2020年3月18日水曜日

2019年度前期・後期授業アンケート

 2019年度に行った授業アンケートの結果です。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】

授業内容は授業計画と一致していましたか。
授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                             
授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。          

【教授方法・講義内容】

教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。 
教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。 
学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。             
授業の内容は理解できましたか。                                     
授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。


英語学・英語教育学ゼミナールA」履修者数22名(回答者数22名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • 「文法説明→演習」の流れがあって理解しやすかった。
  • 文法を今までよりも深く考えることができたこと。moodleを使った宿題が多く、調べて考える力がついた。
  • 文法を深くみていくおもしろさがあった。後期は違うゼミだけど、このような学習を自分でも続けたいと思う。
  • 先生の説明が分かりやすく、なじみやすい和やかな雰囲気を作ってくださったので積極的に参加しようと思える授業でした。
  • 他の授業では、あまり使わないCOCAというものを使用し授業を出来たこと。わからないことがあれば質問出来るような状態にしてくださったこと。
  • 自分では探せなさそうな英語のアプリを教えてもらって、実際に授業で使って使えれるようにしてもらったところ。
  • 様々な資料を授業でやったことを使って考察していくところ。映画や音楽を使っているのはおもしろかった。
  • ペア(グループ)ワークがあったところ。
  • Googleの検索方法や様々なサイトを教えてもらえたのが良かったです。
  • ネットを使うところが多くて、わからなくなる時が何回かあった。
【総括】
 2017年度に導入した新カリキュラムから、今まで3年次にあったゼミを前倒しにして2年次から受講できるようにしました。履修者数は最大25名なのであまりゼミの雰囲気はありませんが、英文法についてできるだけ身近な例を取り入れつつ、また難易度の高い練習問題も取り入れつつ試行錯誤をしながら授業を進めていきました。2018年度にはじめて開校した授業を改善しつつ「文法説明→文法練習問題→ツールを使っての演習」という流れで行いましたが、高評価をしてもらいました。ただし携帯電話などのツールを利用することが苦手な学生もいるので、サポートをもう少し手厚く行うと思います。

英語学・英語教育学ゼミナールC」履修者数15名(回答者数15名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • 雰囲気が良くてみんな頑張っていたので、分からないなりに私はベストを尽くすように頑張りました。
  • 使っていた教材は理解しにくい箇所もあったが、先生の言い換えやまとめ方が分かりやすく、理解できた。
  • パソコンを使ったり、ホワイトボードを使ったり、うまく使い分けられていたので内容理解がしやすかったです。先生の話もおもしろく、授業自体が楽しかったです。
  • 質問のしやすい雰囲気だったところ。板書をパソコンで表示して下さり、とても見やすかったところ。
【総括】
 2019年度にはじめて開講した3年生を対象としたゼミナールの授業です。情報演習室で授業を行いましたが、専門書の購読だけではなく文法の説明や小テスト、ツールを使った調査なども行いました。基本的に少人数のクラスは高い評価をしてもらうことが多いのですが、今回は「授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」「教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。」「教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。」「黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。」という質問項目に対して無回答の学生がいました。こういう時は具体的に教えてくれた方が助かるのですが、「無回答=何か気に入らないことがあった」ということだと思うので、何かしらの改善をしたいと思います。

英語の諸相II」履修者数45名(回答者数42名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.9,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • プリントと教材を混じえて授業を行うことで分かりやすく学習できた。
  • 先生の絵が独特でした。
  • 先生が面白くて可愛かったです。
  • 今まで感覚的に使っていたけどあらためてポライトネスや発話行為をしっかり学べてよかった。
  • 難しい問題には必ずと言っていいほど例を挙げてもらえるところ。
  • 楽しく理論を覚えることができて、よかったです。
【総括】
 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指しています。OHCを利用してテキストやプリントに書き込んだり、Appele Pencilを利用してiPadに書き込んだり、ということをしています。今年度は欠席や遅刻をする学生が多数いて、授業運営上コントロールしきれなかったところが反省点です。2020年度はeラーニング課題を取り入れた授業に改善したいと考えています(ここ数年検討しながらなかなか実現できていない)。

【総括】
 評価としては概して高かったと思うのですが、個人的には反省する点も多々ありました。また今回授業アンケートは実施しませんでしたが、導入3年目のEnglish Onlineについては学習時間の増加をねらって、「原則毎週授業に出席」というルールに変更しました。基本オンラインで実施する授業なのに矛盾している気もするのですが、「誰かが学習の進捗状況を見ている」という意識を学生に持たせる必要があると思ったからです。この授業については様々なデータを取りつつ検証しているので、5年以内(あと2年)により良い形に持っていきたいです。