2014年10月2日木曜日

学会参加記録2014〜夏の想い出〜

 これまで毎年のように参加した学会に関する記録をまとめてきたのですが、なぜか今年度は あまり気乗りがせずここまで引き延ばしてきました。とは言いながらもまとめないと何だか落ち着かないので、今年度ここまで参加した学会および研究会について簡潔にまとめておきます。

5月17日 
(岡山・ノートルダム清心女子大学)

 かの有名な鳥飼久美子先生 (立教大学)による基調講演「国際共通語としての英語と学校英語教育の目標について」がありました。

6月21−22日
(山梨大学)

 昨年から参加している学会です。地区大会ではありますが、発表数も多く、研究法セミナーなど魅力的な企画も多いので、まずはこの大会から参加すると面白いと思います。


 亘理陽一先生(静岡大学)による司会のもと、筑波大学大学院生の石井卓巳さんの研究テーマについて錚々たるメンバーがコメントをするという企画。ちなみに石井さんの発表題目は「日本人EFL学習者のライティングにおけるメタ談話標識の使用傾向-中間言語の多重対照分析に基づく研究構想-」というものでした。コメントをしてもらえる石井さんにとっては幸せな企画ですね。それだけではなく、大学院生や学部生らしき若い聴衆が一生懸命聞いてメモを取っている姿がとても印象的でした。僕も数年前からメタディスコースマーカーに興味を持っているのですが、放置してしまっていました...。


 ベテランの風格漂うおなじみ草薙邦広さん(名古屋大学大学院,日本学術振興会特別研究員)によるセミナー。いつもながら、すごく易しい内容から入って安心させておいてからのいきなりのギアチェンジおよび加速感がすごいです。


 浦野研先生(北海学園大学)を中心に行われているプロジェクト。このプロジェクトの功績はとても大きいと思うのです。この成果が近いうちに書籍として出版されるのを楽しみにしています。

7月12日
(大阪・関西大学)

 この研究会の雰囲気は以前もブログに書いたので省略します。世界的な研究者がこっそり発表したりこっそり聴衆として紛れ込んでいたりするので恐いです。ボル研!

8月4−6日
(福岡大学)

 毎年ワークショップを楽しみにしています。今年は印南洋先生(芝浦工業大学)による「因子分析の基礎について」と阪上辰也先生(広島大学)による「Rによる外国語教育データの分析と可視化の基本」を受講しました。ここまでわかりやすく教えてもらうのはワークショップならでは。1コマ90分というのは短いので、3コマ連続で同じテーマについて受講するというスタイルがあっても面白いのではないかと思ったりします。
 そう言えば、竹井光子・大澤真也で「アニメ動画教材Culture SwapとMoodleを利用した実践と効果の検証」という発表も行いました。詳細は聞かないでください...。

8月10−15日
(Brisbane, Australia)

 お盆休みというタイミングもあったのでしょうが、日本人の参加者がとても多いのが印象的でした。世界的な研究者の発表をたくさん聞けるので涎がでます。プロンスキーはイケメンです。
 そう言えば、Ozawa, S., Yamura-Takei, M., Curtis, T., & Urano, Kで、"Culture Swap": A Survey-Inspired Modular Digital Course for CMS.というタイトルのポスター発表も行いました。詳細は聞かないでください...。


8月28−30日
The JACET 53rd International Convention
広島市立大学)

 大学の取り組み紹介という形で「「世界を学ぶ。地域で生きる。」:グローバル&グローカルプログラム」というポスター発表を行った気がします。

9月15日
(長野・信州大学)

 前田啓朗先生(広島大学 外国語教育研究センター)によるメソ研ならではの発表で泣き、今尾先生のCasualTranscriberで泣き、松本城で泣き...。



 そして最後に、夏休みが 明けてすぐの週末には開催校として、Mahara Open Forum 2014を行いました。小規模の研究会とは言え、 研究会などを開催するのは辛い...。ちなみに今回はKristina Hoeppner氏による講演を遠隔で行いました。その模様はサイト上で公開されています。Maharaに興味を持つメンバーがすべて自力で行う研究会はなかなか運営が大変だとは思いますが、このような雰囲気を保ち続けて欲しいと願うばかりです。ちなみに遠隔講演にはtalkyというシステムを使いました。ブラウザ(Chrome, Firefox, Operaのみ対応)さえあればアカウントを作成する必要もなく、画面共有をしながら中継ができます。音質もかなりクリアだったので、使えるのではないでしょうか。

 といった感じで夏が終わり秋になりました。今年は意図的に主体的に行う学会発表の数を減らしました。学内業務が忙しくなったという理由もありますが、研究面において少しインプットを蓄積したいという想いが強かったからです。ということで2015年度は頑張ってアウトプットの年にしたい所です。