2012年3月20日火曜日

卒業式

2012年3月20日(火曜日),本学で卒業式が行われました。昨年の卒業式は東日本大震災の直後ということもあり何だか落ち着きませんでしたが,あれから1年が過ぎたんですね。
 今年も無事卒業生を送り出すことができました。毎年この時は寂しくもあり,学生たちのことを誇らしく思うときでもあります。みなさんのこれからのますますの活躍をお祈りしおります。大学時代に築いた大切な「絆」をこれからも大事にしてください。
 大学教員にとってはようやく1年間が終わってほっとする瞬間。来週からは新年度に向けて何もかもが加速します。頑張らなきゃ。



2012年3月13日火曜日

CEFR-J公開シンポジウム

Cefr-Jの公開シンポジウムが3月9-10日の日程で明治大学駿河台キャンパスのリバティタワーで行われた。このリバティタワーというのが御茶ノ水駅から徒歩5分程度で,まあでかくて・・・。なんて田舎者の感想はここまでにしておいて,当日の覚え書き。

「新しい英語能力到達速度指標 CEFR-J公開シンポジウム」は欧州言語共通参照枠(The Common European Framework of Reference for Languages 通称: CEFR)の日本の英語教育における運用を目的と下2008-2011年度科学研究費補助金基盤研究(A)「小、中、高、大の一貫する英語コミュニケーションの寿力の到達基準の策定とその検証」(研究代表者:投野由起夫)の最終成果報告である(当日配布冊子より引用)。

おそらく公式のウェブサイトはここ

1日目の使用言語は英語で,ブリティッシュ・カウンシルとケンブリッジESOLから講師を呼んでの基調講演もあった。最初の基調講演の後,投野由起夫先生からCEFR-Jの背景と開発の経緯について説明があり,その後「CEFR-Jを用いた学生の自己評価アンケート」と題して中野美知子先生がCEFR-Jにおけるdescriptor(記述文?)と日本語学習者の自己評価との関連について行った調査について簡単な説明をされた。調査は中学校,高校,大学生を大賞に2011年の春と夏に行われた。人数は順に1685名,2538名,1234名,1245名の計5468名。中学生はpre-A1レベルからA2.2レベルにおける12項目,高校生・大学生はpre-A1からC2における22項目について自己評価を行った。分析手法はItem Response Theoryのtwo-parameter logistic model。いろいろと説明をされていたが,この結果descriptorとして順番に並ばない項目を中心に妥当性の検証を行ったという理解で良いのだろうか(ここは私の理解であり未確認)。


1日目の残りのセッションにおいては,CEFR-Jの開発過程についてのものもあったが,私が参加したのは

相川真佐夫.「自己評価と実際の能力の関係(I):スポークン・プロダクション」
椎名紀久子.「自己評価と実際の能力の関係(III):リスニング」
高田智子.「自己評価と実際の能力の関係(IV):リーディング」
中谷安男.「自己評価と実際の能力の関係(V):ライティング」

などCEFR-Jの妥当性検証に関するセッションであった。最後のスロットは投野先生の「コーパスに基づいたCEFR-Jの単語リストとその他の活用資料」を聴きに行こうと思っていたのだが、なんせセッション間の休憩時間がゼロのため,移動を断念した。

全体的な印象としてはタスクの設定,サンプル数,descriptorの選択基準,実際の能力の評価,分析手法について,各技能間でバラツキが多いような気がした。せっかく科研という枠組みでやっているのだから,ミニマルな統一設定があっても良かったのではないだろうか。ただ,「妥当性」をこのように多くの研究者が検証していくというのはとても良い試みだと思う。あと気になったのは,英語を言語として設定しているにもかかわらず日本国内に多数いるであろういわゆるALTの聴衆はほとんどいなかったこと。こういう人たちが聴きに来てくれたら面白いこともあると思うんだが。

2日目は飛行機の都合もあり最後まで聴けなかったが,

高橋美由紀.「Pre-A1レベルの指導法」
高田智子.「A1レベルの指導法」
尾関直子.「スポークン・インタラクション(Aレベル)」
根岸雅史.「リーディング(Bレベル)」

を聴いた.ワークショプ形式ということで緊張していたのだが,そこまで参加型ではなかったのである意味安心した(笑)。発表の質には差があったように思うが,一番しっくりきたのは根岸先生によるリーディングのレベルと実際のテキストのレベルを検討するというセッションだった。これはリーディングにはテキストという実物があるということにも起因するとは思うのだけど・・・。根岸先生の所の大学院生が何らかの計算式でレベルの判定をしたとおっしゃられていたが,どのような計算をされたのがとても興味がある。全セッションに共通して感じたのは,小・中・校・大,そして企業の人たちも交えて,共通の基準に従いながら教材を検討するというのは,とても面白い経験だということだ。

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ということで,全体的な印象に留まるのだが,CEFR-Jは長い年月そして大規模な調査を行った点において今後注目を集めるのは間違いがない。ただ科研メンバーも認めているように,これが完全版ではなく出発点である。小池生夫先生のことばを借りれば「どんどん叩いてもらえればいいと思う」とのこと。そのうちネット上からもCEFR-Jの完全版が入手できるようになると思うが,楽しみである(紙のものはシンポジウム当日に頂きました)。実はCEFR-Jの動向については関心を持っているという程度で,詳しくはあまり知らない(恥ずかしながら)。高等教育機関においてはTOEICの点数だけが目標として設定されてしまう場合も多々あるので,CEFR-Jのような包括的(あえて抽象的ではあるけど)な基準をどのように活用できるかは今後検討していきたい。

English Profileのリンク。

あれから1年〜twitterのつぶやきを中心に振り返る〜

2012年3月11日で,東日本大震災から1年が経過しました。これまで震災について語ることを避けてきましたが,1年経過したということで自分のtwitterのつぶやきを読み直してまとめてみます。

2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒(日本時間)、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmの海底を震源として発生した東北地方太平洋沖地震は、日本における観測史上最大の規模、マグニチュード (Mw) 9.0を記録し最大震度は7で、震源域は岩手県沖から茨城県沖までの南北約500km、東西約200kmの広範囲に及んだ。この地震により、場所によっては波高10m以上、最大遡上高40.0mにも上る大津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらした(Wikipediaからの引用)。

当日は普通に大学で仕事をしていました。冬期休暇中でもありゆったりとした気持ちで学習支援センターでtwitterを立ち上げながら仕事をしていました。そしてその時間,twitter上に「揺れた」「大きい」といったことばが溢れ出しました。被害が大きくない地震であればその場限りでつぶやきは消え去るのですが,その日はいつまで経っても消えません。慌ててテレビのある部屋に駆け込んで見た津波の映像,そして日本列島全域に発せられた津波警報。何人かの職員の人たちと呆然とテレビの映像を眺めていました。筆舌に尽くしがたい嘘のような映像。アナウンサーが「行方不明者は・・・,死者は・・・。」と小さな数字を繰り返し伝えていましたが,被害が大きくなることは誰の目から見ても明らかでした。当日は夕食は外で食べる計画をしていましたが,沿岸部に住んでいたこともあり急遽キャンセルし,恐怖を抱いて急いで家に帰ったのを覚えています。世界各地の友人から心配してメッセージや電話がありました。中でもシンガポールの友人からもらったことば,”Take care and stay strong.”は今でも忘れられない。

それ以降はしばらくtwitterで日常のことをつぶやきくのを止めました。広島は幸いなことに被害がなかったものの,日常をつぶやくことに何となく気が引けたからです。twitter上には世界中から励ましのメッセージが#prayforjapanというハッシュタグで流れてきました。後になってから,twitterのサーバだけはダウンしたなかったということで,「twitterは災害に強い」という評価が定着しました。避難場所や被爆に対する心構え,行方不明者の捜索など数多くのつぶやきがリツイート(拡散)されました。僕が注意したのは,地震に対する事実に関することだけをツイートすること。実際,地震以降,明らかなデマや嘘の情報が数多く拡散されましたが,一度ネットに出回ってしまった情報は消すことができません。twitterは便利である一方,危険なツールにもなりうることを実感したものです。僕が震災関連でつぶやいたのは主に以下の2つのリンクだけ。


テレビも放送を自粛しました。震災の映像ばかりで,こちらも気分が滅入ってきます。震災の映像の合間に入ってくるのはACのものばかり。3月15日前後にテレビを見るのを意識的に止めました。


3月16日には次のようにつぶやいています。

テレビも一部を除き通常放送に戻ってきた。多くの人が言っているように,被災していない地域の人たちは通常の生活に戻ることが一番大切。
昨日は帰宅途中の路面電車の中であまり聞かない音楽を聴き続けた。今日も通勤途中のバスの中で音楽を聴き続けた。平静を装っていてもみんなの想いは東日本に。

この日以降,ようやく少しだけ震災について語れるようになりました。この時はとにかく日常を送ること,そして学生たちにこういう時だからこそ勇気を持って前向きに生きて欲しいというメッセージを伝えなければいけないと思いました。

個人的には,大学に勤務する人間として印象に残っているのは数多くの学会がキャンセル(あるいは発表申し込みの延期)されたこと,そして東北地方を中心に節電のために大学ホームページが簡易版として表示されるようになったことでした。日常生活においては広島県内でもコンビニの看板の電気がことごとく消えました。震災後はじめて関東に行ったのは2011年6月4日に桜美林大学で開催された大学教育学会でしたが,関東在住の友人の一言は「よくこんな時期に来たな」でした。広島にいるとあまり感じませんが,当時東京ではまだ節電意識が強く,コンビニの店内は異様に暗く,乗った電車も電灯の数を減らし適宜消灯して運行していて驚きました。まだ1日に余震も数多くあり,西日本と東日本での意識の違いを痛感した出来事です。

2011年8月20-21日は山形大学で開催された全国英語教育学会に参加しました。同じ東北地方ではありますが,幸いなことに被害は小さかったようです。今年度はこれで山形に行くのは最後だろうと思っていたら,何と11月26-27日に山形で開催された大学教育学会に出張することになりました。1年のうちに同じ土地に学会出張で行くのは滅多にないことです。前回の経験から山形と宮城はバスで1時間程度ということを知っていた僕は,学会終了後,宮城県仙台市を訪れてみようと思いました。時間は限られているけど,震災の影響をこの目で見ておかなければいけない気がしたからです。訪れたのは宮城県多賀城市の辺りです。すごく気が引けたのですが,タクシー運転手に事情を説明し,案内してもらいました。道中いろんなことを話してもらいました。一見すると瓦礫もきれいに片付けられていますが,住宅地が丸ごと流されてしまった地区があり,そこで佇んで会話をする家族。流された家があった場所に,以前あった灯籠などを探し出して集めて来ている人(悲しそうな目が印象的でした)。津波で折れ曲がったポールのある駐車場でキャッチボールをする親子。写真を記録として残そうと思った1時間でしたが,写真を撮る気になれませんでした。運転手さんが促すように,「写真を撮りますか?」と言う時にやっと撮るだけで,そんな気になれなかったのです。被災地での戦いはまだ続いている,そしてその中でもたくましく日常を送っている人がいる。月並みだけどそんなことを感じました。

今年卒業する子たちの中には卒業研究のテーマとして,「震災」に関連することを選んだ人たちが15名中2名いました。学生たちが必死に今回の出来事を理解しようとしている姿を見て,僕自身被災地を自分の目で見ておきたいという思いがありました。コメントは付けませんが,その時に撮った写真をアップロードしておきます。

東日本大震災から1年が経過しました。それを契機にテレビ局がここぞとばかりに特集で映像を繰り返し流しました。僕にはまだこれらの映像をじっくり眺める勇気がありませんでした。震災について語ることを避けてきたのも,勇気がなかったからでしょう。このブログは誰かにメッセージを伝えたいというよりも自分の気持ちを一度整理しておきたいという思いから書いたような気がします。

さいごに:2011年ユーキャン新語・流行語大賞には震災関連の語が数多くノミネートされましたが,大賞は「なでしこジャパン」でした。何だかとても日本的な選出な気がするのは私だけでしょうか・・・。







2012年3月12日月曜日

第1回Moodleシンポジウムat広島修道大学


201238日(木曜日),広島修道大学にてシンポジウムを開催した。予想外に約50名の参加者があり,北は北海道,南は熊本など全国各地から参加者にお越しいただいた。当日はUSTREAMによる中継やtwitter, moodleによるチャット機能を会場内に表示しながらのシンポジウムにしたが,いろいろと至らない所もあったものの楽しい会になったように思う。当日は司会だったので,はっきり言ってあまり記憶が無い(苦笑)。
それぞれの振り返りを運営サイドから。

twitterのつぶやきハッシュタグ : #msh2012

第1部ワークショップ:
使ったことが無い人から中級の人までを対象にしたワークショップ。いきなり参加者をteacherではなくstudentロールに割り当ててしまっているという大失敗から始まったが,何とか時間内に収まった。反省材料はワークショップとは言え,時間の制約からあまり触ってもらう時間を作れなかったこと。それぞれmoodleに関して持っている知識は違うので,MoodleMootでもやっているのように,ジーニアスバーのような形式でmoodleの操作方法に対する疑問をぶつけてもらうという形式でも良かったかもしれない。
 本学で開発した「e問つく朗」は一般公開しております。


からお入りください。ユーザ名はmondai,パスワードはyarou!  です。

第2部シンポジウム:
今回の人選の基準は1つで,「今まで直接話を聞いたことがある人」であった。発表の数自体が少ないので,話を聞いて面白い方が良かったと思ったからである。基調講演はデータを交えたものでとても迫力があったし,パネルディスカッションの講演者はそれぞれとてもエキサイティングな発表をしていただいてので,感謝している。企画段階からの懸念は,パネルディスカッションで活発な議論ができるかどうかであったのだが,これに関しては成功とは言えず今後に課題を残す結果となった。
語学教育に関わっている人は神谷先生のウェブサイトをぜひ!必見です。
第3部情報交換会:
毎度のことだが,夜の部での情報交換の激しさは尋常ではない(笑)。むしろ夜に積極的に参加した方が,いろいろと面白いことができるのでは。翌日から東京出張だったということもあり,2次会の途中で失礼しました。

全体のまとめ:
 今回は「第1回」と銘打っていますが,次回以降があるかどうかは全くの未定です(笑)。MoodleMootという会がある中で敢えて今回のような会を企画したのはちょっとした思いつきではあったのですが,せっかく来ていただけるのであれば,いろいろと交流が行える会になればと思いました。また学会などの母体が無いからこそできる会にしたいとも考えました。いろいろ失敗もありましたし,イベント当日まで大変なことがたくさんありましたが,そういう意味では一定の成果は残せたのではないかないかと思います。Moodleの面白さは様々なバックグラウンドを持った人たちが集まる所です。その多様さ故,聴衆の興味関心に完全に合致するのは難しいという側面もありますが,何となく「同好会」的で,「無償」で協力し合いましょうという雰囲気があるのが特徴だと思います。今後もその雰囲気を大事にしつつ何かを企画できれば楽しいですね。
twitterでもつぶやきましたが,「LMSガチンコバトル」のようなイベントがあっても楽しいと思います。いろいろなLMSを使っている人たちが,お互いのシステムを本気でけなし合う!そんなイベントが実現する日を夢見ております。

ーーーーーーーーーー当日のスケジュールーーーーーーーーーー

第1部:ワークショップ
10:00-11:35 ワークショップ「moodleのABC」
10:00-10:45 初級編 「moodle事始め (コースの作成と編集)」     
  土岸 真由美 (広島修道大学) 
10:50-11:35 中級編 「moodle熟達への道 (レポートと小テスト)」 
                    有田 真理子 (広島修道大学) 
第2部 シンポジウム / Keynote and Symposium
13:10-14:20 基調講演 「moodleを利用したeラーニングの可能性」
                    山川 修    (福井県立大学)
14:30-15:30 パネルディスカッション
中西 大輔 (広島修道大学)  
「はじめてMoodleを使うひとのために」
上田 浩    (京都大学)        
「倫倫姫プロジェクト: Moodleによる多言語情報倫理教育の実践」
神谷 健一 (大阪工業大学) 
「4択問題データの多目的利用―moodleだけのために問題データを入力しないで済む方法―」
藤井 俊子 (佐賀大学) 
「佐賀大学におけるLMSの活用事例」
15:45-16:15 質疑応答・全体討論

2012年3月1日木曜日

2011年度後期授業アンケート


後期末に行った授業アンケートの集計結果が返ってきたので,まとめておく。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。

ちなみに質問項目は2分類に分かれており,以下の通り。
【授業の体系性】
1.授業内容は授業計画と一致していましたか。
2.授業のねらいや学習目標は明解でしたか。
3.授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。
【教授方法・講義内容】
1.教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。
2.教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。
3.学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
4.学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。
5.授業の内容は理解できましたか。
6.授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
7.教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
8.教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。 9.黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
10.課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「ゼミナール II」履修者数14名(回答者数13名)
【授業の体系性】
設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.9(科目別平均4.6,受講者数平均4.6)

【授業の体系性】【教授方法・講義内容】とも高評価をしていただきました。ただ少人数の演習形式の授業は評価が高くなる傾向になるので,低いものに関しては改善していく必要がある。概ね, 4.9,5.0の評価だった中で,4.8だったのは,「学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。」「授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」「教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。」の3項目。最初の2項目については,専門分野を追求する授業でこの評価ではダメでしょう。最後の1項目は思い当たる節あり。授業中の私語へもう少し厳格に対処するようにします。

【自由記述欄】
・雰囲気が明るくて、和やかな感じなので発表がしやすい。レジュメを作るのが大変で苦手だけど、自分でレジュメを作ることによって、内容をしっかり理解できて良い。
・Maharaに予習ポイントを載せていただくのはとても助かります!!

「Reading & Writing II」履修者数30名(回答者数28名)
【授業の体系性】
設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.9(科目別平均4.6,受講者数平均4.6)

授業内でMoodleを利用した活動をメインに行っている授業。前期に引き続き同じクラスの担当でした。前期の平均はそれぞれ4.9,4.8だったので,少し評価が良くなったのは嬉しい。前期は「内容が簡単すぎる」という声があったので,少しだけ内容を高度なものにしました(それでもやることは高校生レベル)。その中で評価が低かったのは,「 授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」の4.6(科目別平均4.5,受講者数別平均4.5)。基本的な内容をやることが多かったので,簡単すぎると思われたのかもしれません。

【自由記述欄】
・皆が書いた英作文などを共有できたことと、いくつかの英作文の直しを先生がしていたので案外ミスが多いことがわかって参考になったので良かったです。あと先生の説明もわかりやすいし面白かったので良かったです。=英作文の共有を意識していたので,良かったです。
・You Tubeとかつかってみたり、いろいろ工夫がされた授業で、楽しく英語を勉強することができました。そして、英作文添削システムを使ったりして、少し英作文をつくる力がついたと思う。
・パソコンを使っているのでリスニングもできたし、黒板よりも理解が深まったと思います。説明も分かりやすくて新しい考え方ができました。=アナログ方式の授業が良いという声もあるんですけどね。良かったです!
・小テストが難しくてしっかりと勉強しないと点が取れないという点。=きちんと勉強すれば満点が取れる小テストの作成を心がけています。
・難しいことについてはたくさん時間を使うのでうれしいのだが、あまりにも簡単で3分もあればできることを10分~15分も使って時間が少し無駄になっていたので、その分、早く終わるか、新たな作業をしてもらいたい=これは気になっていたことです。オンラインで作業をすることによって様々なことができるのですが,早く作業が終わってしまった人が何か新たな作業を出来ると良いですね。検討します。
・誰かの英作文などにコメントをする時、名前がわかってるせいか誰が誰にコメントをするかが決まってきていたこと。自分もなのでしたくてもしづらい人がいたりしました。匿名だとしやすかったです。=なるほど!システム的に匿名というのは難しいので,申し訳ないのですが・・・。

「英語の諸相II(英語の意味論・語用論)」履修者数51名(回答者数44名)
【授業の体系性】
設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.8(科目別平均4.6,受講者数平均4.6)

敢えて英語の難解な専門書をテキストに指定し,その内容を解説することを主眼に置いた授業。専門的なことを妥協せず面白くやる授業が理想なので,この授業ではスライドや視聴覚教材もあまり使っていません。評価が低かったのが,「授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」(4.7(科目別平均4.5,受講者数別平均4.5)),「課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。」(4.7(科目別平均4.6,受講者数別平均4.6))。1つ目は非常にショック,専門的なことをやっているので,もう少し評価が高いと思っていましたが・・・。2つ目は改善すべき点ですね。ここ数年Moodleを利用した小テストなどを行おうと計画しているのですが,なかなか実現できていません。致命的なのが「授業の内容は理解できましたか。」(4.5(科目別平均4.5,受講者数別平均4.5))という質問項目の低評価。毎回ハンドアウトを配布しているのですが,もう少しわかりやすいものへ改善する必要があるかもしれませんね。

【自由記述欄】
・生徒に質問していたので、みんなが授業に参加できたと思う。
・居眠りをしてしまった時の注意の仕方がすてきでした。ありがとう先生。=え?どんな注意をしましたっけ?学生が寝るのは自分の教え方が悪いからだと思うようにしているので,「こら,寝るな!」と直接的には注意をしていないはず。
・わかりやすい例え話と上手なイラストでとても楽しい授業でした。今まで知らなかった分野について深く広く理解できた気がします。=絵が下手なのはある意味ネタにしているので,これは皮肉ですね!(笑)
・興味的な講義でした。大澤がほんと少しだけおもしろい。=「少しだけ」・・・。
・テキストは僕にとっては少し難しかったので、単語など(勿論内容も)新しい知識が増えて良かったです。また、授業内で、学生が考える時間があり楽しく授業を受けられました。=良かったです!授業のねらい通りです。
・夏付近はエアコンをつけて欲しい。文字が見えにくいです。=あの教室ができた当初はすごく良かったのですが,エアコンの効き具合やプロジェクタの映り具合が最近最悪です。
・先生のシュールな笑いがツボでした!=え?一般受けする笑いを提供したつもりですが!!!