2014年9月19日金曜日

2014年度前期授業アンケート

 前期末に行った授業アンケートの集計結果が返ってきたので、まとめておきます。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】
1.授業内容は授業計画と一致していましたか。
2.授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                               
3.授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。            

【教授方法・講義内容】
1.教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。  
2.教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。  
3.学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
4.学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。               
5.授業の内容は理解できましたか。                                       
6.授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
7.教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
8.教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
9.黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
10.課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「英語研究III」履修者数66名(回答者数61名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.7)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.6,受講者数平均4.5)

 テーマは「英語コミュニケーション論」で、コミュニケーションに関連する分野を広く浅く学ぶ授業です。講義はスライドを使って行い、講義資料(スライドや動画)や授業外での議論はMoodleを使って行います。【授業の体系性】【教授方法・講義内容】とも高評価をしていただきましたが、「授業の内容は理解できましたか。」は4.6(科目別平均4.5、受講者数別平均4.3)、「授業を通して新しい知識や内容は理解できましたか。」は4.7(科目別平均4.6、受講者数別平均4.4)は改善の余地ありだと思います(この傾向は2013年度と同様)。

【自由記述欄】
・とてもおもしろい授業でした。ぜひまた大澤先生の授業をとりたいです。
・映画を見る時間は講義だけではわかりにくいところも、わかりやすくしてくれるのでいい時間だった。
・雑誌の表紙やマックのCMなど、学生が興味をもてる内容だった。ノートに書くのが遅くても、Moodleで読めて良かった。
・activity やdiscussionがあるところです。発表する場があるのも良いところだと思います。
・受講マナーに対する注意の仕方が優しいのですが、厳しさがあって、守ろうという意識が高まりました。
・先生の爽やかな笑顔!(5・7・5)「先生の毒舌スマイル眠気覚ます(字余り)」
・パワーポイントのデザインによって、見にくいものがあった。(文字が小さい、色が見にくい)。

・プロジェクターは分かりやすいですが、ノートに写すべきところをもっと明確に指示して、写す時間を多くしてほしいです。
・文学を専攻していますが、しっかり話を聞くと言語の話もとてもおもしろかったです。

【総括】
 今年度から教室を変更したのですが、その影響からか文字が見えにくいという声が複数ありました。またスライドを眺めるだけでは授業のポイントがわかりにくいという点については、改善の余地があると思うので、2015年度の課題としたいと思います。

「初等英語教育論」履修者数30名(回答者数29名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.7(科目別平均4.6,受講者数平均4.7)

 2013年度より新たに担当し始めた授業で、小学校教員を目指す学生を対象としています。2013年度は、言語習得理論の概要を説明し、それを実際の指導案に落とし込み模擬授業をしてもらうという授業方式を採用しました。けれども「難しかった」という声が多かったので、2014度は英語の指導や学習にかかわることを説明し、最後に1分間スピーチ(英語)を行ってもらうという方式に変更しました。その結果、評価自体はあまり昨年度と変わりませんが、概ね良い評価をしてもらったように思います。

【自由記述欄】 
・先生の地味なギャグがおもしろかったです。笑
・英語の1分間スピーチが普段したことがなく、良い経験になった。
・英語から離れていた生活だったので、授業で受けて英語が生活に戻ってきた気がしました。スピーチたのしかったです。
・フォニックスの授業がとても印象的でした。
・映像教材をたくさん使った授業だったので視覚だけではなく、聴覚でも学ぶことができた。
・先生がおもしろい。映画から音楽まで英語の授業に取り入れ親しみやすい。スピーチ発表まで充分な準備間がある。
・実際の教育現場でどするのかもっと触れてもよかった。
・テストが多い

【総括】
 昨年度授業を担当してわかったのは、小学校教員を目指す学生の多くが英語を苦手だと感じているということでした。そのため、今年度は楽しく英語を学び、英語を使えるようになるという実感を持ってもらうための授業に変更しました。学生自身が学習者としての体験をすることで、教えるためのヒントを見付けてもらいたいという想いがあるのですが、そうすると当然のことながら「実践の教育現場ではどうするのか?」という声も出ます。この点は自分の中でもまだうまくいっていないという反省があるので、来年度の課題とします。

【余分な総括】
 授業を楽しく受けてもらいたいという想いは常に持ってやっていますが、近年「地味なギャグ」や「毒舌」というコメントが増えてきました(笑)。自分としては大爆笑を狙って話しているつもりではあるのですが...。毎年対応する学生は違いますし、自分の年齢も含め環境も変わっていきます。教えるって大変ですね。


0 件のコメント: