2026年2月4日水曜日

自転車事故に遭いました

2年以上も前のことになってしまいましたが、自転車で事故に遭いました。以下は事故時の状況を記載する書類に書いた文章からの引用です。

「2024年1月6日(土)15時50分頃。天気は快晴。土曜日ということもあり、自動車の通行量は通常よりも少なめ。甲車は普通自動車、乙車は自転車。乙車は青信号で「自転車通行可」の歩道から交差点の自転車専用横断帯を利用して直進で交差点に進入。甲車は対向右折専用車線から、右折しながら交差点に進入。乙車を視認することなく前方不注意で(加害者の証言あり)強引に右折しようとしたため乙車と衝突。甲車は徐行しないまま右折し、乙車の前に割り込んできた。乙車はとっさにブレーキをかけたが避けきれず甲車の側面に衝突し、引きずられる形で転倒した」

この交差点は通る度に恐怖を感じる場所ではありました。交通量が多く横断歩道は無く自転車専用横断帯のみ。自動車は横断帯の前で徐行することなく左折する車も多く、左折車がいないかどうかは常に気にしながら渡っていました。とはいえ前方から来る車が自転車を見落とすほど視界が悪いわけではなく、まさか前方からの右折車にぶつかるとは思ってもいませんでした。右折車は僕を完全に見落とし、直進車がいないタイミングに急いで右折をしてしまおうと思っていたのでしょうが、僕からするとまさかそのタイミングで右折してくるとは予想もしておらず、いきなり目の前に現れた車を避けきれずそのまま車の側面に衝突しました。「マジか!」という思いと、「このまま転倒したら交通量の多い交差点で後続車に轢かれてしまうかも」という恐怖で、必死で自転車が転けないように堪えましたが、車が通り過ぎた後支えがなくなりそのまま転倒。受け身を取った際に右半身をアスファルトに打ち付け起き上がれませんでした。このままだと轢かれると思いましたが、自力で立ち上がることができず、救護措置に駆けつけた加害者の肩を借りて中央分離帯に運ばれました。その後救急車を呼んでもらい救急病院に緊急搬送されることに。身分証明証を所持していなかったので(そしておそらく頭部損傷の有無の確認のため)救急隊員に何度も名前や住所を確認されて辛かった。そしてマスクをしていなかったので「コロナワクチンを接種していますか?」と聞かれたのも印象に残っています。

あと2週間頑張ればその年度の担当授業が全て終わるタイミングでしたし、翌日には親戚の法事に参加することにもなっていました。右半身が痛いものの、アドレナリンも大量に出ており、何とかそのまま退院する気持ちで、まずは骨折の状況を確認するためにCT撮影。医者によれば、「肋骨が数本折れてますね。あ、あと鎖骨も折れているし、恥骨と尾骶骨も...」という診断。僕が「いやでも明日は法事に出なきゃいけないんで、法事に出た後にまた病院に来ます」と言うと、医者は「(無理だと思いますし)痛いと思うけどそれでも良いですよ」と帰宅の許可を出してくれました。その時は車椅子に座っていたのですが、診察料の支払いをしようと立ちあがろうとした瞬間、股関節に激痛が走りました。何度試しても立ち上がれないので看護師に相談すると、「そのような状況であれば入院した方が良いと思いますよ」と言われ、結局入院することに。その瞬間、アドレナリンの放出も(無事に笑)終わり、寝かされたベッドの上で動けなくなりました。肋骨が数本折れていたこともあり呼吸も浅くなりがちで、血中酸素濃度を計測したところ数値が低いということで、酸素吸入も始まりそのまま夜に突入。当然といえば当然ですが、痛くて当日は全く眠れませんでした。

以下備忘録がてら書いていた記録をもとに当時の状況を振り返っておきます。

Day 2(2024.01.07)

年度末の仕事が立て込んでいたこともあり、病室は個室に。痛みで1日中あまり動けず。骨折の状況を詳細に見るためにレントゲン撮影。血中酸素濃度は以前として低いものの、夕方あたりから改善傾向に。レントゲン撮影のために動くだけでも激痛が走るため、それ以外はずっとベッドの上で過ごす。

Day 3 (2024.01.08)

大学関係者および授業の受講生に明日以降の休みについて連絡をする。医者からは「恥骨の骨折の場合、少なくとも1ヶ月の入院は覚悟しておいてください」と言われ、愕然とする。身体の右側が痛く左側しか使えないのですべてiPhoneで。今日もレントゲン撮影をしたがやはり激痛。早くもリハビリ開始。右(恥骨)に力をかけず松葉杖を使えば歩けることを知り感激する。

Day 4 (2024.01.09)

いきなりモードが変わる。掃除関連の人が個室に出入りするようになる。血液・尿検査ののち、シャワーの許可が降りる。痛くないように気をつけながら服を脱いでシャワーを浴びたが体が自由に動かずかなり大変。そして事故後初めて見る自分の右肩の内出血に驚く。保険会社、警察の方たちとのやり取りもスタート。警察の方とは人身事故にするか物損事故ににするかという話、保険会社の方とは診察料をどうやって払うか決めてくださいという話。

Day 5 (2024.01.10)

簡単な健康診断とリハビリのみ。症状が落ち着いたからか急性病棟からリハビリ病棟への引越しを求められる。医師からは「この状態であれば2週間程度で退院できるでしょう」と言われ一安心。歩きすぎたせいか右の恥骨が痛くなってしまった。明日からの病室移動を指示される。

Day 6 (2024.01.11) 

午後から病室を移動。個室重視のためかリハビリ病棟ではなく緩和ケア病棟の個室を当てがわれる。二階の急性期対応病棟はフットワークの軽い若手メインで元気溌剌な看護師が多く日替わりだったけど、このフロアは落ち着いた年配の看護師が多い。雑談も増える。夜にカレーが出てテンションが上がる。昼にようやく臥床食からの卒業。鏡開きということでお餅が出た。

Day 7 (2024.01.12)

昨日と同じスタッフが多く安心する。今日は人の出入りが少ない日。リハビリの川崎さんとリハビリしながらお酒の話をする。マッサージをしてもらう際に起きあがろうとするも自力で起き上がれず。先が思いやられる。右肩の内出血、肋骨の範囲にも広がる。おしっことお通じの回数を頻繁に聞かれるのでちょっと恥ずかしい。

Day 8 (2024.1.13)

土曜日ということもあり静かな1日。定期的な診察とリハビリのみ。昼の看護師は融通が利かず、熱があるじゃなんじゃらうるさい。挙句の当てに「入室はご遠慮ください」という札をドアに貼っているにもかかわらず突入してきてタバコくさい。

Day 9 (2024.1.14)

連日の読書および映画三昧。前向きに考えれば人生でこんなにゆったりとした時間はそんなに無いかもしれない。今日はロキソニンがよく効いていたのか、1日特に痛みに悩まされることもなく終わった。ここ数日お茶を飲みすぎたせいか夜の寝つきがちょっとだけ悪い。

Day 10 (2024.1.15)

忙しい病院ということもあってか主治医の診断も簡素でリハビリも短い。仕事をするにはちょうど良いもののちょっと物足りなさもあり。入院期間が長くなったこともあってか、顔見知りの看護師さんも増えてきた。緩和ケア病棟の中では若手。退院後の対応も含めて、弁護士の友人が来院し、今後のことについて相談をする。

Day 11 (2024.1.16)

日中の担当看護師はDay 8と同じ人。相変わらず融通が利かずちょっと面倒くさい。仕事していたらいきなり院長先生による回診が。「白い巨塔」を思い出し、本当にこんなのあるんだと感動したが、お付きの人が1人しかいなくてちょっとがっかり。リハビリは床に寝転がる練習だったが、ちょっと怖かったのでやめておいた。代わりに階段の上り下りの練習。

Day 12 (2024.1.17)

水曜日は午後休診ということもあってスタッフ不足なのか、何かと忘れられることが多い。今日は主治医の先生と今後の方針について相談。来週診断の後、近所の病院へ紹介状を書いてもらうことにした。リハビリははじめて外出。病院の周りを一周したが、久しぶりの外すぎて何だか不思議な気がした。

Day 13 (2024.1.18)

退院前日。やはり寝起きは肩と背中が痛い。ただ日に日に夜は寝れるようになってきた。意図的に昼のロキソニンを抜いてみたけどやはり地味に痛い。顔馴染みの看護師も増えてきたのでちょっと寂しい気もする。

Day 14 (2014.1.19)

無事退院。退院祝いにランチ、夕食共に外食。警察署に診断書を提出(診断書を提出することで物損ではなく人身事故扱いになるらしい)。

退院後は自宅勤務も交えながらタクシーなどを使ってしばらく通勤しました。

2024.2.12

外出先で松葉杖を使わずにはじめて外出。

2024.2.13

市電を活用しつつようやく公共交通機関で通勤。

2024.3.16

警察による実況見分

2024.4.13

警察による供述調書作成

2024.4.17

103日ぶりにチャリ通勤。筋肉が落ちすぎていてまともに乗れず。

入院後、松葉杖を使いながらでも歩けた時、松葉杖を使わずに歩けた時、自転車に乗れた時、半年に及んだリハビリが終わった時、には自然と涙が溢れました。現在は足の違和感は幸いなことに0ですが、鎖骨についてはいわゆる亜脱臼(一度外れた骨が元に戻り切れていない状態)のようで微妙な違和感が残ったままです。ですがいわゆる「重傷」の状態からここまで回復できたので、不幸中の幸いだと前向きに考えています。

SNSを見る限り自転車乗りを悪者にする論調が目立つ気がします。確かに逆走車も多いですし、十分に前後左右を確認せず運転したり、スマホを見ながら運転をしたり、といった悪質な自転車乗りが多いのも事実です。一方でいわゆる自転車や歩行者が優先されるべき場所で、多くの自動車が自転車や歩行者がいない想定で車を運転してしまっていることも事実です。僕は事故前も危険な運転をしているつもりは全くなかったですが、事故後はより一層気をつけて運転をするようにしています。それでも交差点で僕のことを見落として左折してくる(だいたい左折)車は一定数おり、僕は注意していなければ確実に何度か轢かれてしまっています。このような不幸な事故が少しでも減りますように。

さいごに事故で学んだことを2つ。

1. 自動車保険の弁護士特約に入っておくべき

車で加害者になることは想定していなかったので弁護士特約は付加していませんでしたが、自分が被害者になることも想定していなかったし、被害者の時にも特約が使えることも知りませんでした。加害者の加入していたネット保険の対応はかなり杜撰でひどいものだったので、そのような時は個人でやり取りをするのでは無く、弁護士に任せた方がストレスが少ないです。今からでも遅くないので未加入の人は入っておきましょう。

2. 痛い話にはみんな共感しがち

松葉杖を使わないと歩けない時には、その姿を見た「骨折経験者」が自らの骨折ストーリーを話してきがちです。松葉杖を使っていた期間中、いったい何人の骨折話を聞いたか数え切れません。共感してくれているということなのでしょうが、他人の骨折話を聞くのが嫌と言うよりは、聞く側のこちらも共感してしまい痛いので、あまり聞きたくはなかったかもしれません(笑)。


2025年3月に卒業したみなさんへ

まずは卒業式当日、LINEグループでみなさんに送ったメッセージを再掲します。

大澤ゼミのみなさん、卒業おめでとうございます。今日という晴れ晴れしい日を誇らしい気持ちで迎えていることと思います。

いつもなら今日という日をゼミ生と一緒に過ごすのをとても楽しみにしているのですが、今日はみなさんに会うことができません。

実は長患いをしていた義父が亡くなり、本日お通夜、明日お葬式があるからです。義父の家が遠方ということもあり、残念ではありますが、阪上先生に代理で学位記を渡してもらうように依頼しました。

みなさんは僕にとって大切なゼミ生です。改めてみなさんにはメッセージを送る予定ですが、まずはお詫びとお祝いのLINEでした。

卒業おめでとう!

みなさんの成長を見れる貴重な日である卒業式を欠席したことは、記憶の限り1回も無いはずなのですが、義父が亡くなったということもあり、はじめて卒業式を欠席することになりました。その後、3月25日にサプライスで研究室を訪問して色紙を届けてくれたこと、今でも覚えています。

思い返してみれば、みなさんとはじめてゼミ飲みをしたのは2023年9月8日の夏季休暇中に行った勉強会の打ち上げでした。実は2020年度以降、ゼミ飲みはずっと自粛していて、3年ぶりに開催したゼミ飲みでした。みなさんが気付いていたかどうかはわからないのですが、あまりに久しぶりすぎてそして楽しすぎて、少々酔っ払いすぎまして、家に帰って真摯に反省しておりました(苦笑)。ちなみにこの時に導入したのが、「ゼミ飲みオンライン出欠確認制度」です。コロナ禍以降、出席を強要するような飲み会はあまり好ましくないのではないかと考え、雰囲気や他の人の出欠を気にせず、出欠を決められる制度にしました。基本的には今もこの制度を継続しています。その後、4年生の時には中間発表打ち上げや口頭発表打ち上げなども行いましたが、オンラインで出席をとった割には多くの人が参加してくれて嬉しく思いました。山登りはタイミングを逃してできませんでしたね。ごめんなさい。


このゼミには勉強が好きな人、そこまで勉強が好きではない人、など多種多様な人たちが集まりましたが、お互いがお互いをきちんと尊重して授業を受講し、卒業研究論文を仕上げる作業を行なっていたのが印象的でした。なぜかはわからないけど、男性と女性の間に目に見えない高い壁があって(笑)、大体並ぶと男性と女性が綺麗に分かれていましたね。何でなんでしょう。理由があれば僕に今度こっそり教えてください。


この学年は卒業後も縁が続く学年でもあって、14名のうち今でも3名のゼミ生とは日常で顔を合わせています。今度再会をする機会があれば、口頭発表打ち上げで壁に落書きをしたエキニシのお店に行って、あの落書きがまだあるかどうかを確認しましょう!


卒業から1年が経過しようとしています。みなさん元気に過ごしていますか?卒業後1年が経つと生活に慣れてくると同時にいろいろと悩みも出てくることかと思います。そんなみなさんに僕が大好きだった義父のことばを送ります。

義父は昔気質の人間で家では亭主関白で、外でも自己中心的(に聞こえる・見える)な言動をすることが多い人でしたが、実は繊細で他人のことを本気で気に掛ける人でもありました。そのため、多くの人から愛されていました。

「楽すれば楽が邪魔して楽ならず 楽せぬ楽がはるか楽々」

このことばは古くから、富山の薬売りの間で受け継がれていることばだそうです。このことばは仕事だけではなく人間関係にも通じることばだと思います。今となっては僕にとっても大好きなことばとなりました。

改めて卒業おめでとう!これからの人生がみなさんにとって輝かしいものでありますように!


2025年3月5日水曜日

2024年3月に卒業したみなさんへ

 2020年に大学に入学し、2024年3月に卒業したみなさん、卒業おめでとうございました!

誰しもコロナに振り回された数年間でしたが、みなさんほど大学生活においてコロナの影響を受けた世代はいません。2020年4月に入学式も無いまま入学し、マスクを着用してソーシャルディスタンスを取りながら恐る恐るガイダンスを終えた途端、いきなり遠隔授業に移行してしまい、入学早々、大学生活を楽しむ機会が奪われてしまいました。オトナたちの中には「後で振り返れば良い思い出になる」とか前向きなことを言う人たちもいましたが、僕としてはキャンパスという貴重な場を奪ってしまった申し訳なさがあり、制限のある中でも最大限に楽しいことをしたりサポートをしたいと考え続けていました。とは言え、コロナ禍の中、対面授業が復活しても遠隔授業に逆戻りしたり、課外活動においても制限があり、本当にもどかしい大学生活だったと思います。

2023年3月13日、マスクを着用するかどうかは「個人の判断が基本」という政府方針が出ました。当時僕は3月13日〜15日の日程でシンガポールに出張に行っていたのですが、往路の機内ではマスクを着用していない、あるいはずれている乗客に対して、客室乗務員が注意をしている光景がありました。でもシンガポールに着くと光景は一変し、サービスを提供する側はマスクを着用しているものの、一般の人たちはほぼ全員マスクを外して生活をしていました。そして復路の機内ではマスク着用率ほぼ0、羽田空港からの飛行機は着用率半分程度(この時までは僕もマスクを外していた)、広島空港からのリムジンバスでは着用率ほぼ100%に戻り、さすがの僕も外圧に負けてそっとマスクを再着用したことを思い出します。

そして2023年4月、この時はまだキャンパスでもマスク着用率はほぼ100%でしたが、僕は強い意志でマスクを外すことを選択しました。マスクをすること自体は苦痛ではなかったのですが、マスクを外すことで何かを変えようと思ったのです。初回の授業でマスクを外して教室に入った時、学生がどう思うかわからずとても緊張していたことを今でも覚えています。そして何もできなかったみなさんのために何か楽しいことを企画しようと考えました(3年次にみなさんはゼミ飲みをしたと思いますが、教員としてはまだ参加する気持ちになれず知らないふりをしていました...)。

2023年7月21日 卒業研究論文中間発表&ビアガーデン



夏になるとビアガーデンに行きたくなるので、僕のわがままをゼミ生に聞いてもらってビアガーデンに行くイベントが4年ぶりに復活!ゼミの課外イベントとしては初だったのですが、みんなの笑顔と話で盛り上がりました。

2023年10月27日 宮島弥山登山





プライベートでは1年に1回ぐらい登っているのですが、何もイベントがなかったゼミ生に何か企画してあげたいという思いでゼミ初の健康的な(笑)イベントが開催されました。当日は雷雨予想で登るかどうか躊躇したのですが、雨雲レーダーを見つつ登山を決行。途中の昼食休憩タイムで雷雨に見舞われたものの、運良く屋根の下で雨にも濡れず、その後雨が止んだので頂上まで登ることができました。雨雲と晴れ間の境界線が綺麗に見える何とも神秘的な光景で感動しましたが、帰りはロープウェーで楽をしようと思っていたのに、雷雨でまさかの運行中止で、みんな泣く泣く帰りも歩いて降りました。僕は元気そうに登山をしていましたが、実は登山後1週間ぐらい筋肉痛で歩くのに苦労したことをここでこっそり白状しておきます。

2024年1月27日 卒業研究論文口頭発表会&打ち上げ


何もかも順調にいくかと思われた2024年1月6日、みなさんご存知の通り自転車事故で緊急入院してしまいました。「昼食会に参加したい人が0名だったので、先生が落ち込んで事故に遭ったんじゃないか」とも言われました(笑)。2週間で退院できたので、口頭発表会と打ち上げは松葉杖同伴で予定通りに開催することができました。「酔っ払って転けたらちゃんと病院まで連れていくので安心してください」という頼もしい言葉をもらったので、しっかりと療養がてら楽しみました。

みなさん元気にしていますか?大学生活は思い通りにいかなかった分、みなさんのこれから先の人生には楽しいことがたくさん待ち受けているはずです。みなさんがマスクを外した顔を見た期間は本当に短かったけど、マスクをしたみなさん、マスクをしていないみなさん、と2回みなさんに出会った気がします。そしてマスクの下にはこんなに素敵な笑顔が隠れていたんだと思うぐらい、どの写真も笑顔で溢れています。これまで以上に楽しみ、ワクワクしながら生きていってくださいね。

2023年3月に卒業したみなさんへ

 卒業から1年以内にメッセージを書くというルールが崩れてしまい、卒業後2年が経過しようとするこの時期にメッセージを書いています。ゼミ生のみなさん、卒業おめでとうございました!11名でスタートしたゼミでしたが、2名が4年次に留学したため、卒業時は9名、うち6名が男性という、なかなかに濃いゼミでした。

3年生のゼミをスタートした時期はまだコロナ禍で全員マスクでしたが、1年生の時にマスクを着けていない顔を見た記憶があったので、そこまで違和感はありませんでした。徐々に制限が緩和されてきていたとは言え、当時はまだ飲み会などできる雰囲気ではなく、3年次のゼミのイベントは0でした。4年生になり社会的にも徐々に活動が許される空気が出てきて、個人的にも出張に行ったり少人数の飲み会に行ったりとし始めましたが、ゼミの教員としてはやはりなかなかイベントを企画することができませんでした。そんな中、留学中の二人とオンラインでつなぎながら、サプライズで25歳(笑)の誕生日を祝ってもらったのはとても良い思い出です。実はマスクを外してケーキを食べるのをちょっと躊躇していましたが...。




このまま授業外で何もしないで終わるのは良く無いと思い、意を決して学内のセミナーハウスを利用して2022年12月6〜7日に「卒業研究論文合宿」を決行しました。日中は情報演習室を利用して執筆、夕方は任意参加の「会食」、夜はセミナーハウスで執筆作業、宿泊も任意(当時はコロナ対応で大部屋を個室で利用できた!)という「基本強制無し」のスタイル。思えば、この時からゼミイベントに関しては強制しない文化ができました。会食後にコンビニにみんなで買い出しに行った時、ゼミ生のひとりが「私たちのことを思って企画してくれたんですよね。ありがとうございます。」と言ってくれた言葉は今でも忘れません。



2023年3月20日には留学から帰ってきたゼミ生を労う飲み会も開催しました。2023年3月13日以降、マスクを着用するかどうかは「個人の判断が基本」になった時期でしたが、集合時には全員マスク着用、飲み会終わりにはみんなマスク無しで笑顔いっぱいでした。


そして卒業から2年が経過しようとしていますが、みんな元気にしていますか?実はこの学年のゼミ生のうち数名は大学に遊びにきてくれたり、少人数の飲み会をしたり、街中で偶然出会ったり、と何かと接点がありました。当時から海外志向を持っている学生も多く、現在海外で暮らしている人も数名いると聞いています。みなさんの益々の活躍を心よりお祈りしています!


最後にメッセージが遅れてしまった言い訳です。みなさんの卒業から1年が経過しようとしていた2024年1月に自転車事故に遭ってしまいまして、2週間の入院、半年に及ぶリハビリ生活を送っていました。後遺症はほぼ0ですし日常生活にも全く支障はない程度に回復はしていますので、ご心配なく。

2023年2月20日月曜日

iPadの画面を教室のプロジェクタに大きく映したい

 コロナの影響がで始める前から授業で利用するもの(電子化したテキスト・スライド・配布資料・映像・音声)の多くをiPadに入れて持ち運び、教室のプロジェクタやディスプレイに投影させるという授業スタイルだった。そしてコロナの影響でオンラインと対面授業を行き来するようになってからは、「次の日からいきなりオンライン授業になっても慌てない」をテーマに、すべての教材教具をiPadに入れて教室に持ち込むスタイルに移行した。こうすると、オンラインでも対面でも授業スタイルはほとんど変わらないので、授業をする側も受ける側もそれほど違和感なく授業を受けれると思ったのだ。

 一方で、いつの頃からか悩み始めたのはiPadをプロジェクタに投影させた時の画面サイズが小さいことだった(以前はちゃんと表示されていたのに...)。MacBookを持ち込んで投影させると問題ないのに、なぜかiPadの画面をスクリーンに投影させると左右に余白ができてしまい、サイズがちっちゃくなってしまう(写真1)。

写真1. 左右に余白ができてしまった画面



 サイズがちっちゃいということは学生からは見えにくいので、それであればMacBookを持ち込んでしまった方がいいんじゃないかと思うぐらい。だけどiOS 16とM1チップを搭載したiPadさえあれば一気にこの問題が解決することを今日発見した。ステージマネージャと外付けディスプレイについてはこのサイトも参照した。操作は簡単。iPadをプロジェクタに接続してステージマネージャ機能をオン(順番は関係ない)にするだけ。左右の余白がなくなり、スクリーンいっぱいにiPadの画面が投影される(写真2)。

写真2. ステージマネージャオン



 この状態では、プロジェクタのスクリーンが外部ディスプレイと同じ扱いになっているので、手元のiPadで開いたアプリは投影されないけれど、スクリーン側の画面でアプリを開くか、iPadで開いているアプリの画面をスクリーンに移動させれば、無事にスクリーンに表示される。Safariなどのアプリを開いてみるとその違いがよくわかる(写真3・4)。

写真3. スクリーンマネージャオフ



写真4. スクリーンマネージャオン



 ステージマネージャではなく今まで通りミラーリングしたい場合には、ステージマネージャをオフにするか、「設定」>「画面表示と明るさ」>「配置」>「画面をミラーリング」をオンにすれば良い。

 今までAppleシリコン搭載のiPadのメリットをあまり見出せていなかったけれど、今日で一気に愛着が湧いた。センターフレーム機能と組み合わせるとハイブリッド型授業も手軽にできるだろうから、2023年度の授業が始まったら試してみたい。

2023年2月15日水曜日

2022年3月に卒業したみなさんへ

 2022年3月に卒業したゼミ生のみなさん、卒業おめでとうございました。英語英文学科のゼミ生は原則1クラス15名以下なのですが、この学年は留学から帰ってきた学生もいたため、なんと20名。写真を見返すとやはり多い!

ゼミがスタートする3年次に新型コロナウイルスの影響が始まりました。通常3年次の前期に飲み会をして親睦を深めるのですが、それもできないまま前期のオンライン授業(ゼミ)が終了。僕自身ゼミをオンラインでやるなんて想像したこともなかったので途方に暮れましたが、みなさんも慣れないことだらけで大変だったことと思います。でも会ったことがないにもかかわらず、なぜかゼミとしてきちんと成立していた気がするのは僕の気のせいでしょうか。3年次後期になり対面でのゼミが復活しましたが、ゼミで行うポスター発表や卒業研究の中間発表などなど、実施方法にかなり苦慮したことを思い出します。ゼミ生から「ゼミで飲みに行きたいです」と言ってもらったこともありましたが、感染者の増減で社会の雰囲気が一変する状況の中では、ゼミの指導教員として飲み会を企画することができませんでした。

4年次になってもその状況は変わらず、結局この学年はコロナの影響で2年間のゼミの間、ゼミとして行った課外活動は0でした。その代わり何かしてあげたいという思いもあったので、オンライン雑談、登山企画(企画だけで実施できず)、大教室を貸し切っての500円買い出し企画(僕の500円貯金が原資)、などなどできる範囲でやったきたつもりです。最後の口頭発表も結局オンラインになってしまいましたが、3時間を超えるオンライン発表会も、みなさんは見事に成し遂げました。

20名いたにもかかわらず卒業研究論文の指導は思ったよりも大変ではありませんでした。それは何よりもみなさんの卒業研究への真摯な取り組みによるものだと思います。写真を見てもわかるように、ゼミの雰囲気も非常に良かったように思います。コロナ前(マスク時代前)からみなさんの顔を知っていることもあり、マスクはしていてもみなさんの笑顔がマスクの下から透けて見えていたような気がします。みなさんの笑顔には本当に救われました。ありがとう。

授業外で話をすると面白いだろうなあと思うキャラの人もたくさんいましたが、課外での活動を行うことができなかったことがとても残念です。集まれる人だけでも良いのでいつか飲み会を企画しないといけないですね。





2年遅れではありますが卒業おめでとうございました!

 例年、ゼミ生のみなさんが卒業してから1年以内メッセージを送っていたのですが、今回は気付いてみたらなぜか2年も経過してしまっていました。ちょっと驚き。

遅ればせながら2021年3月に卒業したゼミ生のみなさん、卒業おめでとうございました。ゼミは3年次から始まりますが、3年次のゼミは順調にスタートしました。真面目な人、おっとりしている人、ユーモアのある人、などなど大澤ゼミならではの個性ある学生が集まっていましたが、それぞれの個性がぶつかりあうことなく融合していて、教員としても何だか居心地の良いゼミ(空間)だったことを思い出します。ゼミ飲みは3年次に1回(?)しか開催できませんでしたが、4年生になって何回か一緒に飲みに行ければ楽しいだろうなあと感じていました。

そこから雰囲気が一変したのが2020年の春でした。新型コロナウイルスの影響が出始めて、2020年度前期授業のオンライン実施が決まりました。いきなりのオンライン授業、しかも就職活動も思い通りにいかない中で、本当に大変だったことと思います。旅行業界に就職を希望していたものの諦めたゼミ生もいました。すべてがわからずすべてが手探りでした。

4年次のゼミはオンラインで始まったものの居心地の良い空間のままでした(少なくとも僕にとっては)。オンラインということで学生の顔出しは強要していなかったため、ゼミ生の顔は見えず寂しい思いもしましたが、ゼミ生の元気そうな声、僕のしょうもないボケに対する優しいツッコミ、など小さなことに毎回救われていました。

後期になり対面での授業が再開できるようになり、4年次ゼミは当然のことながら対面実施にすることにしました。「オンラインでの参加も可」にしていたため、全員が集まらない回もたくさんありましたし、12月14日(月)からまたもやオンライン授業に逆戻りし、そのまま会えなくなってしまったので、いろいろと消化不良のまま終わってしまいましたが、何とか全員無事に卒業研究論文を提出できたことを嬉しくそして誇りに思っています。

卒業から2年が経ちましたが、みなさん元気に過ごしていますか?

みなさんが卒業した後の大学について書いておくと、2021年度は「100名以下の授業は原則対面」ということでスタートしましたが、キャンパスにいる学生はまだ少なく、感染者増加の時期には気苦労が絶えませんでした。マスクをしたままの生活、大学キャンパスでの集団ワクチン接種、授業は対面で行うもののそれ以外の課外行事はほぼすべてオンライン、などなど通常に戻ったとは言えない毎日が続きました。2022年度は「300名以下の授業は原則対面」になり、ほぼ通常通りのキャンパスの光景が戻りました。まだまだ制限は残っていますが、少しずつ日常を取り戻せている気がします。みなさんが卒業してから2年もかかりました...。

前年度には中止になった学位授与式も無事に実施されてみなさんに会えた日のことは今でも覚えています。ブログにはあげていませんが、ふさげたポーズで撮った写真も手元のたくさん残っています。今写真を見返すとマスクにも時代の変遷を感じますね(笑)。また会いましょう!




2021年9月29日水曜日

シンポジウム「外国語教育研究の再現可能性2021」に参加した感想

  2021年9月11日にオンラインで開催された「外国語教育研究の再現可能性2021」シンポジウムに参加した。2020年度は例年参加している学会や研究会の多くが中止になり、開催されたとしても手探り状態の中でのオンライン開催であった。新幹線や飛行機に乗って開催場所に移動してしっかりと勉強し、夜には疲れを癒すために美味しいものを食べ、英気を養って次の週からの通常業務に備える。そんな学会・研究会出張と通常業務のバランスを取るサイクルを20年以上続けてきた身としては、2020年度は何をして良いかわからずいつにも増して生産性の低い1年になってしまった。「2021年度こそは(どこかに行きたい)!」と期待したものの、結局昨年度と変わらずほぼすべての研究活動はオンラインのままである。このままではさすがに良くないので、2021年度は興味のあるものを探して学会や研究会に参加することにしてみた。そうすると新たな敵は目の前の家事および誘惑である。オンライン学会だと移動の手間が省ける。インターネットに接続さえすれば1分前まで寝ていたとしてもすぐに参加できてしまう。場の切り替わりに時間がかからない分楽と言えば楽なのだけれど、どうにも集中できない。たまに集中して1時間話を聞くことができたとしても今度は座り続けて腰が痛くなる。ストレッチがてら立ち上がると視界に入る洗濯物の山。目の前の洗濯物、オンライン学会...。そりゃ誰だって洗濯物を畳みたくなる。洗濯物を畳み終えて一息つく。あれ?来週着るワイシャツにしわがついているなあ。アイロン、アイロン!夕方が近くなる。ビール飲みたいな...。あれ?ビールないな。買いに行くか...。誰だってビールが飲みたい。ん?学会もう終わっちゃってる!?

 そんなこんなでなかなかオンライン学会や研究会に参加する動機づけがいつまで経っても低いままなのだけれど、今回のシンポジウムはその中でも久しぶりに真面目に参加したいと思ったシンポジウムであった(どうやら同僚は早い時間から飲みながら参加していたようだが笑)。参加したいと思った理由はほぼすべての発表者と親交がある(と言うとおこがましいが、酒席を共にさせていただいたことがある)ことに尽きる。酒席では楽しく話すだけだが、研究の世界で一流の方々の話を純粋に聞いてみたかったのだ。だってこのメンバーをみるとワクワクしますよね。今後このプロジェクトの向かう先が確実に見えてくる。正直なところ、シンポジウムの内容は僕の理解力をはるかに超えてしまうものが多かったのだけれど、わからないながらにも発表を聞いているだけで知的興奮を覚える体験はなかなか得難い。研究活動の制限もある中でここまでたどり着くのは大変だったと思うのだけど、こういう機会を与えていただいたことに感謝しているし、今後の展開に期待して見守っていきたい。というだけでなくきちんと学ばなければいけないと思っているので、『英語教育のエビデンス(通称エビ本)』もきちんと再現するように2冊入手しておきました。


 奥住先生の「研究者と教師に期待すること」というお話を聞いていて思い出したことがあったので大学院時代の思い出を語って感想を終わりにしたい。僕が進学した大学院は「大学院大学」と呼ばれる大学で、当時教員の再教育を主たる使命として担っていた。全国各地から「現職教員」の人たちが集まり、同じ学年の2/3は現職教員、1/3は学部からそのまま進学したストレートマスターという環境。自然と「現職教員vs.教員を志望するストレートマスター」という構図ができあがっていた。幅広い年代の人たちで楽しい時間を共有したのだけれど、何かある度に現職教員から「理論と実践は違う(今大学院でやっていることは「現場」では何の意味もない)」だとか「教員はきみたちが夢見ているような仕事とは違う」と言われ続け、研究者と教師の間に存在する大きな溝を痛感したものだった。そんな中で印象に残っている同級生(現職教員)は、研究に対する文句をぶつぶつと言いながら、研究の世界で用いられる用語をきちんと理解した上で見事に使いこなし、2年間しかない大学院生活のなかで何とARELEに論文を投稿し採択されてしまった(周りのストレートマスターは研究に専念できるにもかかわらず誰一人として学会誌に投稿さえできていなかったのに)。そしてポツリと一言「こんなの現場では何の役にも立たないけどね」と言い残して大学院を華麗に修了していった。
 あれから長い年月が経過したが現状はどのように変化したのだろうか?奥住先生のような方が両者の橋渡しを担ってくれることに期待したい一方で、これから先も両者の構図は変わらないのではないかという諦観もある。「再現可能性」の議論が重要なのはとてもよく理解できるのだけど、今回のシンポジウムは誰を対象にしたものだったのだろうか。主として研究(を主たる業務とする)者を対象にしたものであれば大成功だったと思う。一方であまり好きではない言い方にはなるが、いわゆる「現場」の先生たちをも対象にしたものだったとするならば、今回のシンポジウムの言葉は彼(女)らにどのように伝わっているのだろうか。

2021年9月3日金曜日

2021年度後期授業実施方針について

  先日大学公式のアナウンスがあったように、本学は2021年8月31日より危機レベルを2に引き上げました。これにともない、またもやみなさんの学生生活に様々な制限がかかることになります。私たち教職員に対しても「出張(県内出張も含む)の禁止」が決まりました。それに加えて「家族以外との会食の自粛」や「感染拡大地域への移動の自粛」などはこれまでと同様求められています。何かと不自由な生活が長引いていますが、その中で大学教員としてできること(楽しいことを含め)を模索しています。一方でワクチンの職域接種を実施したこともあり、後期は現時点(2021.9.3)では原則対面授業を実施する方針です(100名以上はオンデマンド)。しかしながら今年度前期と同様、急に非対面授業へと移行する可能性もあります。僕の授業実施方針は「2020年度後期授業実施方針」とほぼ同じです。可能な限りの感染防止策を取った上で、何かあったときにすぐに対応できるように以下の3つを活用します。


 大学としても2021年度後期から新たな取り組みが3つ始まります。
  • 貸し出しパソコン(50台先着順)
  • 学生オンラインサポートスタッフ
  • オンラインスタジオ(5室)

 2020年度は学修継続支援金の支給およびパソコンの貸し出しを行いました。ですが、これはあくまでも緊急の対策であったため、貸し出し用のパソコンは教室に備え付けられているパソコンを取り外して対応しなければいけませんでした(つまりその教室は使えない)。そこで2021年度はそのようなことをしなくても対応できるように台数は50台と減ってしまいましたが、貸し出し専用のパソコンを整備しました。そしてこの度新たに学生オンラインサポートスタッフ制度をスタートさせることになりました。これは教員には聞きにくいオンライン学習に関する質問を同じ立場の学生に聞くことができる制度です。基本的には月〜金の1〜5時限までの間、学生スタッフが情報センターの窓口に常駐しています(勤務シフトにより空きもあり)。メールでも相談を受け付ける予定です。原則対面授業とは言え、多くの課題はオンラインで出ていると思います。そんなとき何かあれば気軽に窓口に立ち寄ってみてください。そしてさいごはあまり学生のみなさんには関係ないのですが、現在空いている教員研究室を利用してオンラインスタジオを5部屋整備しました。利用対象は大学教職員なので、学生にとってはあまりメリットがないように感じられるかもしれませんが、もしかするとみなさんが受講するオンデマンド授業の音声そして映像が少しだけ向上しているかもしれませんので、ご期待ください。

 それではさいごに私が担当する授業について整理しておきます(ここに書いていない大学院の科目も2つありますが、これは受講者の人数次第で柔軟に対応予定)。

「英語学・英語教育学ゼミナールB」対面

昨年度はハイブリッドで実施したのですが、今年度は原則対面で実施しようと考えています(非対面で受講したい学生がいる場合は検討します)。ただし感染状況によっては対面での受講を躊躇する学生が増えてくるかもしれません。そのような時に備えてZoomを利用してハイブリッド(対面+非対面同時進行)で授業ができるように準備しています。

「卒業研究」ハイブリッド

後期は個別・グループ指導が主になります。そのため、この授業については教室、オンラインどちらでも受講できるようにしています。Zoomももちろん活用しますが、仮想空間Gather.townも使ってみようと思っています。どのような展開になるかちょっと楽しみ。

「英語の諸相II」対面

例年であれば当然のように毎回出席を原則としていたのですが、今年度については対面で実施するものの、「非対面で受講したい場合は文章教材(昨年度作成した教材の改訂版)でも可」にしようと考えています。

「教職実践演習」対面

複数担当の科目で模擬授業を行うため、原則対面です。

「English Online II」対面

ミニテストなど参加必須の回(約5回)を除いて、毎週の課題をきちんとこなしていれば出席は任意です。ですが、せっかく大きな教室を確保しているので、前期に実施したようなハイブリッド型のトークイベントを数回企画中です。すでにゲストの方数名からご快諾いただいています。楽しいイベントになりそうなので期待ください。


 今年度特に意識してることは「学生の積極的な欠席を認める」ということです。教員という立場からすれば、原則毎週教室に来させて特別な事情がない限り欠席は認めないという方針でいきたいところではあるのですが、こういうご時世だからこそ、少しはゆる〜く欠席(あるいは非対面での受講)を認めても良いのではないかと個人的には思っています。もちろん欠席すれば授業の内容を理解することが難しくなってしまうので、最終的には単位の取得が危うくなります。そこについては自己責任でお願いします。

 それにしても気付いてみたら夏が終わってしまっていましたね。花火大会もないし夏のお祭りもないしビアガーデンも行けていないし...。ということでもう1度夏休みをみんなでやりなおしませんかね?ダメですかね...。






2021年3月18日木曜日

2019年度卒業生のみなさんに送ることば

 短かったようで長く、何もなかったようでたくさんのことがあった2020年度が終わりを迎えようとしています。例年ゼミ生のみなさんにはこのブログ上でことばを送っているのですが、2019年度生のみなさんにはまだ送ることができていませんでした。遅ればせながらここでお祝いの言葉を述べたいと思います。

2019年度ゼミ生のみなさん、卒業おめでとうございました。みなさんが卒業を迎えようとしていた2020年の春は、ちょうど新型コロナウイルスの発生が大きなニュースになりはじめている時期でした。とは言え当時は誰しもみなクルーズ船の上の話だと感じていて、ここまで世界中に感染が拡大するとは予想だにしていませんでした。実際、みなさんは例年の卒業生と同じように後期の授業を終えることができましたし、卒業旅行で海外を旅行していた人たちもたくさんいました(キャンセルする人もいましたが)。4年生のみなさんとは、卒業を祝う飲み会はしませんでしたが、キャンパス近くのレストランでさいごに一緒に食事をしたことを今でも思い出します。

その後3月2日に当時の首相から全国の小中高の臨時休校要請が出ることになり、まだそこまでの実感はないものの、少しずつ世間の空気感が変わってきました。



今となっては記憶が薄れつつありますが、当時はみんなパニックになり様々なものが品薄になりました。上の写真は2020年3月9日に田舎のスーパーで撮影したものですが、広島市内では店頭からトイレットペーパーが姿を消していたため、山積みになったトイレットペーパーが珍しくて写真を撮ったのを覚えています。トイレットペーパーだけでなくマスクや消毒液も店頭から姿を消し、挙げ句の果てには強力粉なんかも店頭から消えてしまったときには、とても切ない気持ちになりました。3月2日の時点で卒業記念パーティーの中止は既に決まっていましたが、実施する方向で検討していた学位授与式も実施日の1週間前の3月12日に中止が決まりました。




ちょうどその頃、キャンパスの河津桜は満開を迎えていました。きれいに咲き誇る桜を見ると嬉しいはずなのに、何だか悲しくて涙が溢れてきたことを思い出します。4年間の大学生活を過ごしてきたみなさんを見送ることもできない、そしてことばをかけてあげることもできない。かと言って学位授与式が中止になったのに、卒業生のみなさんをキャンパスに呼ぶことはできません。そこで苦肉の策として「僕は学位授与式のコスプレをしてキャンパスにいるので、たまたまキャンパスに来た人は会いに来てください」というメッセージをゼミ生に送ったところ、何名かのゼミ生が会いに来てくれました。中には晴れ着を着ている学生もおり、そんな姿を見ることができるとは思ってもいなかったので、嬉しい驚きでした。キャンパスには来れなかったものの、卒業式当日に晴れ着で写真を撮影したものを送ってきてくれたゼミ生もいました。




上の写真の多くは学位授与式を行うはずだった2020年3月19日に撮影したものです。その中に僕がマスクをして写っているものがありますが、写真を撮るときに「こんな時代もあったんだと後になって思い出せるように、マスクをつけて写りますね」と言って撮りました。今から1年前は、ほぼ全員の人たちがマスクをつけた日常を送っているなんて想像もつかなかったんですよね。

そして1年が経過し、2020年度のゼミ生が卒業を迎えようとしています。2019年度卒業生のみなさんは元気に過ごしていますか?2020年度は「学外者の入構は禁止」あるいは「許可制」の期間が長かったため、卒業生のみなさんと会える機会も少なかったのですが、そんな中でも何名かの卒業生は遊びに来てくれたり連絡をしてきてくれたりしました。この1年間、コロナのせいでいろいろなことが劇的に変化してしまいました。みなさんにとって大変なこともたくさんあったことでしょう。でもゼミでのみなさんの姿を思い出す限り、辛抱強く物事をやり遂げる能力が高い人たちだと思うので、前向きに暮らしていてほしいなと願っています。いつの日になるかはわかりませんが、また大人になったみなさんと「飲み会」をしたいですね。そして大学生活を懐かしく思い出したときには、是非大学にも顔を出してみてください。

さいごに去年の春に我が娘が知らないうちに黒板に書いていたことばをみなさんに送りたいと思います。卒業おめでとうございました!またいつの日か元気でお会いしましょう!












2020年10月15日木曜日

2020年度後期授業実施方針について

 「2020年度後期授業実施方針について」というタイトルにしておきながら、9月14日に後期が開始してからすでに5週間が経過しようとしています。2020年度前期は入学式の中止、前期開始の延期、新入生ガイダンス実施後に前期開始の再延期および全面非対面授業への移行、と息をつく暇もない毎日でした。学生(特に新入生)のみなさんには多大な迷惑をおかけして心苦しいところもありましたが、4月時点での決断としては間違いではなかったと信じています。教員も今まで完全オンラインの授業なんてしたことがなかったので、毎日授業準備に追われました。本学は「教職員の出張および懇親会の自粛」という制限もあり、週末やお盆休みもほぼないまま前期を駆け抜けました(そのストレスがたたったのか、7月末には口の中に大きな潰瘍ができてしばらく治癒せず焦りました(その後快癒))。その間学内で半年間かけて慎重に議論をした結果、後期は制限付きではあるものの対面授業を再開することになりました。

対面授業を実施するにあたっての対策は「私が2020年度前期に担当する授業における方針」と同様のもので「いわゆる3密を避ける工夫(教室のサイズ・換気)」「マスク着用の義務付け」です。また通常の清掃に加え、「1週間抗菌作用が持続する液剤の塗布」「主要教室近くにアルコールスプレーの設置」も行われています。私が所属する学科は必修科目が多いため、学科として(1)1年生に毎日キャンパスに来る機会を提供する、(2)2〜4年生には少なくとも週1日はキャンパスに来る機会を提供する(残念ながらそうでない学生もいる)、(3)大学に来たくない学生には前期同様、全面非対面で授業を受講する権利を与える、という3つの方針のもとで授業実施形態を決定しました。

これらの学科としての方針にもとづいて各授業の実施形態については各教員の判断に委ねられたのですが(もちろん教室定員を制限するため希望通り全部が対面で実施できるわけではない)、私が後期担当する授業は10コマのうち対面6+非対面4という割合にしました。非対面のうち2つは大学院の授業でzoomで同時双方向で実施しています。非対面が故にやりにくいこともあるのですが、zoomを使う便利さ(参加者間の画面共有など)が勝ることもあり、前期同様zoomで実施することにしました。そしてもう1つの授業は対面で実施しようかどうか悩んだ末に非対面(オンデマンド)で実施することにしました。これは同僚である中西大輔氏に影響されたところが大きいのですが、「授業資料」と呼ばれる文字資料を学生はダウンロード(学生は学内入構可のため印刷版を取りに来ても良い)してその資料を読んだうえで、Moodleにコメントを投稿するという「目に優しい」形態で進行しています。文章だけでは辛い人もいることを想定し、授業時間内にはzoomを利用して30分程度同時双方向で解説もしています(参加は任意)。

対面授業については、ふたたび非対面授業に戻らざるを得なくなった時にも対応できるように

  • LMS(Moodle or Google Classroom)
  • LINEオープンチャットとtwitterアカウント
  • zoom
の3つをすべての授業において準備しています。また「教室内を常時換気」「学生との適切な距離の維持」「学生にプリントを配布する前に手指消毒」「学生が密集・密接する活動の抑制」「学生が教室内のものを触る活動をした後にアルコール消毒」を行い、体調不良の時には「積極的な欠席」をするように指示しています。以下、私が担当している対面授業の具体的な実施方法について書いてみます。

「英語学・英語教育学ゼミナールB」ハイフレックス型(対面・非対面両対応)

2年生を対象とした受講生24名のクラス。学習英文法について解説・演習を交互に行うスタイルで実施しています。履修者のうち数名は「非対面授業受講希望」のため、教室内にパソコン+高性能集音マイク+ビデオカメラ+三脚+iPadを持ち込んで設置し、教室内のスクリーンとスピーカーにzoomの画面を提示しながら進めています。ちなみにビデオカメラは黒板の方向に固定し、必要に応じて動かしています。これだけの機器を持ち込むので設置するだけで15分程度かかるのですが、対面・非対面の学生双方を指名して次々に解答させても、今のところほぼ違和感なく進行できています。前期には「ゼミナールA」という同様の授業があり、zoomで実施してもそこまで違和感がなかったのですが、教室で実施すると学生からの質問が数多く出るので、やはりできることならば教室で実施した方が効果的だと思います。

「卒業研究」zoom対応可

4年生を対象とした受講生14名のクラス。コンピュータ室を利用しますが換気があまり良くないので、受講生に窓を開けるように指示し、僕が教室に着いたらすぐに入り口のドアを開けるように留意しています(ただし山が近いのでカメムシと共存する必要あり...)。また授業終了後には受講生に協力してもらいアルコールスプレーとペーパータオルでキーボードとマウスを消毒しています。集中講義なので毎週実施する必要はないのですが、グループに分けて3週ごとに出席を必須としています(都合が悪い時は別のグループの時に参加可)。パソコンを持ち込んでいるので、希望があればzoomに対応することを受講生に伝えていますが、残念ながら今のところ希望はありません。

「初等教育(英語)」ハイブリッド型(zoom対応可)

教育学科の学生を対象とした受講生46名のクラス。初回は収容定員104名のクラスでやったのですが、古い講義室のタイプで学生間の距離が狭かったので2回目からは収容定員254名の教室をぜいたくに使って実施しています。活動重視の授業で、英語の発音練習をしたり歌を歌ったりしなければいけないので、実施形態に苦慮しています。教室内では大きな声で発音しなければいけない活動は最低限に抑えて、オンラインで動画を視聴し練習したものを録画してLMSに提出するハイブリッド型です。それにしてもマスクをしたままで発音指導をするのはかなり大変です。今度の授業でモデルとして英語の歌を歌わないといけないのですが、マスクをしたままでは指導が難しいので、教室にパソコンを設置しプロジェクターに投影、私は別教室にタブレットを持って移動し、マスクを外した上で歌う様子をzoomで中継するといった実施方法を考えています(うまくいったらまた報告します)。

「英語学・英語教育学ゼミナールC」(zoom対応可)

3年生を対象とした受講生17名のクラス。CALL教室を利用するので、授業終了後は受講生に協力してもらいアルコールスプレーとペーパータオルでキーボードとマウスを消毒しています。この教室は職員の方が利用前に換気を徹底して行ってくれているので助かります。授業は文献講読を主に行うので、iPadに書き込みする画面をセンターモニターに提示しながら進めています。学生の発表者は前の空いている席に移動してもらい、そこで発表します。この授業は前期も同じ受講生でzoomを利用して実施していたのですが、やる内容自体はzoomでも教室でもあまり変わりません。もちろん学生の顔を見ながら授業をする方が断然やりやすいですし、学生からの質問にも適宜対応できるので助かります。

「応用言語学研究指導II」(zoom対応可)

大学院の指導学生1名を対象としたクラス。本人の意向を確認した上で、研究室で実施することにしました。今となっては研究室に訪問してくる学生もほぼいないので、週に1度唯一研究室を訪れてくる学生です。当然ながら換気に注意し、窓およびドアを解放しマスク着用の上で実施しています。今は心地よい季節ですが、冬がちょっと心配...。

「English Online II」(zoom対応可)

1年生を対象とした受講生143名のクラス。クラスの名前の通り、以前から基本的にはオンラインで自習形式で実施する授業なのですが、ホームルーム的な意味合いを込めて収容定員434名の教室をぜいたくに確保しています。が、ほとんど誰も来ません(笑)。定期的にミニテストを実施するため、その週には教室に来る必要がありますが、「全面非対面授業を希望」する学生はzoomを利用してミニテストを受講することもできます。

後期開始前はすべての授業を「ハイフレックス型(対面・非対面両対応)」にしようと思っていたのですが、準備が大変な上に両方の授業形態で質を保つのが難しいので、1つの授業のみで両対応という結果になりました。両対応の授業も結局は黒板を写しているだけなので質を担保しているとは言い難いのですが、非対面で参加している学生が毎週書いてくれるコメントを見る限り、教室で受講する学生と同様にしっかり課題に取り組んでくれているように思えます。教員も学生もマスクをしたまま授業をするなんて不自然な光景を想像して「それだったらオンラインのままが良い」と考えた時もあったのですが、いろいろ大変なことがあるものの、やはり対面授業は良いですね。何とかこのまま15週乗り切りたいものです。



2020年5月7日木曜日

2020年度前期授業の実施方法について

 以前に投稿したのは4月9日。当時は4月20日から対面で前期授業を開始する予定でしたが、その後事態は変化し続け、前期は非対面型授業(本学公式の呼称)での実施となりました。当初は通信制限のある学生のことを考え負担の少ない授業を実施しようと考えていましたが、その後 (1) 学修継続支援金の支給、(2) パソコンの貸与、(3) どうしようもない時は本学情報演習室の利用許可、という体制が整ったため、学生の通信制限についてはあまり気にしなくても良くなりました。一方で学生が90分丸々動画を見続けるのは辛いと思うので、多くの授業は「短めの動画 (ライブ) + LMSでの活動」という形で実施しようと考えています。
 4月20日から一部のクラスで非対面型授業がスタートし今日5月7日から正式にすべての授業がスタートしましたので、以下授業の実施方法の主なパターンについて備忘録がてらまとめておきます(前期は非常勤を含め10種類10コマ担当)。なお当初は本学公式LMSであるMoodleを利用しようと思っていたのですが、先行開始した大学で次々に大学公式LMSが落城する様子を見て、ビビってGoogle Classroomに移行しました...(4月20日に先行してスタートした2つの授業はそのままMoodleを継続して利用)。

その1: テキスト+ zoomによる解説 (約30分) + LMSでの活動 (同期・非同期)

 10コマのうち4つのクラスではこのような形態で授業を実施します。テキスト (配布資料) があるので、そのテキストをzoomを利用しながら解説します。解説したデータ (動画・音声・板書) はLMSに掲載し、後日確認ができるようにします。またMinute PaperやGoogleスプレッドシートなどを利用した非同期・同期型課題を行うことで出席としてカウントします (後日教員からの解説およびフィードバックあり)。カメラのオンは強制しませんが、適宜マイクをオンにして発言してもらったり、同期で意見交換をしてもらいます。

その2: zoomのみ

 3つのクラス (主に大学院) は10名以下ということもあり、zoomのみで実施します (原則カメラ・マイクともオン)。演習科目については適宜画面共有機能なども用います。

その3: テキスト+ zoomによる解説 (約60分) + LMSでの活動 (非同期)

 2つのクラス (ゼミや卒業研究指導) はテキストの輪読や個別あるいはグループでの話し合いが多いので、zoomを利用し順番に学生を当てながらテキストの輪読をしたり発表をしてもらったりという形で実施し、Minute Paperを提出 (それに対してフィードバック) することで、出席としてカウントします (カメラのオン・オフは任意)。

その4: 学習アプリ + LMS + zoomオフィスアワー

 この授業はそもそも課外でアプリを利用したオンライン英語学習を行ってもらう授業形態でここ数年行ってきました。ということで「アプリで週3レッスン終了 + Minute Paperの提出」(それに対して個別のフィードバック) をもって出席としてカウントします (時間割通りに学習する必要なし)。また授業時間内はWebexを利用したオフィスアワーを実施して、適宜質問を受け付ています (カメラはオフ)。

 以上、いろいろ悩んだ末、原則はビデオ会議システムを利用してライブで授業をするという形態に落ち着きました。ですが、オンデマンドで授業時間外にも学習できるようにデータを蓄積していきたいと思います。またLMSやメール以外の連絡手段として授業用のtwitterアカウントを作成し授業内容について適宜つぶやくとともに、一部のクラスではLINEオープンチャットを開設しました。
 準備は大変だし、やろうとしている授業形態が正解かどうかわからず悩ましいのですが、とりあえず動き出して修正しながら進んでいきたいと思います。いまだに悩んでいるのはビデオ会議システム利用時のカメラのオン・オフについてです。初回の授業で「カメラはオンにして参加してください」と指示すれば、おそらく多くの学生はカメラをオンにして参加してくれると思います。ただしオンラインでまだお互いをよく知らない学生に対して顔出しをすることを躊躇する学生がいることも考えられます (通信の安定性にも懸念がある)。また学生の多くがカメラをオンにする権利を持っているというのは教員側にとって怖いことでもあります (少なくとも僕にとっては)。ということで当面は一部の授業を除いて「カメラのオンは義務付けない」という形態で実施したいと考えています。まあでもカメラを通して学生の顔を見ると安心できるという気持ちはよくわかります (僕の非対面型授業時の孤独感は半端ない!!)。

2020年4月9日木曜日

私が2020年度前期に担当する授業における方針

 新型コロナウイルスの蔓延にともない刻々と変化する状況に対応するため、私の勤務する大学では学長を本部長とする緊急対策本部が設置され、2020年4月20日(月)に延期した前期授業開始日に向けて、連日のように長時間の会議を行なって対応を検討しています。「学生・教職員の行動の自粛」「通学時のバスの混雑緩和」「いわゆる3密を避ける工夫(教室のサイズ・換気)」「マスク着用の義務付け」など物理的な対策に関しては実行可能なありとあらゆる対策を講じる予定になっています。
 ただし状況次第ではゴールデンウィーク明けに再延期される可能性もありますし、最悪の場合は前期の対面授業は前期実施不可能ということも考えられます。現在教職員の間だけではなく学生の間にも混乱が広がっているようなので、取り急ぎ私個人が担当する授業に関する方針を示しておきます(暫定版なのでコメント歓迎します)。

2020年度担当授業における方針(2020年4月9日現在)
授業形態:
・テキスト+対面+Moodle(LMS)を利用した活動
物理的対策:
・3密にならない席の配置
・対面での活動自粛

 10年近くMoodleを利用した授業を実施しており、近年はほぼすべての授業でMoodleを活用しています。このことから対面授業を予定通り開始し継続できるのであれば、この授業形態を踏襲します。ただし、通常であれば教室内におけるペアワークなども積極的に行わせていますが、今年度に関しては原則として学生が向かい合って行う活動は行いません。
 また体調不良の学生および通学を躊躇する学生には、「積極的に欠席する権利」を認めます(これは2018年7月の西日本豪雨の時にも学生に伝えたメッセージです)。欠席した場合でも授業をフォローできるように、LMS上に内容の概要および板書の写真をアップロードします。
 4月20日に予定通り前期を開始できない場合、あるいは開始したとしても休校になった場合にはZoomなどのビデオ会議システムを利用しますが、いわゆる90分遠隔授業のような形ではなく、「LMS上での活動+短めの動画+オンラインにおける少人数のやり取り」に活用する予定です。

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以下は上記の方針に至るまでに学内で検討し共有した内容です。遠隔授業について何も知らない人は「90分間ライブで中継する」といったことを考えてしまうかもしれませんが、物理的に不可能ですし、単調な90分間の動画を見続けるほど学生は暇ではないでしょう。だとすれば、物理的にも可能で、各教員が背伸びをせずできる範囲でやれることをやりましょうという趣旨です。

文部科学省の定義する「多様なメディアを高度に利用して行う授業」
その1: 同時双方向型(Zoom, Google Meet, Microsoft Teamsなど)

その1における課題
  • 4月以降多くの教育機関が遠隔授業を行うことが予想されるため、どこまでできるか未知数。
  • 多くの教員が同時に学内からビデオ会議を実施することは、物理的に不可能(自宅から行うことも選択肢の1つ)。
  • ゼミなど少人数クラスには適しているが、学生側の通信環境を確認する必要がある。
  • 遠隔授業を行うための設備投資(カメラやマイク)やトレーニングが必要で、多くの教員にとって90分間飽きさせない授業を行うのは困難。
その1における対応策
  • 実際に利用を検討する人は状況が悪化した時だと思われる(つまり4月以降)。そのため今年度中に利用を開始できるようにするための予算措置が必要(可能であればサポートするための人員も)になる。
  • 実際に体験してみるために、4月前期授業延期期間のどこかで1度Zoom接続テストを実施してみる。
  • ビデオ会議(双方向)とウェビナー(動画配信+チャット)の使い分けの検討が必要になる。

その2: オンデマンド型(LMS等を利用した動画や音声、資料などの配信)

その2における課題
  • 本学でLMSとして利用可能なものは主にMoodleおよびGoogle Classroomだが、使うためにはトレーニングが必要。
  • 容量の制限(Moodleでは長時間の動画などをたくさんアップロードできない)。
その2における対応策
  • Moodle利用教員を中心に、体験できる場(オンラインが望ましい)を設定する。
  • クラウド・ストレージ(Google DriveやDropbox)やMOOCなど外部のサービスを活用する。
現時点で考えられ得る現実的な対応策
  1. 基本はその2のオンデマンド型(LMSの活用)を採用し、文字を活用した情報や課題を提供し、必要に応じてその1のビデオ会議などを採用する。できない人はメールや郵便のやり取りでも良いかもしれない(オンラインである必要はない)。
  2. 著作権に留意しつつMOOCなど公開されている教材を利用して、補習用の教材を教員が作成するという形式も考えられる(1〜2回程度の緊急措置であれば)。
気になること
  • 履修登録期間は早い方が良い(仮でも良いので1度履修登録を終わらせておけば、オンライン授業での対応が迅速に行える)。教科書の購入についても同様。
  • オンラインで授業を行うのであれば、学科ごとに学生向けガイダンスが必要。
  • 教員の行動変容が必要不可欠(授業や会議の実施方法)。

私の勤務校で現時点(2020年4月9日時点)で利用できるもの
 同時双方向型(ビデオ会議)に利用できるものとしてGoogle Meet、Microsoft Teams、Zoom(教育機関として申し込み済みなので2020年4月末まで制限なしで利用可能)、LMSとしてはMoodleおよびGoogle Classroom。

そのほかにもcisco Webex、Skype Meet Nowなども無料で利用できる。

参考URL
新型コロナ対策・オンライン授業のためのブックマーク
https://www.notion.so/66568dc20cf9425081cbcd2a2bc587f9?v=6bdaefbaa5164c26bb0a88bba562ad7d
新型コロナウイルス感染症対策に伴うICTを活用したオンライン教育等の取り組みについて
https://www.nii.ac.jp/news/2020/0325.html
東京大学「新入生・在学生のための, オンライン授業を受けるための準備」
https://utelecon.github.io/oc/
大阪大学オンライン授業実践ガイド
https://www.tlsc.osaka-u.ac.jp/project/onlinelecture/
専修大学「大学のオンライン授業を展開するための簡易ガイド」
http://senshu-iis.jp/?p=1102
山梨大学教育センターオンライン授業の実施について
https://www.che.yamanashi.ac.jp/20200318-2/
オンライン授業のための情報まとめ
https://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2020/03/15/002904

zoomパーフェクトマニュアル
https://zoomy.info/zoom_perfect_manual/
これからZOOMでオンライン授業をしようと思っている教員の方へ
https://qingyuan.sakura.ne.jp/wp/?p=4121
Zoomを用いた遠隔オンライン授業の実施運営に関する資料
https://drive.google.com/file/d/1hNTRmQqChjopLb6xZtRUpKu_cJrzCEgf/view?usp=sharing
大学等遠隔授業におけるLINE Open Chatの利用について
https://www.dropbox.com/s/9vajq7v6chaixfi/大学等遠隔授業におけるLINE%20OpenChatの利用について_20200331_a.pdf?dl=0
Moodle事始めマニュアル(授業事例集あり)
https://sites.google.com/site/ozawashinya/elearning/moodlemanual
中西先生Moodle講習会資料(2019年9月11日)
https://www.dropbox.com/s/pjf2c0nfn23x4d3/20190911Moodle講習会.pdf?dl=0
そのほかの参考資料
「令和2年度における大学等の授業の開始等について(通知)」
https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_kouhou01-000004520_4.pdf
「大学における多様なメディアを高度に利用した授業について」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/043/siryo/__icsFiles/afieldfile/2018/09/10/1409011_6.pdf
「学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&A等の送付について」
https://www.mext.go.jp/content/20200401-mxt_kouhou01-000004520_6.pdf
「大学等における臨時休業の実施に係る考え方等について(周知)」
https://www.mext.go.jp/content/20200401-mxt_kouhou02-000004520_04.pdf
「新型コロナウィルス感染症対策に伴う学校教育におけるICTを活用した著作物の円滑な利用について」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/92080101.html

2020年3月18日水曜日

2019年度前期・後期授業アンケート

 2019年度に行った授業アンケートの結果です。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】

授業内容は授業計画と一致していましたか。
授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                             
授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。          

【教授方法・講義内容】

教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。 
教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。 
学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。             
授業の内容は理解できましたか。                                     
授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。


「英語学・英語教育学ゼミナールA」履修者数22名(回答者数22名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • 「文法説明→演習」の流れがあって理解しやすかった。
  • 文法を今までよりも深く考えることができたこと。moodleを使った宿題が多く、調べて考える力がついた。
  • 文法を深くみていくおもしろさがあった。後期は違うゼミだけど、このような学習を自分でも続けたいと思う。
  • 先生の説明が分かりやすく、なじみやすい和やかな雰囲気を作ってくださったので積極的に参加しようと思える授業でした。
  • 他の授業では、あまり使わないCOCAというものを使用し授業を出来たこと。わからないことがあれば質問出来るような状態にしてくださったこと。
  • 自分では探せなさそうな英語のアプリを教えてもらって、実際に授業で使って使えれるようにしてもらったところ。
  • 様々な資料を授業でやったことを使って考察していくところ。映画や音楽を使っているのはおもしろかった。
  • ペア(グループ)ワークがあったところ。
  • Googleの検索方法や様々なサイトを教えてもらえたのが良かったです。
  • ネットを使うところが多くて、わからなくなる時が何回かあった。
【総括】
 2017年度に導入した新カリキュラムから、今まで3年次にあったゼミを前倒しにして2年次から受講できるようにしました。履修者数は最大25名なのであまりゼミの雰囲気はありませんが、英文法についてできるだけ身近な例を取り入れつつ、また難易度の高い練習問題も取り入れつつ試行錯誤をしながら授業を進めていきました。2018年度にはじめて開校した授業を改善しつつ「文法説明→文法練習問題→ツールを使っての演習」という流れで行いましたが、高評価をしてもらいました。ただし携帯電話などのツールを利用することが苦手な学生もいるので、サポートをもう少し手厚く行うと思います。

「英語学・英語教育学ゼミナールC」履修者数15名(回答者数15名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • 雰囲気が良くてみんな頑張っていたので、分からないなりに私はベストを尽くすように頑張りました。
  • 使っていた教材は理解しにくい箇所もあったが、先生の言い換えやまとめ方が分かりやすく、理解できた。
  • パソコンを使ったり、ホワイトボードを使ったり、うまく使い分けられていたので内容理解がしやすかったです。先生の話もおもしろく、授業自体が楽しかったです。
  • 質問のしやすい雰囲気だったところ。板書をパソコンで表示して下さり、とても見やすかったところ。
【総括】
 2019年度にはじめて開講した3年生を対象としたゼミナールの授業です。情報演習室で授業を行いましたが、専門書の購読だけではなく文法の説明や小テスト、ツールを使った調査なども行いました。基本的に少人数のクラスは高い評価をしてもらうことが多いのですが、今回は「授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」「教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。」「教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。」「黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。」という質問項目に対して無回答の学生がいました。こういう時は具体的に教えてくれた方が助かるのですが、「無回答=何か気に入らないことがあった」ということだと思うので、何かしらの改善をしたいと思います。

「英語の諸相II」履修者数45名(回答者数42名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.9,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • プリントと教材を混じえて授業を行うことで分かりやすく学習できた。
  • 先生の絵が独特でした。
  • 先生が面白くて可愛かったです。
  • 今まで感覚的に使っていたけどあらためてポライトネスや発話行為をしっかり学べてよかった。
  • 難しい問題には必ずと言っていいほど例を挙げてもらえるところ。
  • 楽しく理論を覚えることができて、よかったです。
【総括】
 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指しています。OHCを利用してテキストやプリントに書き込んだり、Appele Pencilを利用してiPadに書き込んだり、ということをしています。今年度は欠席や遅刻をする学生が多数いて、授業運営上コントロールしきれなかったところが反省点です。2020年度はeラーニング課題を取り入れた授業に改善したいと考えています(ここ数年検討しながらなかなか実現できていない)。

【総括】
 評価としては概して高かったと思うのですが、個人的には反省する点も多々ありました。また今回授業アンケートは実施しませんでしたが、導入3年目のEnglish Onlineについては学習時間の増加をねらって、「原則毎週授業に出席」というルールに変更しました。基本オンラインで実施する授業なのに矛盾している気もするのですが、「誰かが学習の進捗状況を見ている」という意識を学生に持たせる必要があると思ったからです。この授業については様々なデータを取りつつ検証しているので、5年以内(あと2年)により良い形に持っていきたいです。

2020年2月25日火曜日

新型コロナウイルスとカナダ留学プログラム中止までの経緯

1年以上かけて準備をしてきたカナダ観光英語プログラム(2020年3月22日〜30日)の実施について2020年2月20日(木)に学部長と相談の上で、中止することを決定しました。苦渋の決断ではありましたが、決断に至るまでの経緯を備忘録がてらまとめておきます。

観光英語プログラムがない

私が所属する英語英文学科には卒業後の進路としていわゆる観光業(旅行会社やホテル、航空会社など)を考えている学生が一定数います。でも他学部には観光について学ぶ授業科目があるのに、英語英文学科にはそのような科目がありません。ということで10年以上前からそのような科目を作りたいという想いを抱いていました。ですが実現するための障壁がいろいろとあり諦めかけていた2017年、以前の卒業生から突然連絡をもらいました。その後2018年4月に彼女に会うことになったのですが、話を聞くと彼女はカナダで日本人のカナダ留学をサポートする会社を立ち上げたとのことでした。そこで軽い気持ちで「観光に関連する留学プログラムがあれば良いと思っているんだけど、何か面白い企画があれば採用してあげるよ。」と上から目線で(笑)お願いしました。

するとこの卒業生がまたできる卒業生で、カナダの大学に連絡を取り早速プログラムの原案を作成してきました。私の最初の希望は「授業+企業でのインターンシップ」だったのですが、ビザの関係でインターンシップは難しそうだとのことで、「授業+企業視察」というプログラムに落ち着きました。私の勤務校では国際センターが留学プログラムの担当ですが、今回はあくまでも試験的に実施するということで、学部予算を利用し私が引率して学生に奨学金を支給するという形に落ち着きました(と簡単に書いていますが、当然ながら学内の調整には時間がかかりました)。

参加者が集まらない

2019年度に入りいよいよ募集開始です。試験的なプログラムなので管轄部局もなく、すべて私個人でやらないといけません。2019年5月に英語英文学科の学生を全員を登録しているMoodleのニュースフォーラムを利用して、6〜7月に3回説明会を開催するお知らせを流しました。この留学プログラムの最少催行人数は10名(10名に達しないと一人当たりの金額が上がる)、説明会の参加人数は36名だったので、この時点では楽勝だと思っていました。説明会では「申し込み締め切りは9月末だけど、希望する人は7月末までに申込書を出してね」と伝え、気楽に待ちました。結果、7月末までに申し込んできたのはたったの2名...。9月末までに申し込んできたのは5名の計7名...。仕方なく再度Moodleで広報をし、プログラムに興味を持っていそうな学生に個別に連絡を取った結果、10月末にようやく13名の参加希望者を集めることができました(うち1名はその後キャンセル)。

ここまで人が集まらなかった原因は主に2つあると考えていて(1)開催時期、と(2)価格です。(1)については留学先と相談の上で「航空運賃がそこまで高くなくキャンパスに学生がいる時期」ということで3月末に設定したのですが、このプログラムに興味を持つ3年生にとっては就職活動がスタートしている時期であるため、複数の学生から「時期が悪い」と言われました。(2)については航空運賃を含めて総額で約30万円の価格設定でした。事情がわかる人にとっては決して高くない金額ですが、1週間のプログラムでこの金額の設定に躊躇した学生もいたようです。そもそも英語英文学科には留学を予定している学生が多く、他のプログラムと比較した時の割高感は否めなかったのだと思います。

ひとりでやりたくない

2019年度秋にようやくプログラムの実施が決定しましたが、そこからも大変でした。申し込み後はキャンセル料が発生することを了承してもらうための誓約書の作成、卒業生の会社とのやり取り(受け取ったメールだけで計72通)、留学先への支払い、航空運賃の支払い、などなど。責任を取る部局はなく私個人の責任でやっているので、何から何までプレッシャーでした。ただし幸いなことに参加希望学生の意識は高く、書類提出締切日をすぎる人、料金の支払いを忘れる人は誰もいなかったので、助かりました。そして1月29日には卒業生が一時帰国のついでに説明会に参加してくれ、彼女の今までの体験談やビザeTA取得の手伝いなどを行ってくれたので、これまた助かりました。そして何より学内の稟議ですべての書類を作成してくれた職員の方の有能さには頭が下がります。

1月29日の時点ではすでに新型コロナウィルスは流行を始めており、ダイアモンドプリンセス号のニュースが連日テレビで放映されていました。説明会当日に学生に言ったことばは「このままカナダでの感染者数が増えないようであればプログラムは予定通り実施します。ただし状況は読めないので万が一の場合には中止にすることもあります」でした。私がこの時点で危惧していたのはカナダの感染者数増加ではなく、日本人の感染者数の増加でした。感染者が爆発的に増加すれば日本人の入国を断られる可能性もあると考えていたのです。

決断できない

そこからプログラム中止を決めるまでの毎日は想像以上につらい日々でした。私が単独で行くのであればおそらくこのブログを書いている時期(2020年2月25日)でも中止という決断は下していなかったと思います。実際、2月8〜9日は家族旅行で山口、2月15〜16日は出張で沖縄に予定通り行きました(2月26〜28日の熊本出張も行く予定でしたが、学会が中止になりました)。

ですが今回は責任を取る部局もなく、何かあった場合には私が大きな責任を負わなければいけません(その後、学内調整の上で表面上の責任部局はできた)。新型コロナウイルスの感染者が増え続ける中で、2月上旬の大学の方針としては「中国でのプログラムは中止。そのほかのプログラムについては予定通り実施。」でした。ということで参加予定者が不安に思わないようにできるだけ情報収集に努め、参加希望者にもメールを送り続けました。頻繁に見たのは以下のサイトで、ほぼ時差なく感染者数の増加がわかります(精神衛生上見続けるのはお勧めしませんが)。

Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE

また同時に海外でどのようにニュースが報じられているかについての情報収集も行いました。統計上は日本の感染者数としてカウントされていませんが、クルーズ船ダイアモンドプリンセス号のニュースはどの英字新聞でも大きく扱われていました。またその際には必ずJapanという国名が記事の中に入っていることもわかりました。と同時に海外でアジア人を標的としたヘイトクライムのようなものも起きつつあるとのニュースが入ってくるようになりました。今回のプログラム参加者の中にははじめてパスポートを取ったという海外初心者も複数名いました。私自身も多少不安に思っているのに、このような学生および保護者はどれだけ不安に思っているかも気がかりでした。

この頃からカナダからも心配するメールが届くようになりました。また取り急ぎの決断としてプログラム実施1ヶ月前(2020年2月21日)までには実施の可否を決めて欲しいと言われました。そこで2月18日の時点で「広島では現時点では感染者が確認されていないこと」「本学の留学プログラムは予定通り実施されていること」を理由に、「現時点では予定通り実施します」とメールで回答を送りました。

実施できない

プログラム中止を決めた決定打となったのは神戸大学の岩田健太郎氏の告発動画でした(カナダにメールを送った後にYouTubeに投稿された)。現在は削除されていますが、英語でメッセージを発信したことにより、岩田氏の動画は1〜2日で世界中に拡散されました。このことにより海外で「日本では感染の封じ込めができていない」という意見が広まるのを危惧しました。また何よりも動画を見たあと、私自身が日本政府の対応を信用できないと思ったのが決断することになった大きな理由かもしれません。そこで学部長と協議の上で、2020年2月20日の午前10時に正式に中止を決定しました。

中止を決めた主な理由は以下の通りです。

・初海外の学生が2名おり、学生および保護者の不安は計り知れない
・日本国内(特に首都圏)においてイベントの中止が相次いでいる
 (日本国内および飛行機での移動が不安)
・万が一学生が感染したままカナダに入国した場合の対応が難しい
・アジア人の集団というだけで不安に思う現地の人も多い


楽観的に考えればプログラム実施予定だった3月下旬にはピークを過ぎているかもしれません。ですが悲観的に考えれば東京オリンピックの開催さえも危ぶまれる状況に突入しているかもしれません。何よりも先行きがわからないのが怖い。各国のニュースおよびSNSをチェックすれば途方もない量の情報を入手することができます。ですが、誰しも未知のウイルスと戦っているわけで、専門家でない私がその莫大な量の情報を峻別することは不可能に近いと感じました。そこで「私が自信を持って学生の安全を保障する」と言い切れないのであれば、中止すべきだと判断しました。1年以上時間をかけて準備してきたプログラムを何が何でも実施したいという思いもどこかにありましたが、私だけが行くのならともかく、その意地にしがみついて実施するのは何か違うと感じたのです。

終わらない

ここで終わりのはずですが、キャンセル料の支払いなどの手続きにまだ追われています。今回の特別な状況を勘案して、カナダの留学先の大学および卒業生の会社はキャンセル料(ひとり500カナダドル)を免除してくれました。航空運賃はすでにキャンセル料が発生する時期になっていましたが、これについても大学の柔軟な対応で私の勤務校が負担するということになりました(おそらく3月に入ってからのキャンセルだと大学は対応できなかった)。

せっかく1年以上かけて作り上げてきたプログラムなので2020年度の同じぐらいの時期に再チャレンジできればとも考えています(学生募集から始まり一連の大変なプロセスを繰り返すのはちょっと嫌ですが)。そのためにも「(学生は行かないが)私は予定通り3月にカナダに視察に行ってくる」と主張したのですが、「目的外」ということであっさりと却下されました...。残念!



2019年7月5日金曜日

卒業おめでとうございました!

2019年度前期はのんびりしているようで忙しく、気付いたら7月になってしまいました。遅ればせながら2019年3月に卒業生したゼミ生へのメッセージを書きたいと思います。

この学年は1年生の時から知っている学生もいれば、授業では全く接点のなかった学生もいました。学生の色も多種多様、そして学生の出入り(留学による休学や復学)も多い学年でした。そしていつもバラバラなようでとてもまとまりがあったゼミでした。ゼミ以外での生活を満喫している人も多かったのか、ゼミとしてのイベントはあまり多くはありませんでしたが、数回開催したイベント(と言っても飲み会だけど)の出席率は高く、いつもみんなが楽しく話をしていましたね。

学業面においては黙々と高いレベルを目指す人がいる一方で、とにかくのんびり最後の最後まで苦しみながら(楽しみながら?)やっている学生もいました。何だかこの学年の学生に対してはあまり心配がないんですよね。きっと今でもどこかでたくましく頑張っていることと思います。ご卒業おめでとうございました!



2019年4月9日火曜日

卒業おめでとうございました!

毎年卒業式が終わった後にゼミ生へのメッセージを書いていたのですが、2017年度に卒業したみなさんにはメッセージを書けていませんでした(一部の人には話しましたが、撮ったはずの写真のデータが残っていないというトラブルがあり、タイミングを逃してそのままになってしまっていました。ごめんなさい)。

この学年は初回開催した飲み会ではみんなはじけていたものの、その後授業中は一転しておとなしく授業外でのイベントは全くないまま時間が過ぎていきました。 おそらくゼミ生同士の仲は良かったと思うのですが、男子学生が1名だけだったためか、いろいろお互いに遠慮があったようです。

状況が変化したのは留学から帰国した男子学生2名が先輩として4年生のゼミに参加するようになってからでした。先輩がゼミに入ると雰囲気がぎこちなくなったりすることもあるのですが、この2名が積極的にとりまとめ、授業外でも楽しいイベントをたくさん行うことができました。そのうちの1名が卒業後も研究室に遊びに来る機会があり、彼が幹事をしてくれたお陰で今回(2019年4月)大人の同窓会を開催することができました。

この学年は授業終了後にみんなで写真を撮ったりと和気藹々としている学年でした。卒業研究を仕上げるペースには差がありヒヤヒヤもしましたが、最終的にはみんな高いレベルで仕上げることができました。広島県外で活躍している人が多い学年でもありますが、またみんなで集まることができたら良いですね。


2019年4月3日水曜日

2018年度前期・後期授業アンケート

 2018年度に行った授業アンケートの結果です。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】

授業内容は授業計画と一致していましたか。
授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                             
授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。          

【教授方法・講義内容】

教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。 
教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。 
学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。             
授業の内容は理解できましたか。                                     
授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「英語科教育法II」履修者数27名(回答者数18名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】 
  • 授業の雰囲気が良かった。
  • 論文が色々読めて幅広い知識がついた。
  • 課題として英語で論文を読む機会を与えてもらったことが良かった。そうでもなければそんな機会なんて持たないから
  • もう少し一つ一つのこう目を詳しく教えてほしい。

【総括】
  今年度からコアカリキュラムに沿ってI〜IIIの授業内容を変更したので、アンケートを取ってみました。今年度から採用したテキストは英語科教育法I、IIIを担当する先生と相談の上で決定したのですが、内容が簡単な分、クラス内で議論を行ったり、英語論文を読む課題を新たに追加しました。読み慣れない受講生にとっては厳しい課題だったと思うのですが、こういう英語論文ぐらいは読めるようになってほしいという希望もこめて。2019年度以降更に授業内容を改善していきたいと思います。

「Writing I」履修者数37名(回答者数32名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.9,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)
【自由記述欄】
  • 評論や説明文の話の大体の流れが理解出来た所
  • パソコンの画面を使ってくれて、わかりやすかった
  • モデル文を通して新しい単語や表現が学べたこと。Writingのためのスキルを学んで、Unitの最後で実際に学んだことを生かすことのできるIndependent Writing の活動があったこと。
  • 知らない単語や、英語のライティングで使える単語などを覚えることができたところ。英語のライティングの練習ができたところ。
  • 教科書のコピーをスクリーンに映してくれてたところ。
  • Independent Writing で間違いの指摘などのおかげで、自分ができていないところを知ることができた。
  • 英語で文章を書くときに必要なことが学べたところ。授業中に質問がしやすかったところ。
  • 色々な表現が学べた。ライティングスキルが上がった。
  • もう少しだけゆっくりにしてほしい
  • 眠たくなることが多々合った
  • 教科書が、よくわからなかった。
  • 予習していないとついていけない授業というのが今までや他の授業と違って大変でした。なんでこれだけ予習しないとついていけないのかな?と思いました。
  • 豪雨の時のメールとか対応の仕方を細かくしてくれて助かりました。
【総括】
 難易度の高いテキストに変更して2年目の授業でしたが、諸事情により開講クラス数が減り、1クラス37名になってしまいました。そのため思ったほどきめ細かな指導ができず、授業の進度やサポートに対して不満を持った学生が数名いたようです。課題にフィードバックをする度に質問やコメントをしてくれる学生がいる一方で、授業中に眠り込んでしまったり、課題を全く出さない学生もいました。着任以来ライティングの授業を担当していますが、いまだに毎年反省ばかりです(2019年度以降はしばらく担当から外れる予定です)。

「英語学・英語教育学ゼミナールA」履修者数24名(回答者数23名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.9,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平5.0(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • 説明が分かりやすかった。
  • 歌や映画などから文法の勉強ができ、こんな勉強法もあるのだと知れたこと。Quo DB や Web Corp 、BNC Web など、知れた事。とても分かりやすかった点。
  • 生徒の人数や状況を見て授業を進めていた。生徒の質問にていねいに答えていた。説明が分かりやすかった。授業ペースがよかった。
  • 先生の説明が分かりやすかった。ただりくつで授業や課題をするだけでなく、考えるチャンスをたくさん作ってくれた。質問しやすかった。「まちがえたらダメ」っていうふんいきがなく、答えやすかった。
  • 高校の時よくわからなかった部分をもう1度勉強できてよかった。
  • 答え合わせの時に、解説と一緒で分かりやすい。図とかを書いたりして、理解しやすい。優しい。授業が楽しい。
  • 洋楽や洋画で英語を勉強した時、楽しく英語を学ぶことができたので良かったと思います。
  • 答え合わせ、解説に十分時間を取ってくださったので、ゆっくりと自分の解答を確認することができた。歌や映画等、興味をもちやすいものが多く取り扱われていた。
  • 英語についての根本的なところから勉強が出来て今まで知らなかったことを知れたり、英語を勉強したいと思うことのできる授業だった。
  • 文法は高校で一通りやったつもりでいたが、実際は自分の知らないことだらけでとてもためになった。
  • ただ文法を学ぶだけでなく身の回りの事例などを使った課題や説明のおかげで楽しく勉強できました。
  • "時制や時系列が分かりやすく、またプリントは少し難しかったので考える力が身に付いたところ。板書がキレイで見やすかったところ。
  • 久しぶりに文法をくわしくして、発表や課題は少しどきどきしましたが、自分のためになる授業だったと思います。半年ありがとうございました。
【総括】
 2017年度に導入した新カリキュラムから、今まで3年次にあったゼミを前倒しにして2年次から受講できるようにしました。履修者数は最大25名なのであまりゼミの雰囲気はありませんが、英文法についてできるだけ身近な例を取り入れつつ、また難易度の高い練習問題も取り入れつつ試行錯誤をしながら授業を進めていきました。全体的に授業の雰囲気は良かったように感じていましたし学生からも高評価をしてもらいましたが、まだ授業の完成度は低いので2019年度以降改善していきたいと思います。

「英語の諸相II」履修者数52名(回答者数48名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.9,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
  • 先生の話しが面白く楽しく学習することができました。洋画を見て英語の勉強になりました。
  • 複雑な内容だと思ったが、毎週前回のふくしゅうから入るため自分でも確認しながら授業をきけた。
  • 語用論に触れた英文や単語の見方が変わりました。独特の言い回しも根元からしっかり知識を得ることができました。
  • 説明の例えがわかりやすかったです。
  • 皆の意見を聞きながら授業を進めていた点
  • 内容について的確な説明をしていただけた。
  • 例文が多くわかりやすかった。
  • プロジェクターが時々見えにくかった
  • 先生の文字の間がせまくて少々見づらいです。
  • 進行のペースが早く、理解する時間が少なかった。
【総括】
 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指しています。OHCを利用してテキストやプリントに書き込んだり、Appele Pencilを利用してiPadに書き込んだり、ということをしているのですが、今回は「見えにくい」という声がありました。適宜文字を拡大するなどして次年度以降対応したいと思います。

「English Online II」履修者数158名(回答者数143名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.9,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.8,受講者数平均4.6)
【自由記述欄】
  • 自主学習で済む所
  • 自分のペースで進めることができる。
  • 英語の基礎から応用までをアプリを通じて学べることが良かったです。
  • 毎週しないといけないユニット数が決まってるから少しずつでも勉強する週間ができてよかった。
  • テストがある時は事前に範囲を伝えてくれたので良かった。
  • メールのon trackとaheadがよくわからなかったところ
  • 決められた数こなしたのに休み扱いされていることがあるので直してほしいです。
  • 仕組みがイマイチわからない。
【総括】
 オンライン英語教材を各自パソコンやスマホのアプリで学習し、毎週の課題をクリアすれば基本的には授業に出席しなくても良い形態の授業です。2018年度は2年目ということでいろいろと改善したつもりだったのですが、いまいちうまくいかなかった(=学生が思ったほど勉強してくれなかった)印象でした。2018年度末に数名の学生にインタビューしたのですが、「教員の存在」を意識しにくいために、サボりがちな学生もいたようです。また「決められた数こなしたのに休み扱いされていることがある」というのはシステム上どうしようもないことは説明しているのですが、納得できない学生もいるようです。悩むところではあるのですが、2019年度は授業のウェイトを増やそうと考えています。

2018年3月22日木曜日

2017年度前期・後期授業アンケート

 2017年度に行った授業アンケートの結果です。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】

授業内容は授業計画と一致していましたか。
授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                             
授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。          

【教授方法・講義内容】

教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。 
教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。 
学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。             
授業の内容は理解できましたか。                                     
授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。


「初等英語教育論」履修者数51名(回答者数51名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)

 教育学科の学生を対象とした選択科目です。英語を教える際の基本的な理論を抑えつつ、学期末に英語で1分間のスピーチを行ってもらいます。

【自由記述欄】 
・先生が分かりやすく丁寧に教えてくれたところ。面白い。楽しい。
・先生の授業楽しかったです。苦手な英語も苦に思わず授業を受けれました。ありがとうございました。
・小・中のころのようにまた楽しく英語とふれあうことができて良かった。
・スピーチをしたことで、発音を気にしたり、文法を調べたりしたので、とてもいい授業でした。
・もう少し教室を広くしたり、先生1人に対して生徒が多すぎると思う。
・声があまり聞きとれなかった所と課題の内容が不明瞭だった。
・なかなか英語で皆の前でプレゼンテーションをする機会がなかったので、英語でプレゼンテーションができ、聴くだけの授業ではなく生徒も積極的に参加できてよかったです。
・歌を歌う時に高い音のところは少しかんべんしてほしかった

【総括】
 今学期は想定以上に学生が集まったため、教室が狭苦しく感じました。また昨年度とは違う歌を導入して、歌っている時の発音を指導するという活動を取り入れましたが、選曲も含めて改善が必要だと感じています。2018年度は少し大きめな教室を選んでいますが、これ以上履修者数が増えると今のスタイルで授業を行うのは難しくなってしまうかもしれません。

「英語の諸相II」履修者数35名(回答者数27名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)

 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指します。
 
【自由記述欄】
  • 良い意味で、フレンドリーというか、ラフな感じで90分たいくつではなかったところ
  • 言葉の持つ意味合いや表現、使用する場など大変興味深いことばかりで15回の授業じゃ物足りないと思うぐらい、良い内容の授業でした。
  • 授業を進めながら先生が分かりやすい例え話や余談を狭んでくれたのが楽しかったです。
【総括】
今年度は履修者がそこまで多くなかったので、一人一人の学生と会話をしながら授業を進めることができました。

 そして2017年度から新カリキュラムが始まり、Writing I/IIという科目(旧Reading & Writing I/II)を担当することになりました。それに伴い教科書を少し難しめのものに変更しました。以下、前期と後期のまとめです。

「Writing I」履修者数23名(回答者数22名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)

【自由記述欄】

  • 必修の教員は選べないのにライティングの先生が大澤先生で良かったです!!英語しか書いてない教科書で、やる気も失せそうなものでしたが、大澤先生の丁寧な解説や、Moodleに載せてくださる訳やポイントがとても役に立ちました!!!後期もよろしくおねがいします!
  • 予習大変なときあったけど、授業についていけることができてよかったです。後期も頑張ろうと思います。
  • 1人1人パソコンを使ってやるのでおもしろいし、やりやすかった。
  • グループワークで作業することによって、自分が知らなかった表現をシェアすることができてよかった。
  • 先生の説明がとても丁寧で、予習用のプリントや解説が充実していたところ。
  • 毎回授業の到達目標が明確だったので受けやすかったです。
  • 何を習って学習しているのかが、さいごまで、いまいちよくわからなかった。
「Writing II」履修者数25名(回答者数19名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)

【自由記述欄】
  • Independent Writingがどのように書けばよいのか、分からなかったので説明をもう少しくわしくしてほしかった。
  • 教科書のページを実際にスクリーンに映しながら授業を進めていたことがとても良かったです。しっかりメモを取ることができました。
【総括】
 昨年度まではあえて簡単な教科書を利用して、授業内で多種多様なライティング活動を行なっていました。が、一方である程度英語力のある学生にとっては物足りない授業になってしまっていました。そこで今回は少し難しめの教科書を選定しました。教科書がすべて英語で書かれているため、最初は戸惑った学生が多かったようです。そこで授業の予・復習で利用できる補助プリントを毎回作成し、毎週授業後に書かせるMinute Paperで学生と丁寧にやり取りをすることにしました。前期では「授業の内容は理解できましたか。  」の質問項目の平均が4.6でしたが、学生も英語の教科書に慣れてきたのか後期では4.8まで上がりました。  一方で、英語力がそこまで高くない学生にとってはかなりタフな授業になったように思います。例年よりも途中でドロップアウトする学生が多かった点について反省しなければいけません。2018年度はクラス数が減り履修者数が増えるので大変そう...。

2017年5月17日水曜日

2016年度後期授業アンケート

 後期末に行った授業アンケートの集計結果を放置してしまっていて、2017年度に入ってしまっていますが一応まとめておきます。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】

授業内容は授業計画と一致していましたか。
授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                            
授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。          


【教授方法・講義内容】

教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。
教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。
学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。            
授業の内容は理解できましたか。                                    
授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「英語の諸相II」履修者数53名(回答者数51名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.6,受講者数平均4.7)

 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指します。
 
【自由記述欄】
  • 難しく感じてしまう語用論を、日常生活の例と照らし合わせて説明していたのでとても理解しやすかった。
  • 言葉の含意についての理解が進み、実生活においての発活においても意識するようになった。
  • 先生が話すだけの授業ではなくて、生徒に意見を聞いたりする授業だったので楽しくできたし、考えようという気持ちがおこった。
  • 話がおもしろかったです。授業内容は少し難しい内容だったが、それでも説明が分かりやすかったので、よく理解できました。
  • とても難しい内容だったけど楽しく授業を受けることができました。
  • 涼しい、暖かい教室で、みんなで先生と学習していくところ。ユーモアがある。プロジェクターの使い方もおもしろい。
  • “大学教授”っていうイメージの授業だったので、本当たのしく受けることができた。
  • 映画をいくつか紹介してくれたので、個人的に観るきっかけになった。練習問題があるので分かりやすかった。
  • ズートピアが観たかったです。
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難しい内容の授業ではあるのだけれど、楽しんでくれた人が多かったようで何よりです。