2011年3月23日水曜日

卒業式

 2011年3月11日,東日本大震災以降,東日本の大学を中心に卒業式や入学式の延期がされる中,本学では予定通り3月20日(日曜日)に卒業式が行われました。来賓の方,学長皆が震災の被害に遭われた方へのお見舞いのことばを冒頭に述べつつの祝辞。学生たちはいろいろ思う所もあるんだろうけれど,表面上は何事も無かったかのように元気。こういった苦難を乗り越えるパワーは若者ならでは。今後しばらくは厳しい時代が続くだろうけれど,頑張ってほしい。

 春休み期間中に英国ウォリック大学に6週間の予定で留学していた学生たちも無事帰国。現地では街頭に立ち,東日本大震災への募金活動をしてくれたらしい。異国で見聞きする大震災報道,そして日本に実際に帰ってからの印象は違うだろうけれど,このような時に留学できたということは,とても貴重な経験だと思う。

 そして大学教員にとっての貴重な研究・研修期間である春休みも残りあとわずか。これから更に忙しくなるけれど,新たな一年に向けて頑張りましょう!!!

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2011年3月4日金曜日

ウォリック大学引率(2010.2.5〜2.14)

 うちの大学では毎年ウォリック大学に学生を派遣している(6週間)。ここ数年は2月のはじめにプログラムがスタートしていたので,ちょうど入学試験の時期と重なり引率に行くことができなかった。今年は運良く,入試が終わった後に出発する日程だったので,在外研究以来(2006~7年ウォリック大学にて)にイギリスを再訪した。
 1年間暮らしたキャンパスの風景,そして仲良くしていた人々との再会。何か特別なことをしなくても,単に大学内の図書館で勉強をしたり学生の授業を観察したりしているだけでとても幸せな毎日だった。ウォリック大学には様々な国籍,そして年齢層の人々が在籍しているので,僕みたいなおじさんがキャンパス内を歩いていたって何の違和感も無い(笑)。こういう環境で勉強できるというのはとても幸せなことだよなあとつくづく思う。
 いろいろと書き連ねるほどの滞在期間でもなかったので,撮った写真だけアップロードしておきます。そう言えば,今年のゼミ生で夏休みを利用して世界旅行をした人がいるんだよね。本当に羨ましい!きっと彼女はお金で買えないいろんなことを勉強して帰って来たことでしょう。。若者よ,海外に行け!(そして僕にお土産を買いなさい)以上!
 

2011年2月23日水曜日

MoodleMoot Japan 2011

 2011年2月22,23日に高知工科大学で行われたMoodleMoot Japan 2011に参加した。去年のMoodleMootの総会で,組織作りの必要性が訴えられ,はじめて有償で行われた会合。昨年の函館からいきなり高知ということもありいろいろな意味で変化に富んだものとなった。去年は凍結した歩道を滑らないように必死で歩いていたのに,今年はあまりの暖かさにコートが必要ないなんて・・・!!!それでは聞いた発表のうち,いくつかの覚え書き。

<1日目>
Stephen HENNEBERRY(島根大学)
iPad as assessment tools in Moodle-enabled classrooms.

 英語の授業内にiPadをMoodleを利用したクラスにおける評価ツールとして使う事例の紹介。単純に言えば,宿題や出欠のチェックなどのことを教室内でその場で行ってしまおうというもの。ソフトウェアとしてはAppleのNumbersを利用する(テンプレート?か何か)。iPadに音声や画像を入れておくとVGAケーブルで出力できるし,あるいはOHCなどの装置が教室内にあれば,そのようなものを利用してiPadの画面をプロジェクタに投影することもできる。Moodleを利用する上のiPadの弱点は,1)rich text editorが使えない(確か,Moodle 2.0では改善されるはず),2)ファイルがアップロードできない,3)defaultのgradeを付けることができない,の3点。これらに関してはiPadでMoodleを最大限に活用しようと思う方が無理な話かもしれない。

 予想外の使い方をしているという訳ではなかったけれども,教室内でのiPad活用に希望を与えてくれる発表だった。本学では,プラットフォームを問わない無線認証が開始されるはずなので,これからの使い勝手は増えそう。ちなみにMoodleをiPadで活用するためのアプリもいくつか開発されているのだけど,これらのソフト(mTouch,mPage,mBook)を導入するとどうなるんだろう?

Peter RUTHVEN-STUART. (公立はこだて未来大学)
Designing, Creating and Managing a Moodle Course for 250 students.
 1,2年生各200名,計500名を対象にしたcontent basedの英語コースについての実践報告。学生は最初の2年間でCommunication CoursesとVirtual English Programe 1~4を履修する必要がある。VEPのクラスは既存のものであったが,評価の難しさ、学生の満足度の低さ,学習習慣の形成につながらない,などの懸念から改善を行った。オンラインのみで教室内での学習は無し。コンテンツ作成のため,低予算でガイドラインを決めて作成者に依頼をし,コンテンツの作成を行なった。そして学生に,どの技能が伸びたと思うか,授業に満足したか,などの項目を自己評価させた。

 できることなら,発表資料を公開したい位の実践報告だった(いつまで見られるかどうかわかりませんが,本人のMoodleコースにゲストログインをすると資料を見ることができます)。とにかく圧倒された。オンライン上の学習のみで単位を認めるために行われている周到な準備,そして結果の評価などを行っている所に非常に好感を持った。フロアからは「コンテンツを販売あるいはシェアする計画は無いのか?」という声も聞かれたほど。基本的にはオンライン上で飽きさせない,また機械翻訳などに頼らせないような学習をさせる工夫が様々なされているのだけれど,1)これだけの労力をかけた教材を毎年使うのか,それとも定期的に変更するのか,2)担当教員の担当コマ数としてどのようにカウントされているのか,などの疑問が残った。この方は今まで函館で無償でMootを開催されていた方でもあり,このような人材は日本のMoodle普及のためにとても貴重だと思う。MoodleMootでは,このような実践報告は数が少なく貴重なので,このような実践報告の数が増えていくべきだろう。

【その他気になったキーワード】
Hakodate Online Platform for Education
Lextutor
Module: Timed viewing

KEYNOTE
Martin DOUGIAMAS
The current state of the Moodle project including Moodle 2.0, and future directions with Moodle 2.1

 今回MoodleMootに参加した人の多くは,この講演を聴きにきていたんじゃないだろうか。Moodle開発者であるMartinが来日して,Moodleの普及状況やMoodle 2.0についての話を行った。Moodle 2.0の特徴は,Security, Performance, Media Management, Integration, Usability, appearance, New Features。今まで以上に外部サービスとの連携を柔軟に行うことができるようになる。発表時のスライドはSlideShareで本人が公開しています。

 講演の中で個人的に興味を持ったのはCommunity Hub機能とMobile Appsの2つだった。前者については,去年もMartinの講演で聴いていたんだけど,あまり理解していなかった。どうやらMoodle上で作ったコースなどを共有するためのもの。Moodle 2.0では,“publish”することにより,そのコースを他の人も自分のコースとして利用することができるようになる。また公開されているコースであれば“join”することもできる。moochと呼ばれるシステム(確か,どこでもインストールすることが可能と言っていた)を利用すれば,そこでいろんな人が作った教材やコースを共有できるのだ。日本国内だけでもこのようなコースを共有することは意義があるだろうし,大学内のサーバーにmoochをインストールして大学内だけで教材を共有するというのもとても良い試みだと思う。

 次にMobile Appとして,携帯機器でのmoodle利用をオフィシャルにサポートする方向らしい。Appの特徴としては,task-focused, touch screens only, modular, secure, works offlineがキーワードとして挙げられていた。1つ1つのタスクに特化し,オフラインで作業したものをオンラインになった時にアップロードするなどのことがタッチスクリーン対応でできるようになるらしい。日本でもあと数年でスマートフォンが主流になるだろうから,是非近いうちに実現して欲しいな(そういう僕はスマートフォンにする予定は無い)。


Tetsuo KIMURA.(新潟青陵大学)
How to analyze and improve tests on moodle(ムードルでのテスト分析と改良)

 Moodleの小テスト機能で作成した多肢選択問題の結果をどのように分析するかというもの。Exametrikaについて紹介されていた。うーん,すみません,良く理解できませんでした。

Jack BOWER.(広島文教女子大学)
Making Vocabulary Tests in Moodle.

 Moodleの小テスト機能を利用して,語彙問題を作った実践例の紹介。語彙問題は翻訳や多肢選択などオーソドックスなもの。サーバーとしてはフリーのものを利用しているらしい(本人も言っていたが,フリーのため大きな広告がはいるので少々鬱陶しい)。発表をしている途中にフロアから「Googleの辞書機能で答えがわかっちゃうよ」という発表の根本を揺るがすような指摘があったり,40分の発表なのに半分以上時間を残して終わっちゃったり,と何だか大変そうでした。全く関係ないけど,名前がとても気になりました(笑)。

Nobuhiro KUMAI(学習院大学外国語教育研究センター)
録音再生モジュールの開発と外国語学習への応用 Voice Recording Modules for FL Speaking Development

 プログラムからの引用「従来CALL教室でしかできなかった録音・再生比較がMoodle上でも可能となるモジュールを開発した。これによって,外国語による録音や比較再生,シャドーイング練習が自習室や自宅など,インターネットにつながっていればいつでもどこからでも行えるようになった。」ということで,voicerecordingモジュールの紹介。有償のものでWimbaがあるが非常に高額であるということでNanoGong appletを利用したvoice board module,voice shadow moduleを開発したとのこと。前者は音声録音,後者はシャドーイングでの活用を意識したもの。映像やテキストなどと組み合わせることで活用法は無限大に広がりそうだ。しかも音声に対する項目ごとの評価,そしてピア同士の評価も行える。その他,自宅での学習時間を報告するためのself-report moduleも開発している。共通するのはeポートフォリオとしての活用を意識していること。録音したものや学習時間などはその学期中に提出したものすべてを一覧で見ることができる。つまり学期はじめに行ったシャドーイングと学期末に行ったシャドーイングを比較するといったことができるのだ。音声の質という点で言えば,専門家にとっては物足りない部分があるかもしれないが,一般の英語教員が通常の評価に利用する程度であれば,何ら支障は無い。Moodleでここまで出来てしまうのかということに,驚愕した発表だった。Moodle Modules - - NetCourse projectから入手可能。

<番外編>Dinner
 いつもは参加しないのだけど,Moodle開発者のMartinが来るということで,本学から4名で参加してみた。あまりの人気で人数を制限せざるを得ないほどのパーティー(って言っても居酒屋貸し切り)だった。居酒屋の建物は1階とロフト状の2階から構成されており,Martin以下Moodle Association of Japanの中心メンバーが座る席以外は自由席。せっかくなので,Martinから近からず遠からずの距離を確保。しかしこんだけの人数でしかも1、2階に別れて座っているので,全体で盛り上がることも無く(笑)。だけど,座った席は非常にメンバーに恵まれていたのでとても楽しく飲めた。3時間飲み放題で4000円。コース料理は次から次へと食べきれないほどのものが出てきて大変だった。何とかMartinと少し話すこともできたので,懇親会に参加した意義はあったかな。

<2日目>
Mariko ARITA, 大澤真也,中西大輔.
Moodle/Mahara全学導入にむけた試み

 今回の参加目的の主目的は,本学でのMoodle導入の経緯を発表することであった。Maharaというキーワードに関心が集まったのか,全学というキーワードに関心が集まったのか,予想外の盛況。正式にカウントはしていないけど,4~50名には来ていただいたのではないだろうか。あくまでも実際にやってきたことを紹介するだけなので,フロアとしてはなかなか突っ込みどころがないと思うのだけど,それでもいくつかの質問をいただけたので良かった。Moodleは手軽さもあり個人レベルで導入する人も多いけれど,このように全学レベルでもがき苦しみながら導入したこと、そして継続的に有志教職員を中心にワークショップを開催していること,などがどのようにフロアの人たちに受け止められたのか,機会があれば聞いてみたい。

Don HINKELMAN, Bob GETTINGS, Justin HUNT, Thom RAWSON.
Recording and Displaying Video in Moodle.

 技術的なことはよくわからないのだけど,音声だけでなく映像もMoodle上で録音できてしまうというもの。poodLLというものらしい(ネーミングがかわいい)。もうとにかくすごい!開発者のMartinも聴きにきていて興味津々で質問を投げかけていた。基本的には音声だけでなく映像もまでもMoodle上でボタン一つで録画できてしまうというもの。帰りの便の都合があり最後までは聴けなかったんだけど,Moodleのサーバーのスペックが高ければ,そしてJAVA Runtime,Red 5Serverがあれば利用できるらしい。

【気になったキーワード】
“Moodle” official music video
Google Docsを利用したプレゼンテーション,
Kaltura
Elluminate

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 ということで2泊3日の高知出張が終わった。MoodleMootの特徴は英語母語話者の参加が非常に多いということ。発表も日・英両言語での発表が可能。実際多くの日本人が英語が専門ではなくても最低限の英語を使いこなす(というかそうでないと参加しても理解するのが困難)し,英語母語話者の人たちも多くが流暢な日本語を使いこなす。そういう意味では他の学会でありがちな「英語の発表=英語母語話者のみのオーディエンス」,「日本語の発表=日本語母語話者のみのオーディエンス」という構図は無い。実際,僕たちが行った発表にも多くの英語母語話者が参加していた。またイメージとしては日本人はどちらかと言えばいわゆる技術屋の人が多く,英語母語話者の人はどちらかと言えば英語教師を生業としている人が多い。Moodleが専門なんてことはあり得ない訳で,それぞれがアットホームな雰囲気の中でMoodleに関連する技術に関する報告や,授業での実践報告をしているのが印象的だ。ただそのアットホームさが故に発表の質が必ずしも高くないものが散見されるのも事実。ConferenceではなくMootではあるのだけど,これは今後の検討課題だろう。
 総会ではMoodle Association of Japanの今後についても様々な議論が交わされた。今回は有償で行ったはじめての学会だったが,参加費の一部をMoodle基金に寄付し、その他もほぼすべてを運営費に費やした。しかし参加者の中からは,今後も安定してMootを開催するためにはReserve Fund,Cushionを確保しておくべきだという声が多く聴かれた。確かにレポートによれば,今回のMootの参加者は国内外含めて208名だったが,これだけの人数を集めることができた理由の1つはMartinの来日だろう。来年Martinが来日しない場合にもそれだけの人数を集められるかということを考慮に入れて,運営を考えていく必要があるだろう。というか,今まで無償で開催していたMoot関係者の人たちは本当にすごい!!!

 最後に補足として,twitterで知っている人に直接会うのは何だか不思議だけど親近感がわいたよ。twitterアカウントを持っている人は,#mootjp11 で検索してみて下さい。Moot関連のつぶやきを見ることができます。

2011年1月5日水曜日

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 去年は学習履歴管理システム(LMS)であるmoodleの導入,そして学習支援センター関連でカナダのKwantlen大学(3月)への視察に始まり,何かと忙しい1年だった。夏には研究費を調達するための書類書きを2つも行い,書類書きが趣味になった,というか書類恐怖症になったり(笑)。そして秋には恒例の入試業務,そしてeラーニング関連で共同発表を2件,電子辞書関連で1件行った。年末はこれまた恒例の卒業論文指導。今回は16名の指導を行ったので,16名×20ページ(うちのゼミでの最低限のページ数)=320ページの読書を何度となく行った。書く方ももちろん大変だけど,読む方もやっぱり大変だ。
 プライベートでも5月に台湾,6月に兄との飲み会(ありそうでなかなか無い),7月には親戚および大学時代のサークルの友人の結婚披露パーティー,12月には父親の古希のお祝いもした。数年前に卒業した卒業生に街中で何度かバッタリ会ったり,何度来年度使用予定の大学案内を作成する会社の担当が元ゼミ生だったりと,何かと懐かしい素敵な出会いが多い年でもあったな。
 総括してみると結構充実した1年だったんじゃないかと思う。ここ数年あんまりそんなことを思っていなかったから,良しとしよう。今年はこれまた恒例の学期末試験,そして入学試験業務に始まって,2月には久しぶりに学生の引率でイギリスに行ける!そしてそれから帰ったらmoodleの研究会で実践報告を行う予定。学習支援センターで新たなテキストの開発を計画しているので,そちらの業務も年度末に向けて本格化する。今年も何かと忙しい1年になりそう。
 月並みだけど,今年の抱負。今年のテーマは【基礎を固める】にしたい。何かといろいろ動き出しているからこそ,しっかりと今のうちに足場を固めておきたい。最近ほんっとにきちんと読書してないし,論文も書いていないので,今年はそこに優先順位を置きたいな。やっぱり教育を充実させるためには自分がきちんと勉強(研究)していないと出来ないから。そしてプライベート>仕事。プライベートで遊んで楽しんでないと,仕事は楽しめない。大学で仕事をし始めてからのモットー,「よく遊びよく学ぶ」を今年も実践したい。あっ,あとギャグのセンスも磨きたい(おやじ化予防)!!!

【今年頑張りたいこと】
【仕事】
・新たに担当する授業の充実
・moodleの活用を継続
・maharaの活用法を検討(ゼミでの本格的導入)
・共同研究(電子辞書関連)の発表および論文執筆
・共同研究(eラーニング関連)の発表および論文執筆
・単独での研究発表および論文執筆

【プライベート】
・一度は海外に行きたい(第1候補:韓国)
・スペイン語あるいは韓国語のお勉強
・楽器の演奏を再開(ここ数年のテーマ)
・毎週(あるいは隔週)1度は運動(第1候補;水泳)
・じっくり映画を観たい(最低1本)



2010年12月16日木曜日

10月,11月,そして12月

 気が付くと2ヶ月以上もブログを書いていなかった。最近は思いついたことをtwitterでつぶやいて,メモ代わりに使っているので,わざわざまとまった量でブログに書く必要性を感じなくなってしまっていた。Steve JobsのプレゼンのようにBullet pointsを140文字以内で言い切るというのは大切なことなのだろうけれど,一応物書きさんという職業でもある以上,あまりにもtwitterだけに依存するのは危険な気もする(笑)。とりあえずは,過去のtwitterを見直してこの2ヶ月ちょっと何を思っていたかを見直してみる。

その1)Maharaは面白い。
 最近流行のポートフォリオ,そしてSNS昨日を持つオープンソースのeポートフォリオMaharaのフォーラムに参加した。Moodleと同じく,オープンソースなので知識さえあればインストールして利用するのは無料。両方ともちょっと癖があるんだけど,やっぱり無料でこれだけのものが使えるっていうのはすごい!eラーニングを避けて通るのはこれからの時代無理だろうから,最小限の(金銭的)コストで教育効果を少しでも上げる手助けができる技術は積極的に導入するべきだと思う。但し難点は,それだけのことをしようとするとそれだけの(時間的)コストがかかるということ。授業準備やオンライン上での活動に対するフォローなど,仕事量は倍増どころの騒ぎじゃありません・・・。

その2)Googleのテクノロジーを活用する。
 好きな人嫌いな人いろいろいるけど,Androidをはじめとして最近またもや注目を集めつつあるGoogle。Google Chrome OSも出るし,今後も期待大。今までは新しいテクノロジーをどこで探せば良いのか分からなかったんだけど,Google newというサービスを使うと,見つけやすい模様。

その3)USTREAMはすごい。
 本学でもMoodleのワークショップ等を定期的に生中継しているんだけど,無料で世界に向けて実況中継が出来るという優れもののシステム。最近では坂本龍一さんや宇多田ヒカルさんがライブ等で活用したことでも知られている。自分でもiPhone等があれば,何とその場で実況中継をできちゃう(らしいよ)。このサービスは使わなきゃ損です。

その4)iPad,iPod Touchが仲間入り
 この2ヶ月の間にこの2つの機器が僕の研究室に仲間入りした。iPadはPDFファイルの閲覧やちょっとした入力作業に,iPod Touchは今まで通り自分の英語の勉強やスケジュール管理などのために試用中。Retinaディスプレイいいでっせ。

その5)大阪には~の歌
 なぜか知らないけど,最近のマイブームの歌。

その6)何だか楽しくなる映像
 ・ミュージシャンが楽器を忘れてしまった!
 ・ドッキリ!

その7)あの人は今!?
 あんだけ騒がれていたサンデルさんはどこに行ったのだ?僕も騒いではみたが,実は一度も授業を見たことがない。内容というよりは授業テクニック的に興味があるので何時かは見てみたいだのけど・・・。そういや,今は「白熱教室 in Japan」なんてことになってるらしいじゃないですか!ちょっと違和感あり。

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 そんな感じのここ2ヶ月。そう言えばこの年になってはじめて研究費なるものに応募するための書類書きを複数行った。ある意味論文書きよりも書類書きが趣味だった2ヶ月だったなあ。今年度はほんっとに新たなことをいろいろ始めたので,全てがきちんと定着するように頑張りたい。今年出来なかった心残りとしては,1)スペイン語のお勉強,2)htmlのお勉強,かな。来年の課題にしよう。

 やる前から「私には才能が無いから」とか「やっても意味がない」と思ってしまうのは,自分の可能性を捨ててしまっている。「私には才能が無いから勉強しない」とか「TOEICで高得点取ったって英語は喋れない」とかいうことばは言い訳にしか過ぎない。「TOEICで高得点取ったって英語は喋れない」とか言う人に限って実はTOEICを受験すると高得点が取れない場合だってあるのだ。それだったら,実際にTOEICを受験して満点取って「ほら,僕満点だけど英語喋れないでしょ。だからあなたも全然ダメ」と言える方が格好良いかなあと思う今日この頃。

話は全く変わるけど,Dreams Come Trueのコンサートにも行ったんですよ!まさに青春真っただ中に聞いていた人たちなので何だか感動したしトキメイターーー!

来年度以降,自分の中で改善しなきゃいけないこと:
・英語関連のお勉強:
英語の勉強を地道にするだけではなくて,英語試験(TOEICやTOEFL)を二日酔いでも満点取れるレベル位にはなりたい。
・統計のお勉強:
今までは避けて通ってきたけど,ようやくSPSSを使って分析をしてみた。やらなきゃわからない。でも今の統計に関する知識は幼稚園レベルだと思うので,少しは知識やスキルを向上させたい。
・語学のお勉強:
英語は趣味じゃなくなってしまっているので,スペイン語や韓国語を趣味で勉強したい。今の時代,1カ国語しか外国語を喋れないのは時代遅れだ。
・eラーニングにかかわるスキルのお勉強:
おそらくプログラミングができるレベルには到達できないけれど,一定のレベル以上で使いこなせるだけの知識やスキルを身に付けたい。今後ますます必要とされるはずだし。






2010年12月13日月曜日

The Third Joint Conference on English Vocabulary and Lexicography Program

2010年12月13日,早稲田大学にて開催されたJACET辞書研究会・語彙研究会合同研究大会に参加した。語彙や辞書学に関しては門外漢なため,少々緊張気味の参加であったこと,そして自分の発表準備がありあまりゆっくり発表を聞く事ができなかったが,以下覚書き。

語彙テスト分析セミナー Basic introduction to Rash analysis(John Shillaw 南山大学)

 南山大学のShillaw先生によるラッシュ分析の紹介。ラッシュ分析が項目応答理論(Item Response Theory)の1つであることや,その他の伝統的なテスト手法との違いなどについて紹介をされた。またWINSTEPとよばれるソフトを用いて分析ができるらしい。まだ内容に関しては消化しきれていないのだので,とりあえずメモのみ。

関山健治(沖縄大学) “成人式”を迎える振るコンテンツ電子辞書ーメーカーの視点・教員の視点・学習者の視点ー

 ここ20年間の電子辞書の変遷を振り返り,電子辞書が印刷辞書や利用者の変化に追いついていないということを指摘された。そこで印刷辞書からの呪縛の解放や,「索育」(辞書検索指導)の重要性についても指摘されていた。

小山敏子(大阪大谷大学)・薮越智子(日本大学) 電子辞書使用の方略指導への一考察

 「電子辞書使用の方略指導への一考察ーメタ認知活動を取り入れてー」(LET関西支部研究集録13号掲載予定)のものについてのまとめ。

Jim Ronald & Shinya Ozawa Electronic Dictionary Use and Metacognitive Development

 今回の研究会参加の目的はこの発表。学習者の電子辞書使用方略の発達を目指して,辞書検索に関するトレーニングを行った結果について報告した。題材は英字新聞の見出しを用いた。残念ながらpre,postテストとして用意したもののバランスが上手に取れていなかったため,発表の内容としては新聞の見出しを翻訳する際に学習者が困難だと感じているものは何かということについて探ることにした。その結果,学習者は自分自身である程度,見出しの難しさを適切に判断できているのだが,中には学習者の判断と実際の翻訳の間に整合性がない場合がいくつかあった。特に表面的には簡単そうに見える見出し,例えば”Farmer Bill Dies in a House.”のような見出しは,一見すると簡単そうだが実際に訳すのは非常に難しい。このような場合に学習者は「この見出しはとても簡単」という評価をするのだが,実際には適切に翻訳できていなかった。今後は,このような見出しの特徴について分析をしてく予定である。

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JACETのこのような研究会に参加したのははじめてだったのだけれど,参加者数も少なく通常の学会とはまた違ったアットホームな雰囲気であった。個人で研究を進めるだけではなく,このような共通の興味関心を抱く人たちが一堂に会して研究の成果を報告するというのはとても良いことだと思う。

ちなみに,一緒に発表をした同僚が懇親会に参加するというので,参加した。場所はキャンパスから近い早稲田蔵というお店。学生街らしく3000円で料理と飲み放題が楽しめた。店員さんたちはとてもユニーク(笑)。こういう学会や研究会などの懇親会は今まで避けて通ってきたのだけど,たまには自分の社交性をトレーニングするのも良いのかも。

2010年10月2日土曜日

第1回Maharaオープンフォーラム

 2010年10月2日(土曜日),福井県のアオッサにて主催:Fレックス(福井県における大学間連携)共催:酪農学園大学 大学教育・学生支援推進事業で,Maharaオープンフォーラムが開催された。開会の挨拶によれば24大学,9の会社,2つの公的機関からの申し込みがあったそうで,着実にMaharaの輪は広がっている模様。会場では無線LANおよびtwitter用のハッシュタグが用意されていたため,今回は試しにtwitterでも参加してみた。ネットにつながるので,その場で情報をすぐに検索できるし,twitter上からも様々な情報が入手できるので非常に面白い経験だったのだけれど,いろんなことが頭の中に洪水のように入ってきて疲労困憊した(笑)。

オープンソースのものとしては,Mahara:シンプル,簡単,OSP<オスピーと発音> (Sakai):高度,難しいの2つがあるが,本フォーラムでは当然のことながら前者を焦点にした話が行われた。

基調講演:

森本康彦(東京学芸大学情報処理センター准教授)eポートフォリオとの付き合い方~理論と実践の観点から~

 教育現場で働いていた経験があるそうで,こういう人の共通項か,つかみから話が入った(笑)。とにかく声が大きくて元気のある方という印象。内容は盛りだくさんだったので,その内容をかいつまんで。話の流れとしてはこことほぼ同じか。

・参考文献

森本康彦.2008. eポートフォリオの理論と実際.教育システム情報学会誌, 25(2),245-263. 図1

大人にはテストが無く,パフォーマンスで評価される。

・学習理論と評価理論のパラダイム変換

学校化された学習→真正な学習(authentic learning)

暗記中心の学習→経験による学習

教師中心→学習者(学生)中心

知識は与えられるもの→自ら構成するもの

ある時点でのテストによる客観的な評価→継続的なパフォーマンスの評価

・ポートフォリオについて

組織化/構造化されたもの,また内省が重要である。ただ単にためるだけではなく,どこに学びがあるのかを考える必要がある。「真正な学習・評価」では評価学習の一部として埋め込まれており,学習と評価は一体化され切り離すことができない。評価=学習である(メタ認知?)。

・eポートフォリオのメリット

ネットワークを通してアクセスが可能。学校内だけではなく遠隔地の人々との相互作用が期待できる。eポートフォリオとは,エビデンスとしての役割,パフォーマンスの評価,アセスメント,相互作用を行うもの。システムとしてはディベロップメント系,コースラーニング系(授業)の2つがある。



ポートフォリオは蓄積するだけではなく,修正していくプロセスが大事(ポートフォリオの活動サイクル(図3))。



事例:

課題を提出させる

感想を書き込ませる

良いと思うものを公開する(数あるものから成果物を選び(selection),公開することで相互評価,自己評価ができる)

SNSのブログなどを利用する(SNS自体が学習の履歴やエビデンスを蓄積し活用できる物であるべき)

インターンシップやクラブ活動などの課外活動を記録する

成績等を記録する(学生がカルテを閲覧できない場合はポートフォリオとは呼べない)

到達目標とカリキュラムの連動



ポートフォリオは使い方が重要。また主役は学生であり,学びを促進するためのツールとして使うのが重要。またネットワークの起点となるものである。

時間の都合上,評価基準(ルーブリック)については省略されたが,知りたいと思った。

久保田真一郎(熊本大学総合情報基盤センター助教)Maharaによる自己学習を目指した研究指導

 個人的にはこの先生の話がmaharaのイメージを作る上で一番参考になった。オンライン上だけではなく,対面指導との組み合わせにするのがポイントか。

・MoodleのRPMパッケージ(熊本大学,喜多教授)

・熊本大学大学院教授システム学専攻,eラーニングによるeラーニング専門家養成大学院。修士論文発表会のみ熊本大学に行けば良い!!Sakai OSPを利用しLMS(BpLS CE6)と連携している。

・eポートフォリオの分類→IMSグローバルラーニングコンソーシアム(IMSとeポートフォリオを検索すれば,出てくる)に基づくとMaharaはMultiple Owner Portfolioに分類される。

・杉谷研究室 bufugen,修士論文指導でサイクル 計画をマイゴールに記入し,やったことをブログに記録し,それに基づいて対面指導を行う。

・Maharaに足りないと思われるもの→複数の写真管理(Albumboxプラグイン開発中)。スケジュール機能がない(Google Calendarを利用している人もあり)。検索機能が弱い。

・どうやら熊本大学で行ったランチョンセミナーの資料はここから。

・関連資料「Sakai OSPに基づくeポートフォリオシステムの開発」

遠藤大二(酪農学園大学獣医学部教授)酪農学園大学のeポートフォリオ活用教育と手書き課題活用システムの開発

 手書きのノートにバーコードシールを貼ることにより,mahara上に転送してしまおうという面白い試み。専門が全く別なのに,こんなことが出来てしまうなんてすごいですね。それよりも何よりも遠藤先生のユーモアに引き込まれた。あれって意図して面白い事言っているのかなぁ。もし素だったらすごい(笑)!「飛ぶノート」という名称で,Microsoft Access⇒Scan Snap⇒PDF Splitter⇒mahara+飛ぶノートAPIという流れで転送しているとのこと。完成したら,酪農学園大学のmaharaホームページで公開するそうです。

田中洋一(仁愛女子短期大学生活科学学科准教授)大学間連携におけるMaharaを用いた教育の実践

 田中先生はFレックスの概要について簡潔に説明された。Fレックスは福井県内の高等教育機関7つの連携(特色としては国立大学福井大学が部分的にしか参加していない)。文科省の戦略的大学連携事業支援であり,今年度で終了するが今後も継続していく予定。使っているシステムや実践例(初年次教育,導入ゼミにも用いている)についても紹介があった。またFレックスではティーチングポートフォリオとしてmaharaを使っていく予定である。特に印象に残ったのは,moodle上にリンクを張りeポートフォリオmaharaとの連携を滑らかにしているということであった。学生に複数のシステムを使わせるのは負担が大きいと感じていたので,参考になった。



またmaharaを使う上での問題点として,eポートフォリオの文化が浸透していない(教員や学生),支援機能が弱いなどの点を挙げられていた。今後,Fレックス上に公開ビューを作成する予定。

パネルディスカッション

山川修(福井県立大学)

 eポートフォリオは使い方がわからない,学習ポートフォリオの文化が無い,簡単に使えるシステムが無い,などがありあまり普及していない(リフレクションの無いカルテとは異なる)。実際に使い始めてみると,学生が慣れるまで結構大変(LMS),また授業設計をどうしたらよいかわからない。このことから利用ノウハウの蓄積が必要。

このことから,今後の予定としてMaharaユーザ会,また年に1回のオープンフォーラムを開催する予定(来年度は北海道,その次は熊本を予定)。

 今後の方向性を示した上で,以下ディスカッション。

?アセスメントスキルの養成方法

 実際にルーブリックを利用してやらせていくことが必要。

?客観的評価をどう示すのか?パフォーマンス評価の方法は。

 評価基準,ルーブリックを作り上げ,主観的なものを客観的なものにしていく。

?問題点は

 リフレクションの機能(Wallなど)。グループのセキュリティーの概念がわかりにくい。学生も教員も負担が増える。Maharaの自由度を生かすべきか,ある程度制限するべきか。大人数の場合はmoodleの方が使いやすい。

?普及のために工夫していることは。

 学生に使った効果を実感させること。Fレックスのように緩やかな連携も有効(単一大学では難しいかも)。FレックスにおけるSNSは画期的(賑わっている)。

?Maharaのメリット

 ビュー機能がなければ単なるSNS。YouTubeが簡単に使える(ドラッグアンドドロップできる!)。

?使いにくい点

 フィードバック機能。ビューに写真をあまり載せられない。写真の張り付け機能が良くない。携帯電話から使えない(SNSについては致命的か)。

?eポートフォリオが高等教育を変える

 メタ認知(気付き)を促すことができる。熊本大学ではeラーニング300コースもある!by久保田

 eポートフォリオは万能ではないので,柔軟に対応する必要あり。高等教育は変わらなければいけないby森本

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ということで福井に日帰りという強行出張ではあったが,非常に実り多きものであった。特にeポートフォリオは万能ではなく,教員が主役になりいかに科目と連携させていくかについて考えていく必要があると森本先生が繰り返し言われていたのが印象に残った。関係ないところでは中継に使われていたMediasiteというシステムが気になった。動画およびパワーポイントのスライドを同時に中継する事ができる。価格は知らないけど,便利そうです。