2014年3月30日日曜日

スマホの活用

 なぜ僕は授業でスマホに触ることを禁止するか。それはとてもシンプルで(1)90分間位スマホに触らない時間があっても良いじゃない、(2)暇になったら周りの人と仲良くなれば良いじゃない、という思いがあるから(禁止しても隠れて触る学生もいるけどね)。スマホを触っていると授業中に寝ないけど、僕としては真面目に聞いていて行き倒れて(笑)眠りにつく学生の方が好み。

 以上のような理由から現時点では講義やスキル科目などすべてにおいてスマホを禁止しているけど、こういった新しい技術を活用した授業は大きな可能性を秘めていると思うので、いつかはスマホ触り放題で面白い授業ができないかなあと思案中です。

 英語は相手が人であれ本であれ、コミュニケーションのための道具だと思う。なのに、新しい本や人とコミュニケーションをすることを恐れて、スマホで仲の良い人たちだけとコミュニケーションを取っているつもりになるのは何だかとてももったいない気がするのです。

 ちなみに僕も仕事上、オンラインの時間が多いけど、主なSNSの使い方は次のような感じ。年齢の割にはかなり使っている方だと思う。だから、スマホやSNSが嫌いという訳ではありません。

・twitter=「主に仕事のお供」

 心のつぶやきもあるけど、基本的にはtwitterのつぶやきは誰に見られても困らない(はず)。twitterのお陰で、普通であれば絶対に知り合えないような一流の同業者たちとやり取りができるのはとても嬉しい。勤務先の学生や卒業生がフォローしてくれたりメッセージをくれるのは歓迎だけど、フォローは原則として返さない(学生のプライベートを覗き見る趣味はないので)。見知らぬ人が絡んでくれるのも大歓迎。ただフォロー、フォロワーともあまり管理できていません。

・facebook=「友人や卒業生たちの近況確認」

「海外で大人気!」というキャッチフレーズに釣られて始めてみたが、実際にはそうでもなかった(笑)。実生活での友だちだけではなく学生や卒業生も「友だち」なので、あまりプライベートなことは書かない。少しでも知っている人から友だちのリクエストが来るのは歓迎(リクエストと同時にメッセージも送ってくれると認識しやすい)。でもわざわざ自分から誰かを探し出してリクエストというのはあんまりしない(学生にはこちらからリクエストは出さない)。知人や卒業生の近況を知ることができるのはいいね!

・LINE=「ゼミ生とメッセージをやり取りする手段」

友人とのやり取りをクローズドな環境でやって何が面白いの?と思っていたが、実際に始めてみるととても便利!いちいちメールで連絡しなくても、LINEを使って全員でメッセージのやり取りができる方法を覚えると、メールの一斉送信が煩わしくなる。でもスマホを持っていない学生がいるとLINEではない方法も考えないといけないね。プライベートではあまり使いこなしていない。スタンプも買ったことがない…。ごめんなさい…。

ちなみに意図的に通知機能をすべて切っているので、見たい時だけ見るという使い方です。返事が遅くてごめんなさい。

2014年3月28日金曜日

卒業式



 2014年3月20日に卒業式が行われ、ゼミ生を見送りました。このゼミはうちのゼミにしてはめずらしくおとなしめ(表面上は!)の人が多かった気がします。けれども内面においては強い意志をきちんと持っており、課題や卒業研究など計画通りにこなす姿がとても印象的でした。
 強い個性を持った人たちで構成されていたため、正直な所いろいろ苦労もしたのですが、今となってはとても良い思い出です。大学教員になって10年以上が経過しましたが、卒業式のみなさんの嬉しそうな笑顔そして卒業後の成長した姿を見るのが大好きです。僕は見守ることしかできませんが(そしてそれこそが教員の役目だと思っていますが)、みなさんのこれからの活躍をお祈りしています。お元気で、そしてまたどこかで会いましょう!



 今日ゼミ生のみなさんから素敵なメッセージをいただいたので、お礼の気持ちを込めて日記を書いてみました。寂しくなりますね。

2014年3月10日月曜日

2013年度後期授業アンケート

 後期末に行った授業アンケートの集計結果が返ってきたので、まとめておきます。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】
1.授業内容は授業計画と一致していましたか。
2.授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                               
3.授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。            

【教授方法・講義内容】
1.教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。    
2.教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。    
3.学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
4.学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。               
5.授業の内容は理解できましたか。                                       
6.授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
7.教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
8.教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
9.黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
10.課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「英語の諸相II」履修者数49名(回答者数40名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)

 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストは洋書のYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指します。

【自由記述欄】
・学生が参加型の授業形態はよかった。
・難しいところもわかりやすく教えてくれるので、自分も、取り組みやすかった。
・たのしく学べたのでよかったです。ふだんの会話で何気なく使ったりしてることにも専門用語があっておもしろい。(←それを勉強できて)とってよかったです
・授業はおもしろかったけど、内容は難しいので、復習が大切だと思った。

【総括】
 この授業は、英語の文献をきちんと読み込んでもらいたいというねらいを持って行っています。ですが、テキストは難解であり、理解補助プリントもあるためか、最初の数週間で予習を止めてしまう学生が多数います。評価としては悪くはありませんでしたが、今後の課題として検討したいと思います。

「Reading & Writing II」履修者数34名(回答者数31名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)

 この授業はリーディングのインプットをもとに、パラグラフレベルの英作文を行ってもらうことをねらいとしています。できるだけ多くのライティング活動を取り入れたいので、テキストは敢えて簡単なものにしています。授業はCALL教室で行い、ほぼすべての活動はLMSであるMoodle上で行っています。

【自由記述欄】 
・生徒が質問したことについてこまかく分かるまで説明してくれていたこと(が良かった)。
・コーパス等の新しいサイトを知れたこと(が良かった)。
・話しかけやすくてノリもボケも対応して下さる先生に感謝です。楽しい授業ありがとうございました。
・パソコンで小テストをしていたところ。すぐに答えがわかるので、復習しやすかった。
・英語を勉強するのに役立つサイトの紹介。どのサイトも興味深かった。パワポが分かりやすかった。基礎的なことを確認出来た。
・具体的にエッセイでよくつかわれるフレーズや書き方などが勉強できたところ。
・moodleを使って楽しく授業ができたところ。他の学生や先生と交流ができたところもよかった。センターモニターでの解説がとても分かりやすく、おもしろかったです。

【総括】 
 テキストが簡単なためか、「授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか」に対する評価があまりよくありませんでした(4.7(科目別平均4.6, 受講者数別平均4.6))。CALL教室というのは授業運営がなかなか難しいので、来年度は(1)参加度をより高める、(2)ライティング力の向上を目指す(実感してもらう)ことを目標としたいと思います。