2008年12月3日水曜日

景観の破壊

 全国的に有名になっているのかどうかは知らないけれど,福山市の架橋問題には関心がある(
参考:「鞆の浦の埋め立て架橋問題」http://swan.srv7.biz/tomo15.htm)。それに対する藤田広島県知事の「あんな景観どこにでもあるでしょう」的な発言も非常に気になる。結局景観を壊してまで橋をかけるのでしょうか。利便性を追求するのにも一理あるにせよ,もう少し慎重な姿勢があっても良いんじゃないでしょうかね。自然を壊すのは簡単だけど,回復させるのはとても大変なのだから。これは最近話題になっている道路の建設に賛成する人たちにも言えることではあるけれど。
 日本の現状を憂うAlex Kerrさんの著書は読んでみる価値があると思う。彼の意見にも賛否両論あるのだろうけれど,個人的には共感する部分がとても多いのです。周りを見渡せば鉄塔だらけ(この前外国から来た人もあまりの鉄塔の多さに驚いていました)。日常に疲れて自然に触れようと思えば車に乗って長旅をしなければいけない現状は考え直すべき。そして結局は辿り着いても観光地化されており,人工的で無味乾燥な場所になってしまっていたり。
 人口が今後減っていく日本において経済的な裕福さだけではなく,精神的な裕福さを追求する時代になると良いと思う。自然を見れば心が癒されるのは万人共通。空き地が出来れば建造物を立てるだけではなく,必要なくなった建造物を取り壊して緑地化するなんてアプローチがあっても良いのでは。まあ,素人の浅はかな考えではあるけれど。。。

「Alex Kerrさんのホームページ」http://www.alex-kerr.com/www_index.html

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