2015年4月3日金曜日

2014年度後期授業アンケート

 後期末に行った授業アンケートの集計結果が返ってきたので、まとめておきます。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】
1.授業内容は授業計画と一致していましたか。
2.授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                              
3.授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。           

【教授方法・講義内容】

1.教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。  
2.教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。  
3.学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
4.学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。              
5.授業の内容は理解できましたか。                                      
6.授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
7.教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
8.教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
9.黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
10.課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「Reading & Writing II」履修者数30名(回答者数27名)
【授業の体系性】 設問平均 5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)

 この授業はリーディングのインプットをもとに、パラグラフレベルの英作文を行ってもらうことをねらいとしています。できるだけ多くのライティング活動を取り入れたいので、テキストは敢えて簡単なものにしています。授業はCALL教室で行い、ほぼすべての活動はLMSであるMoodle上で行っています。良い評価をしてもらったとはおもうのですが、「学習に対する興味・関心を刺戟する授業でしたか」「授業の内容は理解できましたか」あたりは「あまりそう思わない」と回答している学生があり、4.7に留まっている。この辺りが気になるところです。

【自由記述欄】
・パソコンを効果的に使って下さっていたところ。音声教材が多くつかわれていたこと。毎回小テストがあって、気をひきしめられたこと。
・毎日Moodleを使って進めてくれるので、授業に出席できなかったりしても復習しやすくて、助かりました!
・テキストを使っていて、エッセイを書くのもweb上で効率的でめんどくさいと思わなかったこと。既習の文法をより深く学ぶことができたこと。
PCを使っての授業で、家にいても課題を提出できるところ。
・授業であることを忘れられるくらい熱中できる授業内容だったこと。毎回ポイント整理と習ったことを使ったゲームをしてくれたこと。他の人たちとも交流できる授業だったこと。
解説なしの小テスト

【総括】
 今回はオンラインの学習に対する好意的なコメントが多かったような気がします。最後のコメントについてですが、この授業では予習を前提とした小テストを課しています。本来であれば授業前に解答を提示して答え合わせをしてもらったら良いのでしょうが、そのタイミングに苦慮しています。ずっと気になっている点ではあるので、検討したいと思います。

「英語の諸相II」履修者数31名(回答者数29名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)

 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指します。


【自由記述欄】 
・講義の進行(テキスト)ペースも滞りなく進み生徒が理解し易い指導で良かったと思います。ほぼ毎年先生の授業を受けてますが、どんな時でも学生一人一人への対応が丁寧だと感じました。
スクリーンで大きく写し出して下さっていたので分かりやすかったです。考える時間が多かったから、ゆっくり理解できたと思います。
・前期でやった内容が後期で深まった気がした。
・語用論・意味論を学ぶことで英語で映画やドラマを見ることが楽しみになりました。
・映像教材をたくさん使った授業だったので視覚だけではなく、聴覚でも学ぶことができた。
・1つ1つの内容に対して、分かりやすい具体例が示されていたので、難しい所も理解しやすかったです。
・難しい分野に挑戦するので苦痛になったら嫌だと思ったがむしろ楽しかったです。
・先生の絵で和みました。

【総括】
 この授業は専門書を単調に読んでいく授業(意図的にそうしている)なので、こういう評価をしてもらえるのは嬉しい。毎年の課題ではあるけれど、もう少し発展的なことをやるためにMoodleを導入したい。けれども予定は未定。

【余計な総括】
  授業の雰囲気が良いとか学生が笑顔でいるからといって授業評価が良いわけではない。こっちとしては感触が良かったのにコテンパンな評価されることもあれば、イマイチだったのになぜか高評価な時もある。けれども一人ひとりの学生の声に耳を傾ける姿勢だけは忘れたくないのです。着任して1-2年目の時に、気乗りしないテキストを使って気乗りしない授業を行っていたら、とある学生にコテンパンに批判された。今でも根に持っている(笑)のではなく、そういった批判の声は決して忘れない。だから学生のみなさん、遠慮せずに、健全な批判はどんどんした方が良いですよ。