2016年3月15日火曜日

2015年度後期授業アンケート

 後期末に行った授業アンケートの集計結果が返ってきたので、まとめておきます。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。

【授業の体系性】


  1. 授業内容は授業計画と一致していましたか。
  2. 授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                              
  3. 授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。           


【教授方法・講義内容】


  1. 教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。  
  2. 教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。  
  3. 学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
  4. 学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。              
  5. 授業の内容は理解できましたか。                                      
  6. 授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
  7. 教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
  8. 教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
  9. 黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
  10. 課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「Reading & Writing II」履修者数30名(回答者数28名)
【授業の体系性】 設問平均 4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)

 この授業はリーディングのインプットをもとに、パラグラフレベルの英作文を行ってもらうことをねらいとしています。できるだけ多くのライティング活動を取り入れたいので、テキストは敢えて簡単なものにしています。授業はCALL教室で行い、ほぼすべての活動はLMSであるMoodle上で行っています。例年に比べると、【教授方法・講義内容】の評価が低いのですが、1から4の質問に対して「そう思わない」と回答している学生が1名いるのが原因だと思われます(この辺りは意識して頑張っているところなので、そう評価されるのは実はショックなのですが)。残念ではありますが、改善の余地があるのだと思います。

【自由記述欄】
  • Writingはあまり得意ではなかったけど、授業がおもしろかったので、苦じゃなかった。使役の授業のときのビデオを見て感想を書くというのがとてもよかった。Essayの添削もていねいにやって下さったのでうれしかったです。
  • Moodleを使っての授業なので楽しい。
  • エッセイを書いていくうちに英作のやり方や文章の講成など学んだことが多くありました。先生と話す機会も多く、楽しい授業でした。
  • 先生がライティングの担当で良かった!楽しかったです。ライティングだけでなく、文法についても学べて良かった。普段からキーボードで英語を打たないので、いい練習になりました。
  • 先生の話がおもしろくて、外国のこと知りたいと思いました。先生が使ったサイトが面白かったので活用したいと思った。
  • ゆるキャラ系先生のおかげでたのしく授業ができた。

ゆるキャラって...(笑)。一方以下のようなコメントもありました。
  • Moodle主体の授業であった為、休んだ際取り戻すのが少し難しいように感じました。
  • 先生はゼミをもっていて、お忙しいのは分かるのですが、もっと英作文の添削をしてほしかったです。
2番目のコメントのように、学生に忙しさを心配されるというのはあってはいけないことだと思うので、反省しています。この授業ではできるだけたくさんライティングをしてもらうことを目標にしています。あえて添削しない活動もあれば、丁寧に添削する活動もあるのですが、このあたりのバランスを2016度の課題にしたいと思います。

「英語の諸相II」履修者数50名(回答者数42名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)

 この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指します。
 Reading & Writingもそうですが、今まで私の授業評価において「そう思わない」と回答する学生はほとんどいなかったのですが、この授業においても、「授業の内容は理解できましたか。」の問いに2名、「課題は、勉学を深める上で役立ちましたか。」の問いに1名が「そう思わない」と回答しています。

【自由記述欄】 
  • 先生の話がおもしろかったので、この科目への関心が高まりました。
  • プリントやプロジェクターを使ってて見やすかった。映画を見たこと。
  • 先生が面白い。個人的にだが好奇心を刺激される講義だった。
  • 先生のお話が今まで受けた授業で一番おもしろかった。
  • この授業が、私のとっている授業で一番意欲がもてた。とてもおもしろく、先生の教え方もとてもよくて分かりやすかったので、意味論や言用論についてもっと深く勉強したくなりました。

【総括】
  大学で教え始めて14年、2016年度は15年目になります。それなりに授業をできるようになった気がしていたのですが、改めて授業をすることの難しさを感じました。
 現行のカリキュラムも2016年度が最終年となり、2017年度からは新たなカリキュラムがスタートします。それにともない担当科目も変わる予定なので、2016年度は1つの締めくくりとして頑張りたいと思います。

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