2009年7月14日火曜日

第39回日本コミュニケーション学会

 2009年6月27日(土曜日)~6月28日(日曜日)に新潟青陵短期大学部にて行なわれた日本コミュニーション学会に参加した。参考までに以下幾つかのタイトルを。

「初年次教育とコミュニケーション教育の接点を探る」
司会:吉武正樹(福岡教育大学)
発言者:川島啓二(国立教育政策研究所高等教育研究部)
討論者:松本茂(立教大学)

なかなか面白いメンバーなので活発な議論を期待した。実際理路整然と議論は行なわれた訳だけれども,どうもお互いの主張が平行線をたどっているような気がしてしまったのは気のせいか。お互いが未知の分野との接点を探るというのがテーマな訳で,今後お互いの理解が深まっていくにつれて議論が成熟していくのだろうか。

「アジアからのカルチュアル・スタディーズー他者=表象としての「アメリカ」と戦後日本ー」
吉見俊哉(東京大学大学院教授)

若々しく情熱的な喋りをする方で期待したのだけれど,カルチュラル・スタディーズは何ぞやという話に時間を費やしすぎて,表象としての「アメリカ」という話があまり聞けなかったのが残念。パワーポイントのスライドを見る限り貴重な資料を沢山有しており面白そうだったのだけれど。。。

 その他にもいろいろ発表を聞いたのだけれどここでは割愛。実はこの学会に所属しようと思った理由は「コミュニケーション」を幅広い視点から捉え直すという学会の趣旨,そして特定の分野に限定しがちな学会が多い中でこのようなある種雑多な雰囲気がある学会が好きだったからなのです。最近は特定の分野との関連性を探ることがテーマとなっているようで,今年はカルチュアル・スタディーズとの関わりがテーマだった訳だけれども,何だかそのテーマが上滑りしてしまっている気がする。ちょっと前までの野性味あふれる訳のわからない位雑多な雰囲気が失われつつあるのはちょっと残念かなぁ。。。

 そしてこの学会に参加した時は体調不良だったため,お酒等全く飲めなかったというのも敗因の1つか。

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