の辞書には語の記憶保持に違いが無かったこと、EDの方が読解テストにおいてスコアが良かったこと、EDは語の意味理解を手助けしたかもしれないが、記憶保持には役立たなかった、などの結果が得られた。これらの理由としてはテキストが難しかったこと、floor effectなどが考えられる。その他、下位グループにおいてのみ電子辞書のほうが、紙よりもテキストをよく理解したこと、上位グループにおいては知らない単語が少なかったため、コンテクストから推測できたと考えられる。
単語の記憶を成績評価の一部に加えたのか、あるいは実験の目的のみであると伝えたのか。テキストが難しすぎたのではないか、などの点が気になった。
Paribakkht, T.S., & Wesche, M. (1993). The relationship between reading comprehension and second language development in a comprehension-based ESL programme. TESL Canada Journal, 11(1), 9-27.
Paribakkht, T.S., & Wesche, M. (1997). Vocabulary enhancement activities and reading for meaning in second language vocabulary acquisition. In J. Coady & T. Huckin (eds), Second language vocabulary acquisition: A rational for pedagogy (pp. 174-200). Cambridge University Press.
Anthony, Green (University of Bedfordshire). The Common European Framework in the Language Curriculum: Practices and Issues.
ヨーロッパで採用されているCEFR (Common European Framework of Reference)についての概要説明。内容については実物を見ればわかるので省略するが、従来の4技能という考えではなく5技能という概念を導入していることは興味深い。具体的にはスピーキングをspoken interactionとspoken productionに分けているらしい。きれいなイギリス英語を久々に聞けて何だか嬉しかった(違うか)。
小山由紀江(名古屋工業大学)「Moodleを用いた英語授業の活性化」
社会構造主義の教育理念のもとに開発されているMoodleソフトウェアの紹介。名古屋工業大学では2007年より教務システムと連動し全コース(2008年度1735コース)をMoodleにのせた。またICカードとシングルサインオンによる認証によって教員や学生は学内外からアクセスできる。が現状としては利用している教員は全教員の1/4に過ぎないらしい。こうした大学全体の現状とともに英語の授業にMoodleを取り入れた実践について報告された。何よりもこのように大学をあげてMoodleを利用する環境を整えていることが素晴らしいし羨ましい。
大澤真也・岡田あずさ「広島修道大学における「e-learning英語」科目改善の試み」
今回はこれがメイン。2007年度から本学で導入した「e-learning英語」科目改善の試みを経年で紹介した。教室内でeラーニングを行うという形態からどのようにブレンディッドな形態に持っていくのか。元来リサーチやデータ収集目的で始めた実践ではないので、一言で言うと「泥臭い」もので、綺麗な(データの提示および綿密な検証)実践報告ではなかったと思う。その分、現状を話せる範囲でありのままに話したことによって共感してもらえた部分があるのか、フロアからは複数の質問が出て非常に有難かった。主には1)eラーニング部分の成績評価方法、2)成績評価におけるTOEICスコアの割合、3)eラーニングを完全自習型にすることの問題点、4)英語ピア制度に関すること、などの質問が出た。発表としては様々な問題点を率直にフロアと共有できたという意味で○。実践報告としては△。もしもこれが研究発表だったら×。フロアの反応は良かったように思うが、共感してもらえたのか、それとも笑われただけだったりして。。。
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JACETの全国大会に出たのは初めてだったのだけれど、大学英語教員が一堂に会して行われる学会であり非常に面白かった。今回は市民フォーラム「変わる大学英語」ということで特別企画が行われたのだけれど(とは言え市民はいなかったような)、全国各地の大学が英語教育改革に真摯に取り組んでいることは特筆されるべきであろう。その証拠に多くのポスターセッションが行われ、聴衆も多く盛況であった。
今年度からの特徴としては発表言語をなるべく英語にするということであったらしい。今後国際学会にしたいという思惑があるとのことであったが、その甲斐があってか他の学会に比べると各国から研究者・教育者が集まっていたと思う。けれども自戒の念を込めて言えば、日本人の英語力はたとえ教員であったとしても高いとは言えない。特にこういった発表能力には慣れが必要であり、残念ながら英語で発表することによって内容がわかりにくくなってしまっているものもあったのではないだろうか。個人的にはやはり母語で発表した方が議論が深まるので好きなのだけれど、海外にメッセージを発信していくためにはやはり英語での発表能力は必要かなぁ。
2009年9月3日木曜日
2009日本リメディアル教育学会第5回全国大会覚え書き
日本リメディアル教育学会第5回全国大会が2009年9月1、2日に千歳科学技術大学にて行われた。千歳科学技術大学は札幌市内から少し離れた場所にあるが、多くの自然に囲まれた非常に美しいキャンパスであった。空港(千歳空港、自衛隊)も近いので飛行機好きにはお勧め。以下幾つかの発表のまとめ。
Boylan, H.R. Techniques for developing college student literacy
学生のliteracyを高めるためにはどうすれば良いのかについて、Appalachian State UniversityのNational Center for Developmental EducationでディレクターをしているBoylan氏が講演を行った。
リサーチに基づいた結果から言えば、1)できるだけ頻繁に学生の理解度を試すためのテストを行うこと(平均して1セメスターに10回!!)、2)学ぶためのスキル(キーワードを探すなど)を教えること、3)アクティブ・ラーニングを用いること、4)learning communitiesを作ること、が有効であると考えられる。4)に関しては2つのコースを有機的に結びつけること(例えばリーディングとライティングのクラス)である。
質疑応答では日本においてこれらの考えが実現可能かなどの議論が行われた。興味深い公演ではあったのだけれど、リメディアル教育が広範囲の科目にわたることの難しさを感じた。内容としてはリメディアル教育における基礎的な概念の紹介であり、アメリカの権威を呼ばなくても、日本の研究者でもできたかもしれない。リメデイァル教育(Developmental Education)黎明期においてはしょうがないのかもしれないけれど。
UPO-NETシステムの開発について
杉山秀則(放送大学)、梅崎卓哉(佐賀大学)、穂屋下茂(佐賀大学)、小野博(メディア教育開発センター)/古賀崇朗(佐賀大学)、酒井志延(千葉商科大学)、久村研(田園調布学園大学)、清田洋一(明星大学)、大崎さつき(千葉商科大学)、中山夏恵(共愛学園、前橋国際大学)、臼井芳子(獨協大学)、小野博(放送大学)、穂屋下茂(佐賀大学)
最近ことばを聴くことの多くなってきたUPO-NETについて複数の発表が行われていた。とにかく発表者が多い。
奥田雅信、中島彰子、合田美子(大手前大学)「多様な学び方と個に応じた初年次必修英語教育」
TOEIC300点以下の学生も多く在籍する学生数800名、教員13名、クラス数48(1クラス20名以下)という環境下での英語教育の試みの紹介。大手前大学では初年次教育システムとして必修4科目(「日本語表現」、「英語表現」、「情報活用」、「フレッシュマンセミナー」)が連携して構築、実践されている。そこにおける特徴は以下のとおり。
1)ターム制の導入
5週間で1つのまとまりとして学習する1学期3ターム制を導入し、「学習(1~3週)→診断・評価(4)→発展学習・補充学習(5)」の学習サイクルを確立している。
2)到達目標別コース編成
目標達成に向けて学生自身がクラスを選べ、タームごとにクラス変更が可能である。
3)スタンプ制
独自開発した携帯電話対応LMS「確認くん」を利用し、学生はここの学習状況を確認できる。
またアナログ的な手法として「学習記録ノート」を作成し、学習事項の理解度を学生自身が判断、またeラーニングのドリルや小テストの結果の達成度も確認した。
大澤佑至(千歳科学技術大学大学院光科学研究科)、高岡詠子(上智大学理工学部情報工学科)、吉田淳一、深町賢一、小田久哉(千歳科学技術大学総合光科学部)「ブレンド型e-Learning講義におけるデータ解析およびドロップアウト早期発見チェックシートの提案」
15回のうち3回の授業のみ対面式の授業においてドロップアウトする学生の傾向を分析し、チェックシート化する試み。英語の授業ではないのだけれど、このような試みは興味深い。
藤井俊子(佐賀大学eラーニングスタジオ)、早瀬博範(佐賀大学文化教育学部)、草葉千穂子(広島大学文学研究科)、齋藤夕希子(佐賀大学教育学研究科)、穂屋下茂(佐賀大学こうとう教育開発センター)「eラーニングを用いた英語教育での音声提出課題とフィードバック」
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その他のキーワード
「産学連携のeラーニング、リメディアル教育」
「入学前学習におけるeラーニングの活用」
とにかくどの発表も発表者が多い!!ことにびっくりしたのだけれど参考になることも多々ありました。しかし教育が絡んでくると英語教育は結構勢力を持つようで、この学会でも数多く英語教育関連の研究発表が行われていました。