2010年12月16日木曜日

10月,11月,そして12月

 気が付くと2ヶ月以上もブログを書いていなかった。最近は思いついたことをtwitterでつぶやいて,メモ代わりに使っているので,わざわざまとまった量でブログに書く必要性を感じなくなってしまっていた。Steve JobsのプレゼンのようにBullet pointsを140文字以内で言い切るというのは大切なことなのだろうけれど,一応物書きさんという職業でもある以上,あまりにもtwitterだけに依存するのは危険な気もする(笑)。とりあえずは,過去のtwitterを見直してこの2ヶ月ちょっと何を思っていたかを見直してみる。

その1)Maharaは面白い。
 最近流行のポートフォリオ,そしてSNS昨日を持つオープンソースのeポートフォリオMaharaのフォーラムに参加した。Moodleと同じく,オープンソースなので知識さえあればインストールして利用するのは無料。両方ともちょっと癖があるんだけど,やっぱり無料でこれだけのものが使えるっていうのはすごい!eラーニングを避けて通るのはこれからの時代無理だろうから,最小限の(金銭的)コストで教育効果を少しでも上げる手助けができる技術は積極的に導入するべきだと思う。但し難点は,それだけのことをしようとするとそれだけの(時間的)コストがかかるということ。授業準備やオンライン上での活動に対するフォローなど,仕事量は倍増どころの騒ぎじゃありません・・・。

その2)Googleのテクノロジーを活用する。
 好きな人嫌いな人いろいろいるけど,Androidをはじめとして最近またもや注目を集めつつあるGoogle。Google Chrome OSも出るし,今後も期待大。今までは新しいテクノロジーをどこで探せば良いのか分からなかったんだけど,Google newというサービスを使うと,見つけやすい模様。

その3)USTREAMはすごい。
 本学でもMoodleのワークショップ等を定期的に生中継しているんだけど,無料で世界に向けて実況中継が出来るという優れもののシステム。最近では坂本龍一さんや宇多田ヒカルさんがライブ等で活用したことでも知られている。自分でもiPhone等があれば,何とその場で実況中継をできちゃう(らしいよ)。このサービスは使わなきゃ損です。

その4)iPad,iPod Touchが仲間入り
 この2ヶ月の間にこの2つの機器が僕の研究室に仲間入りした。iPadはPDFファイルの閲覧やちょっとした入力作業に,iPod Touchは今まで通り自分の英語の勉強やスケジュール管理などのために試用中。Retinaディスプレイいいでっせ。

その5)大阪には~の歌
 なぜか知らないけど,最近のマイブームの

その6)何だか楽しくなる映像
 ・ミュージシャンが楽器を忘れてしまった!
 ・ドッキリ!

その7)あの人は今!?
 あんだけ騒がれていたサンデルさんはどこに行ったのだ?僕も騒いではみたが,実は一度も授業を見たことがない。内容というよりは授業テクニック的に興味があるので何時かは見てみたいだのけど・・・。そういや,今は「白熱教室 in Japan」なんてことになってるらしいじゃないですか!ちょっと違和感あり。

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 そんな感じのここ2ヶ月。そう言えばこの年になってはじめて研究費なるものに応募するための書類書きを複数行った。ある意味論文書きよりも書類書きが趣味だった2ヶ月だったなあ。今年度はほんっとに新たなことをいろいろ始めたので,全てがきちんと定着するように頑張りたい。今年出来なかった心残りとしては,1)スペイン語のお勉強,2)htmlのお勉強,かな。来年の課題にしよう。

 やる前から「私には才能が無いから」とか「やっても意味がない」と思ってしまうのは,自分の可能性を捨ててしまっている。「私には才能が無いから勉強しない」とか「TOEICで高得点取ったって英語は喋れない」とかいうことばは言い訳にしか過ぎない。「TOEICで高得点取ったって英語は喋れない」とか言う人に限って実はTOEICを受験すると高得点が取れない場合だってあるのだ。それだったら,実際にTOEICを受験して満点取って「ほら,僕満点だけど英語喋れないでしょ。だからあなたも全然ダメ」と言える方が格好良いかなあと思う今日この頃。

話は全く変わるけど,Dreams Come Trueのコンサートにも行ったんですよ!まさに青春真っただ中に聞いていた人たちなので何だか感動したしトキメイターーー!

来年度以降,自分の中で改善しなきゃいけないこと:
・英語関連のお勉強:
英語の勉強を地道にするだけではなくて,英語試験(TOEICやTOEFL)を二日酔いでも満点取れるレベル位にはなりたい。
・統計のお勉強:
今までは避けて通ってきたけど,ようやくSPSSを使って分析をしてみた。やらなきゃわからない。でも今の統計に関する知識は幼稚園レベルだと思うので,少しは知識やスキルを向上させたい。
・語学のお勉強:
英語は趣味じゃなくなってしまっているので,スペイン語や韓国語を趣味で勉強したい。今の時代,1カ国語しか外国語を喋れないのは時代遅れだ。
・eラーニングにかかわるスキルのお勉強:
おそらくプログラミングができるレベルには到達できないけれど,一定のレベル以上で使いこなせるだけの知識やスキルを身に付けたい。今後ますます必要とされるはずだし。






2010年12月13日月曜日

The Third Joint Conference on English Vocabulary and Lexicography Program

2010年12月13日,早稲田大学にて開催されたJACET辞書研究会・語彙研究会合同研究大会に参加した。語彙や辞書学に関しては門外漢なため,少々緊張気味の参加であったこと,そして自分の発表準備がありあまりゆっくり発表を聞く事ができなかったが,以下覚書き。

語彙テスト分析セミナー Basic introduction to Rash analysis(John Shillaw 南山大学)

 南山大学のShillaw先生によるラッシュ分析の紹介。ラッシュ分析が項目応答理論(Item Response Theory)の1つであることや,その他の伝統的なテスト手法との違いなどについて紹介をされた。またWINSTEPとよばれるソフトを用いて分析ができるらしい。まだ内容に関しては消化しきれていないのだので,とりあえずメモのみ。

関山健治(沖縄大学) “成人式”を迎える振るコンテンツ電子辞書ーメーカーの視点・教員の視点・学習者の視点ー

 ここ20年間の電子辞書の変遷を振り返り,電子辞書が印刷辞書や利用者の変化に追いついていないということを指摘された。そこで印刷辞書からの呪縛の解放や,「索育」(辞書検索指導)の重要性についても指摘されていた。

小山敏子(大阪大谷大学)・薮越智子(日本大学) 電子辞書使用の方略指導への一考察

 「電子辞書使用の方略指導への一考察ーメタ認知活動を取り入れてー」(LET関西支部研究集録13号掲載予定)のものについてのまとめ。

Jim Ronald & Shinya Ozawa Electronic Dictionary Use and Metacognitive Development

 今回の研究会参加の目的はこの発表。学習者の電子辞書使用方略の発達を目指して,辞書検索に関するトレーニングを行った結果について報告した。題材は英字新聞の見出しを用いた。残念ながらpre,postテストとして用意したもののバランスが上手に取れていなかったため,発表の内容としては新聞の見出しを翻訳する際に学習者が困難だと感じているものは何かということについて探ることにした。その結果,学習者は自分自身である程度,見出しの難しさを適切に判断できているのだが,中には学習者の判断と実際の翻訳の間に整合性がない場合がいくつかあった。特に表面的には簡単そうに見える見出し,例えば”Farmer Bill Dies in a House.”のような見出しは,一見すると簡単そうだが実際に訳すのは非常に難しい。このような場合に学習者は「この見出しはとても簡単」という評価をするのだが,実際には適切に翻訳できていなかった。今後は,このような見出しの特徴について分析をしてく予定である。

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JACETのこのような研究会に参加したのははじめてだったのだけれど,参加者数も少なく通常の学会とはまた違ったアットホームな雰囲気であった。個人で研究を進めるだけではなく,このような共通の興味関心を抱く人たちが一堂に会して研究の成果を報告するというのはとても良いことだと思う。

ちなみに,一緒に発表をした同僚が懇親会に参加するというので,参加した。場所はキャンパスから近い早稲田蔵というお店。学生街らしく3000円で料理と飲み放題が楽しめた。店員さんたちはとてもユニーク(笑)。こういう学会や研究会などの懇親会は今まで避けて通ってきたのだけど,たまには自分の社交性をトレーニングするのも良いのかも。