2010年3月11日木曜日

moodleを利用したeラーニングの可能性

 2010年3月10日(水曜日)午後3時より広島修道大学心理学専攻交流会・人文学部FD研修会として講演会を行った。講師は佐賀大学高等教育開発センター教授穗屋下茂氏。「moodleを利用したeラーニングの可能性」というテーマでお願いしたのだが、まさにeラーニングの可能性を感じさせる講演であった。いつまでかはわからないけれど、http://www.ustream.tv/channel/daihiko で視聴できます。以下覚え書き。
 eラーニングには(1)LMSの機能を対面授業に利用、(2)WBT (Web Based Training):ドリル型、(3)講義コンテンツ:VODフルeラーニング(ネット授業)の3種類があるが、佐賀大学ではアピール度を考えて(3)を採用した。講演ではデモ用のビデオなどを交えてeラーニング教材の作成から、教材を用いた実践まで幅広く紹介していただいた。。。といろいろまとめたいのだけれど、自分たちが企画した講演であったこと、そして司会を担当していたこともあり、ドタバタしてしまい内容を深く理解する余裕が無かったのが残念。
 企画としては成功だったと思う。コンピュータを知らない人には難解な用語がたくさんあり理解が難しかったかもしれないが、eラーニングという流行りのテーマであったためか多くの方に関心を持っていただいた。学内限定にもかかわらず教職員40名以上が参加。ustreamという無料インターネット中継をしたのだが、30名が視聴(実は講演を聞きながら2名の人がインターネット中継を見ていたらしいので、実質28名)。質疑応答の時間では、主に「eラーニングをいかに効果的に教育に用いるか」について活発な議論が行われた。
 佐賀大学では専属のスタッフがおり、コンテンツ作成をしているが、予算が無い大学ではそこまでは無理。まずは基本的で簡単なコンテンツ作成をすることからスタートすると良いのではないだろうか。moodleは可能性を秘めた素晴らしいシステムだが、独特の用語や操作感がある。eラーニングに興味を持ちコンテンツを作成しようと思う気持ちを持っていても、最初の取り掛かりで「あっ、難しいな」と思うと二度とやろうとは思ってくれない。何でも同じだが、最初にどれだけの労力と時間を費やしてeラーニングを学ぼうとする姿勢があるかどうかが重要。なぜなら教員は対面授業をすることには慣れており、eラーニングの可能性と必要性に気づかなければ、わざわざ冒険を犯して(言い換えれば時間を無駄にして)までeラーニングのコンテンツなんか作成しなくても良いからである。
 そのような問題を解決するために,穂屋下先生も言われていたが「コンテンツ作成に対するサポート」と「コンテンツの共有化」がこれからのキーだと思う。穗屋下先生には夜の懇親会までお付き合いいただきました。非常に気さくな方で,このような出会いを契機に,今後横のつながりが広がっていければ大学教育も良くなるのではないかと感じた。
 

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